教育年報1971年(S46)-161/255page

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出版資料名 部門 規格 頁数 発行部数 編集のねらい
新幹線遺跡分布調査報告書 B5 44 200 東北新幹線建設地内の遺跡の所在状況と遺跡の性格をとらえ、発堀調査の資料とするとともに、県民への周知・活用をはかる。
尾瀬の保護と復元 3 一般 B5 28 300 特別天然記念物「尾瀬」の保護増殖事業の調査研究の内容をまとめ、本書をとおして尾瀬の保護について理解をはかる。
福島県遺跡地名表 B5 80 400 地域開発に伴って遺跡保存が大きな問題となっているのにかんかみ、県内主要地域の遺跡の分布を調査し、既刊地名表の追補として刊行。
東北縦貫自動車道 埋蔵文化財発堀調査概報 B5 280 200 東北縦貫自動車道建設地域における埋蔵文化財発堀調査の概況を記述した資料。
福島県の民家 3 B5 30 400 伝統的な民家が生活の近代化によって消滅している現状から、代表的民家を将来に保存するための資料として、いわき地方の民家を集録。
福島県の民俗芸能 A5 28 200 県内に遺存する代表的な民俗芸能の記録保存をはかるとともに一般の理解と認識を深める。


第2節 青少年教育

  1.概 要

 本年度は、全人教育の観点から、少年教育・青年教育の振

興充実をめざし、各事業の推進にあたった。

 小年教育においては、社会や家庭における教育的役割の認

識を高めることや、育成推進組織の拡充・指導者養成につとめ

た。とくに、少年宿泊研修施設として「少年自然の家」の建

設事業を進め、年度末に宿泊室・研修室等(166人収容)を

もつ本館が竣工することとなり、この「利用のてびき」を作

成し、利用促進をはかった。

 今後はさらに、少年の望ましい成長を阻害する社会的背景

を考慮に入れながら学校や家庭で本来的に期待しがたい共同

生活体験、自然との接触、興味関心の持続的追求、文化的活

動への参加を促進し、そのために少年団体活動の推進充実、

指導者の養成、少年教育施設の充実や、文化的環境の整備に

つとめる等が必要である。

 青年教育については、青年教育研究協議会において、青年

教育の現状と問題点・対策等について検討し、その成果を資

料として作成した。青年学級は全般的に減少の傾向にあるが、

青年教室の開設促進をはかり充実をはかる必要がある。 青

年団体の育成については、有志指導者の発掘と相まって小集

団活動を奨励するとともに、社会教育関係団体としての民主

的運営活動について助言し、育成指導につとめた。さらに、

地域青少年教育の充実のため、旧教育事務所単位に青少年教

育指導員を設置し、これら指導員の活動により、多くの成果

があがっている。今後市町村においてもこれら奨励の助成に

努力することが必要である。


 2.少年生活指導研究協議会

(1) 趣 旨

  少年の健全育成を推進する関係者が一堂に会し、社会に

 おける少年の生活指導について共通理解をはかり、一致し

 た態度と協力態勢を整えるとともに、地域に立脚した少年

 教育の充実方策を研究協議する。

(2) 期日・会場・参加者数

対象地区 期日 会場 参加者数
県南・県中 昭和46年6月29日 棚倉町公民館 147
南会津・北会津 昭和46年7月1日 下郷町公民館 80

(3) 講師・助言者

 1) 講 師 福島県立白河高等学校長  赤津千町民

        会津若松市公民館長     渡辺宏氏

 2) 助言者 県教育庁社会教育課員

      県南・南会津・会津各教育事務所員・青少年教

      育指導員

      棚倉町および下郷町教育委員会職員

(4) 事例発表者

 棚倉会場……白河市ボーイスカウト団委員長 池谷善一氏

          塙町公民館副館長       小野隆男氏

          矢吹町中畑小学校教諭    井戸沼良子氏

 下郷会場……田島町教育委員会社会教育主事 室井康弘氏

          下郷町教育委員会社会教育主事 渡部雄次郎氏

(5) 参加対象

 1) 市町村青少年教育行政担当者・関係者

 2) 民生福祉・警察等少年指導関係者

 3) 少年団体育成関係者・指導者

 4) 学校教育関係者、PTA等少年健全育成団体関係者・指

  導員・推進員等

(6) 内 容

 1) 主題 「少年に対する地域社会の教育的役割は何か」

 2) 講演 「少年と自然」

 3) 事例発表

     「わが市町村における、少年をとりまく環境の健

      全育成上の課題と対策」

 4) 研究協議

  第1部会…「少年の健全な自主的活動を育てる環境はと

        とのっているか」

  第2部会…「少年健全育成のための成人組織の活動は適

        切にすすめられているか」

(7) 効 果

  少年の全人教育をすすめる立場から、家庭や学校では果

 しにくい、社会における少年教育の意義の理解が深まり、


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