教育年報1971年(S46)-242/255page

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第5節 教育資料および普及に

    関する事業

 1.方  針

(1) 教育に関する専門図書館、資料センターとしての機能

 を果たし得るよう、教育図書、および資料の収集を計画

 的に実施し、その活用を図る。


(2) 学校・地域における教育実践、研究活動をより推進さ

 せるため、研究成果の普及、および文献、資料等の提供

 を行なう。

(3) 学校・地域等の研究成果の展示、紹介を行なう。


2.内  容

(1) 図書、資料の収集、整理、保管

  福島県教育研究所、福島県理科教育センターの蔵書を

 継承し、教育図書数は本年度新規購入を加え、13000冊

 に達し、教育資料は5000点を数えた。整理、保管は、書

 庫(図書、資料の整理、保管)第2書庫(小・中・高教

 科書の整理、保管)で管理しており、教育関係定期刊行

 物(教育雑誌類)は約60種類を購入している。


(2) 図書、資料の貸出

  利用の対象者は、教職員、およびセンター所員、所長

 の承認あるもので、1人、1回、2冊、3週間の原則で

 貸出している。本年度は約350件の貸出しがあった。


(3) 研究物等の展示紹介

  教育展示室が設置され、教育研究成果、教育機器等の

 展示、紹介を行なった。


(4) 教育センター所報の発行

  本県教育の進展に資する目的をもって、新しい教育思

 潮の紹介、教育内容、方法等について、年5回発行した。


(5) 福島県教育史の刊行

 1) 編集方針

  (ア)福島県の政治経済文化等の各領域の発展の中で、本

   県教育がどのような役割を果たしてきたかを明らか

   にする。

  (イ)わが国の教育と本県教育との関連の中で、本県教育

   がどのような特殊性をもっているかを明らかにする。

  (ウ)本県における現場の教育実践や研究およびこれを推

   進した教育思潮等具体的な資料を集め、本県教育発

   展の姿を明らかにする。

 2) 計画・内容

   44年度より5か年計画で着手、本年度編集刊行した

  ものは、下記のとおりである。

  (ア)第1巻(先近代・近代前期編)

  (イ)県教育史編さん資料

   ●第1集(明治期の法規)

   ●第2集(資料所在目録)

   ●第3集(終戦前後の例規)

   ●第4集(福島県教育会雑誌目次集)

   ●第5集(教育関係例規)

   ●第6集(昭和22〜23年関係例規)

   ●9・10・11集(福島県学事年報) 

 3) 47年度に刊行する第2巻(近代後期編)、第3巻(現


代編1)の執筆者の委嘱

第2巻執筆委員(17名) 第3巻執筆委員(22名)
新田勝彦 宮口春雄 長谷川寿郎 遠藤経
渋谷靖十郎 佐田玄治 青木喜八郎 新田勝彦
今井豊蔵 石川日出雄 鈴木彦衛 西川幸雄
青木喜八郎 小林美秋 渋谷靖十郎 八島詮
海野昇雄 佐藤慶一 佐田玄治 海野昇雄
誉田宏 堀口知明 青木勇夫 誉田宏
伊藤豊松 沼崎忠蔵 今井豊蔵 堀口知明
島田啓二 深谷勝雄 伊藤豊松 五十嵐秀夫
島貫快祐   内地謙三 浦井芳蔵
    大村三良 佐々木二郎
    高橋哲夫 作山暁村


 4) 資料調査委員(旧教育事務所単位 計16)

上条弥八(福商) 菅野与(田村高) 金子誠三(白女高) 五十嵐勇作(喜女高)
木口勝弘(保原高) 武田奥一(須女高) 広瀬正弘(相農高) 大森邦雄(坂下高)
片岡義和(安積高) 松本秀信(石川町史) 推根邦夫(内郷高) 伊藤泰雄(若女高)
松本力衛(安達高) 佐藤三男(棚倉高) 皆川利善(双葉高) 室井康弘(田島教委)


(6) 研究報告書の刊行

 1) 学校経営改善に関する研究報告書

  学校教育を効果的、能率的に推進する学校経営のあり

 方を進めるため、本県における学校経営の実態を調査研

 究し、学校経営上の問題点を明らかにし、その基礎資料

 をうる目的で行なった。

 2) 小学校における教授組織に関する研究報告書

  指導効率を高めるために、教師の特性をいかすととも

 に、教師の協力による指導組織の改善が望まれる。そこ

 で指導の効率を高めるための、望ましい指導組織を実証

 的に明らかにし、あわせて、実践上にかかわる諸問題を

 明らかにした。

 3) 子どもの社会認識に関する研究報告書

  子どもたちは、彼等の属する家庭、学校、地域など、

 共同生活の中で、さまざまな機会にふれて、彼等なりの

 社会認識を作りあげている。彼等が、いつどういう事象

 にふれ、それをどのように受けとめながら社会認識を形

 成しつつあるかを明らかにし、児童・生徒の指導の基礎

 資料を得る目的で行なった。

 4) 診断テスト結果の分析的研究の報告書

  改訂した「診断的性格を帯びた福島県で標準化した学

 力検査問題」の標準化のため実施したテストの結果、誤

 答分析を行ない、学習指導上の基礎資料を得る目的で行

 なった。


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