教育年報1972年（S47）-051/285page

(2)記念植樹

　1)趣　旨

　　　学制発布百年記念植樹を通して、学制発布の意義を理

　　解させるとともに、学校環境緑化につとめ、豊かな情操

　　を養なう。

　2)　記念植樹の樹種

　　　八重ザクラ、　　　　　　スギ(飯豊スギ)

　　　アカマツ(津島マツ)　　ケヤキ、

　　　　八重ザクラの苗木を除き、第21回全国植樹祭

　　　(表磐梯山ろく天鏡台)によるお手播の苗木である。

　　　　スギ〜天皇陛下、　アカマツ〜皇后陛下、

　　　　ケヤキ〜県内各界代表

　3)実施時期と配布本数

　　　昭和47年4月20日に各教育事務所に苗木を配布して4

　　月下旬に、地域、学校等の実態に即して、効果のある方

　　法で植樹を実施した。

　　　配布本数、

　　　　公立、小・中・高等学校本校に、八重ザクラ,スギ,

　　　アカマツ,ケヤキ,の4樹種各1本を単位として配布

　　　した。

	八重ザクラ	スギ	アカマツ	ケヤキ
県北	196(本)	196(本)	196(本)	196(本)
県中	240	240	240	240
県南	85	85	85	85
会津	184	184	184	184
南会津	42	42	42	42
相双	107	107	107	107
いわき	136	136	136	136
教育センター	40	40	40	40
計	1,030	1,030	1,030	1,030

(3)学制発布百年記念研究論文

　1)、趣旨

　　　学制発布百年を記念して、公立学校教職員を対象に、

　　豊かな人間形成をめざす本県教育の未来像をおもな内容

　　とした研究論文を募集し、本県教育の推進に役立てると

　　ともに、清新の気を吹きこみ、その飛躍的発展向上を期

　　する。

　2)、主催　　福島県教育委員会

　3)、研究論文の主題

　　　豊かな人間形成をめざす生涯教育の一環としての

　　福島県学校教育の未来像を考える。

　4)、応募総数

　　　小学校　　26編

　　　中学校　　18編　

　　　　　　　　　　　　　　　計67編

　　　養護学校　　1編

　　　高等学校　22編

　5)、日程

　　募集の期限　　昭和47年6月1日〜9月30日

　　審査会　　　　昭和47年10月20日

　　表彰式　　　　昭和47年12月11日

　6)、審査委員

　　福島県文化センター館長　　　　平井博

　　福島大学学長代行　　　　　　　　安田初雄

　　福島大学教授　　　　　　　　　　　西川幸雄

　　福島大学教授　　　　　　　　　　　岡村益

　　郡山女子大短期大学教授　　　　長谷川寿郎

　　高等学校教育課長(代)　　　　　　飯島護

　　義務教育課長　　(代)　　　　　　　佐藤裕

　7)、審査結果

　　○　最優秀　　　なし

　　○　優秀

　　　●　副題　高等学校教育を中心として

　　　　　県立原町高等学校校長　　　　赤津千町

　　　●　副題　未来社会をめざす教育のビジョン

　　　　　　　　　生涯教育と教育工学

　　　　　会津若松市立第一中学校教諭　山内不二彦

　　　●　副題　生涯教育の考え方から見た今後の小学校

　　　　　　　教育の課題

　　　　　耶麻郡高郷第一小学校教頭　　物江敬止

　　○　佳作

　　　●　副題　なし

　　　　　県立福島女子高等学校教頭　　松田友吉

　　　●　副題　高等教育の大衆化と後期中等教育における

　　　　　　　人間形成

　　　　　県立若松女子高等学校教諭　　大沼修

　　○努力作

　　　●　副題　本県高校教育を中心とした提言

　　　　　県立遠野高等学校教頭　　　　鈴木節長

　　　●　副題　教師の選択の認識に立つ授業

　　　　　いわき市平第一小学校教諭　　三星賢二

　　　●　副題　学校教育の質的改革のために

　　　　　相馬市立養護学校校長　　　　中丸良彦

　　　　副題　将来の課題に立ち向うための小学校教育の

　　　　　　　経営について

　　　　　下郷町立旭田小学校長　　　　二瓶善喜

　　　●　副題　生涯教育構想の中で本県の高等学校教育は

　　　　　　　どうあるべきか

　　　　　県立岩瀬農業高等学校教諭　　池上長助

8)、広報

　　学制発布百年記念研究論文集(優秀の部・佳作の部)

　　3,000を編集印刷し、県下小,中,高の各学校、教育関

　係機関に配布した。

第13節　奨学育英

　1.福島県奨学資金貸与制度

　この制度は、福島県出身の高等学校、高等専門学校の生徒

または大学の学生でありながら、経済的理由により、修学困

難と認められる者に対して奨学資金を貸与し、もって教育の