教育年報1972年(S47)-190/285page
ア、貝塚公民館の事業
イ、西の宮公民館の運営
3)シンポジューム,ホーラム
変ぼうする社会における公民館長の役割について
(5)効 果
変ぼうする中で公民館長として要求される専門的な知識、
技能とともに、公民館の管理、運営について研究協議がなさ
れ、きわめて有効であった。特にシンポジュームを取り入れ、
現実的な課題について活発な討議がなされ,館長としての自
信と勇気をもたせることができた。
8.福島県視聴覚教育並びに地域視聴覚ライブ
ラリー大会
(1)趣 旨
教育の近代化が進むにつれ、視聴覚教育の重要性が叫ば
れる今日、関係者が一堂に会し、その施設である地域視聴
覚ライブラリーの充実方策と管理運営等を研究し視聴覚教
育の充実振興をはかる。
(2)期日・会場
昭和47年9月26日
田村郡小野町公民館
(3)参加者
市町村教育委員会関係職員 公民館職員
地域視聴覚ライブラリー関係者
(4)講 師
NHK報道局副主幹 村上達弥
(5)研究内容
1)主題
視聴覚教育と地域視聴覚ライブラリーの役割
2)協議題
イ、視聴覚教育機器の効果的活用について
ロ、社会教育における放送利用
(6)効 果
情報化社会における学校教育並びに社会教育において、
その学習効果を高めるために視聴覚的手段の果たす役割が
きわめて重要であることを、この研修をとおして認識する
とともに教育の現代化に即応した教育体制と、そのための
地域視聴覚ライブラリーの活動、ならびに充実方策、組織、
指導者のあり方について研究を深めた。
9.県視聴覚ライブラリーの状況
(1)フィルム所有状況(本数)
種別 所有 47増減 損傷分 使用可 県備品 480 +9 13 467 県選管 141 +2 13 128 県民室 25 +8 25 新生活 13 1 12 給食会 7 7 計 666 19 27 639
(2)文部省企画録音教材
1)所有本数 1,122本
2)47年増加分 8本
3)47年再録音本数 200本
4)県備品音楽テープ 6本
(3)フイルム利用状況
1) 学習者数と利用回数及び貸出本数
ア、年間 62,310人
イ、〃〃 704回
ウ、〃〃 1,360本
2)使用会場
会場 使用回数 % 公民館 236 34.0 学校 218 31.0 集会場 128 18.0 私宅 25 4.0 野外 16 2.0 その他 81 11.0
3)学習者の層
層 利用回数 % 層 利用回数 % 小学校 101 15.0 青少年団体 41 6.0 中学校 20 3.0 婦人団体 52 7.0 高等学校 44 6.0 成人団体 96 13.0 青年学級 42 6.0 PTA 22 3.0 婦人学級 71 10.0 一般大衆 172 24.0 社会学級 23 3.0 指導者研修 20 3.0
第6節芸術文化
1.概 況
本年度の芸術文化の努力事項は、効果的な文化事業の推進
、文化行政体制の強化等についてあげた。
文化事業の推進については、別表のとおり県美展、文学賞
、芸術祭等、量質ともに充実され、県民の芸術発表の「場」
の提供につとめることができた。また、指導者の養成につい
ても、従来の各種研修会に加え、新たに青少年芸術文化リー
ダーのつどいを開催し、大きな成果をあげた。活動面では、
FMC混声合唱団が3年連続全日本合唱コンクールで優勝し
、福島西女子高校、会津農林高校合唱団の高校勢も活躍した。
文化行政体制の強化については、6月1日県の機構改革に
伴って、芸術文化係・文化財保護係の二係からなる文化課が
新設され、文化行政に対する県の積極的な姿勢がとられた。
また、市町村教育委員会においても、地域文化団体等の自主
的活動の活発化に伴い、行政体制の強化をはかる機運となっ
てきた。
文化普及活動の面では、地方巡回合唱・絵画展および青少
年芸術劇場等例年になく盛況であり、県民の芸術文化に対す
る関心を高めることができた。また、文化センターの事業も
へ3年目を迎え内容の充実がはかられ、県民の芸術鑑賞の機
会が拡大された。一方、県下の文化団体については、昨年3
月会員200名からなる県芸術文化協会が結成され、県文化団
体連合会への加盟団体も増加の傾向にある。
これらの団体は、文芸誌の発行や指導者研修会等を開催し
、自主的な文化活動が軌道にのりはじめた。