教育年報1972年(S47)-197/285page
(1)趣 旨
地域社会、演劇活動の健全な育成をはかるため宿泊しな
がら主として合唱、演劇の向上に必要な技術等を修得し、
もって文化に関するリーダーの資質をたかめる。
(2)主 催 県教育委員会
(2)期 日
1)演劇 昭和47年12月8日〜10日(2泊3日)
2)合唱 昭和48年1月27日〜29日(〃)
(3)会 場 国立磐梯青年の家
(4)参加対象
下記青少年(16才〜25才までを原則とする)のうち市町
村教育委員会教育長および所属長の推せんした者。
●青年団合唱、演劇部、青年学級合唱、演劇部
職場・職域および一般の合唱団・演劇グループ
●合唱、演劇に関心のたかい勤労青小年および
夜間高校合唱、演劇部等
●市町村教育委員会、公民館、文化施設等の文化関係者
合唱の部 34名 演劇 43名
(5)講 師
1)演劇 永曽信夫(演出家) 西川明(俳優)
大西加代子(俳優) 今井徳年(県演劇協議会事務局長)
2)合唱 秋山日出夫(全日本合唱連盟副理事長)
高野広治(全日本合唱連盟常任理事)
五十嵐庸夫(福島西女高校教諭) 高麗正宣(会津農林高校教諭)
3)モデル公演
福商高演劇部OB会
F.M.C混声合唱団
(6)内 容
1)演劇、合唱の基本について講義と実技を行なう。
2)モデル公演を中心に演劇、合唱について研究を行なう。
3)地域および職場等の演劇、音楽活動について研究討議を
行なう。
4)参加者の相互交流を深めるため交歓のつどいを行なう。
16.青少年芸術劇場
青少年の芸術鑑賞能力を高めるねらいのもとに、文化庁、
福島市教育委員会と共催して実施したが、1,700名ほ参加か
あり、青少年にとってきわめて有意義な催しであった。
(1)期 日 昭和47年8月12日
(2)会 場 福島市 県文化センター
(3)部 門 オペラ
(4)公演題目 歌劇 「カルメン」
(5)出 演
ア、合唱 二期会合唱団
イ、管弦楽 札幌交響楽団 指揮 森正
ウ、配役 カルメン 栗本尊子
ドンホセ 森紀多伽外多数
特別出演 福馬市立第3小学校児童12名
(6)鑑賞者 中学生、高校生、勤労青少年1、700名
(7) 効 果(調査結果による)
感激した5,166% 楽しかった3,338%
普通だった110.87% むずかしかった2.81%
つまらなかった1.28%
17.その他
(1)県人歌会・県教育委員会共催による第20回県短歌祭は、
10月8日、福島市福祉会館で行なわれ盛会であった。
(2)米国オハイオ国際親善合唱団演奏会は、8月1日、
いわき市、3日、郡山市、4日、会津若松市、5日、福島市の4
か所で開催され盛況であった。なお、この交歓および歓迎行
行事については、県・市・地区ライオンズクラブ等が一体と
なって行ない、国際親善の実をあげた。
(3)文化庁主催、東北地区演劇指導者講習会は、10月6日〜
9日、山形県上山市で行なわれ、本県から8名参加した。
(4)文化庁主催、東北地区文化振興会議は、6月24日〜25日
秋田市で行なわれ、本県から平井県文化センター館長外7名
が参加した。
(5)文化庁巡回移動芸術祭新劇「三姉妹」は、12月14日
会津若松市で上演され盛況であった。
(6)文化庁主催第12回県展選抜展は、昭和48年2月3日〜10
日東京都美術館で開催され、本県から日本画・伊藤定信、
洋画・熊倉忠一郎、工芸・宗像亮一、書・大内来鶴の作品が出
陳された。これ等の作品は、本年度県美展最高賞をとったも
のである。
(7)文化交流のひとつとして、栃木県交響楽団の公演を、3
月10日、両県共催のもとに県文化センタにおいて開催し、隣
接県文化交流の実をあげた。
(8)県文化センターの事業一覧
事業名 文 化 講 座 文 化 講 演 会 演 劇 時 局 講 演 会 実施期日 5月〜8月 6月22日 7月2日 9月8日 目的 文化各般にわたっての理解と認識を深めるための学習の機会を提供。 文学愛好家その他一般県民に対して文学への関心を高めるための機会を提供。 幼児に母親とともに演劇を鑑賞する楽しさを味わう機会を提供。 県民一般に時局に対する認識を深めることを目的とした。 対象 一 般 一 般 幼児・一般 一 般 内容 講座内容
演劇 5月中4回計8時間
哲学 6学中4回計8時間
音楽 7月中5回計10時間
歴史 8月中4回計8時間
計17回 34時間演題・講師
「知られざるアメリカ」
藤島泰輔氏
「ある人生」
城山三郎氏
「生きがいについて」
曽野綾子氏ぬいくるみ人形劇「赤ずきんといしわる狼」を親子劇場として公演 演題・講師
「世界における日本」
一橋大名誉教授大平善悟氏
「歴史と世界」
東大教授林健太郎氏