教育年報1973年(S48)-118/273page
(2) 地域教育推進地区
1) 目 的
豊かな人間形成をめざしてじゅうぶんな教育効果をあ
げるために、同じ地域にある小・中学校教育のあり方、
学校と家庭・地域社会との協力のあり方等について実践
的な研究を行い、地域教育の推進、学力の向上を図る。
管内 地 域 学 校 校長名 研 究 主 題 県中 郡山市片平地区 片平小学校 小石沢正勝 自ら学ぶ態度を育てるための地域ぐるみの教育 片平中学校 石塚忠光 いわき いわき市藤間地区 高久小学校 樫村富三郎 自主的学習態度を育てるための学校と家庭の協力のあり方 夏井小学校 菅沼公夫 藤間中学校 広田徳一
〔高等学校教育課〕
1.教科別学習指導法現代化研究協議会
(1)目 的
高校への進学率の上昇に伴い、生徒の能力、適性等が多
様化し、生徒の能力等の発見と開発を進めるための個別指
導の充実・強化が高校教育における緊急な課題となった。
この課題にこたえるために県立学校教員を対象として、研
究協議会を開催し、教科の特性に応じた学習指導法の質的
な改善を図ることを目的とする。
(2)研究課題 〔個別指導の徹底〕
(3)会場・期日・参加人数
1) 県南地区(安女高) 1月23日(水)
安積高(社会、36名 英語、41名) 安女高(家庭、
28名) 郡女高(音楽、14名)
2) 会津地区(若女高) 1月28日(月)
会女高(理科、29名)
若女高(音楽、13名 美術、9名 家庭、26名)
3)相双地区(相双地区)1月17日(木)
相農高(社会、18名 数学、16名)
原町高(国語、17名 美術、6名)
(4)講 師
東京教育大学教授 金子孫市
高等学校教育課 担当指導主事
学校教育指導委員 五十嵐大典、小荒井要
(5)日 程
授業参観(50分) 授業研究(50分)
講演(90分) 研究協議(50分)
演題「教育機器の利用と学習の個別化について」
研究協議は講演の内容について、深く掘り下げを行い、
質疑等がなされた。
2.各種研究指定校
(1)文部省指定
高等学校教育課程研究指定校
○ 学校名 福島県立磐城高等学校
○ 指定期間 昭和48年度、49年度の2か年間
○ 研究主題 「美術1」 「美術2」における絵画また
は彫塑の指導。
定時制・通信制教育研究指定校
○ 学校名 福島県立福島中央高等学校
○ 指定期間 昭和48年度、49年度の2か年間
○ 研究主題 生徒の勤労や生活の状況、地域の実情などに
即して生徒の就学および修学促進を、どのように図るべきか。
(2)福島県教育委員会指定
1)教科指導関係
ア、目 的
本県県立学校生徒の学力向上のため、各教科の学習
指導に関する研究を通して、現職教育の充実に努力し
実践的な研究を委嘱して、この点について深めること
を図った。
なお、その研究成果を広く県内各校に普及し、生徒
の学力向上に資するよう「研究成果」を作成し各県立
学校に配布した。
イ、研究期間 48年度1か年間
ウ、学校名、教科・科目、研究主題
教科・科目 学校名 研究主題 国語 県立白河農工高校 実業高校における作文指導の実際 社会 〃 棚倉高校 学習指導法の改善―社会科特に地理学習において野外調査をどのように指導するか― 数学 〃 湯本高校 数学の学力実態の分析とそれに適応した指導法について 理科 〃 磐城女子高校 探究の過程を重視した指導法の研究―展開案を中心として― 音楽 〃 浪江高校 「音楽1」の主体的学習をはぐくむための授業研究―歌唱鑑賞― 美術 〃 内郷高校 デザイン以前における立体の造形学習について 英語 〃 南会津高校 外国語教育の困難点はどこにあるか 家庭 〃 安達東高校 (針道) 被服製服における指導法の工夫―ひとえ長着の製作を通して― 農業 〃 会津農林高校 総合実習指導の改善について 工業 〃 小高工業高校 新教育課程による化学工学実習の指導法について 商業 〃 郡山商業高校 「事務機械」における電子計算機の学習指導について
2)生徒指導関係
ア、目 的
生徒の現在ならびに将来における適応や自己実現お
よび道徳性の発達に関する問題を解決し、望ましい習
慣形成のための指導を徹底させていくために、学校教
育における生徒指導上の諸問題について調査研究を行
い、その成果を広く県内各学校に普及させ本県の生徒
指導の向上に資する。
イ、研究期間
47年〜48年、48年〜49年の2か年間
ウ、学校名、研究主題、発表会日時、参加者数等