教育年報1973年(S48)-250/273page
3)インタビュー調査
○異性交際のよい点、悪い点 ○性教育の学習内容
○男女の仕事の役割分担と意識
(4)調査結果の分析と考察
マスコミに対する認識 性情報のはんらんのなかでテレビの
接触度は、視聴時間と内容に左右されやすいが、表面的指導
に終始せず子どもの意識にくいこむ指導の必要を痛感する。
男女関係に対する認識 異性の交際は、交際を強くのぞ
むタイプと憧れとしておわるタイプと静かにして強く関心を
抱くことなく送るタイプの三者の型があるが、いずれにして
も異性への関心は高いので、人間としての生き方やくらし方を
反省し、人間尊重の精神にたった一貫した生がい教育の必要
を痛感した。
この調査結果は、紀要9号に報告してあるので、御覧いた
だきたい。さいごに本研究は、全国教育所連盟の共同研究
として全国的な規模で実施された資料もあるので参照してほ
しい。
1第3節 教育研究に関する事業
教育センターが行う研修講座は、福島県教育委員会が計画
する研修のうち、主として、学校や地域における教育活動を
より推進充実させるために必要な専門的内容を深く研修する
ものである。
講座数および研修人員は、小学校15講座で1,032名、中学
校16講座で933名、高等学校17講座で527名、合計48講座で
2,492名である。
◎ 研修事業の方針
(1)講義・協議・実験・実習・実技等をとおして、下記事項
について専門的内容を深める研修を実施する。
1)学校経営
2)教育工学
3)国語、社会、算数・数学、理科、音楽、図工、美術・
工芸、書道、体育・保健体育、家庭、技術・家庭、英語 の各教科
4)情報処理
5)数値制御
6)教育相談
(2)研修生は全員宿泊とする。
(3)情報処理教育についての生徒実習を実施する。
◎ 研修事業の概要
1.学校経営
(1)学校経営(A)講座
1) 日時・人員等
ア.6月19日〜6月22日 9月4日〜9月7日
2月5日〜2月8日 年間3回の断続研修
イ.小・中・高校の教頭 30名
2) 主な内容
○ 学校経営の意義・機能・計画・組織
○ 教授組織
○ 学校評価
○ 教育研究法と主題研究
○文化・経済等の一般教養
(2)学校経営(B)講座
1)日時・人員等
ア5月29日〜6月1日・11月19日〜11月22日
1月16日〜1月19日 年間3回の断続研修
イ 小・中学校中堅教員 26名
2) 主な内容
○ 学校経営の意義・機能・計画・組織
○ 学年・学級経営
○ 現職教育
○ 教育研究法と主題研究
○ 学習理論
2.地域指導者講座
1) 日時・人員等
ア 6月12日〜6月16日・8月7日〜8月11日
10月29日〜11月2日・2月19日〜2月23日
年間4回の断続研修
イ.小・中学校教科指導の中堅教員 32名
2) 主な内容
○ 学習指導法、授業研究法
○ 教育研究法と主題研究
○ 教育工学
○ 生徒指導
3.教育工学
(1)小学校教育工学講座
1) 日時・人員等
ア.第1班 6月5日〜6月8日
第2班 11月19日〜11月22日
第3班 1月16日〜1月19日
イ.小学校中堅教員 90名
2)主な内容
○ 教育工学概論
○ プログラム学習とテーチングマシン
○ 録音教材作成
○ VTRの使用法とTV教材の作成
○ OHPの使用法とTP作成
○ フローチャートの作成
○ アナライザーの特性とその活用法
(2)中学校教育工学講座
1) 日時・人員等
ア.第1班 7月3日〜7月6日
第2班 10月2日〜10月5日
イ.中学校中堅教員 60名
2)主な内容
○ 教育工学概論
○ プログラム学習とテーチングマシン
○ 録音教材作成
○ VTRの使用法とTV教材の作成
○ OHPの使用法とTP作成
○ 授業システム設計
○ アナライザーの特性とその活用法