教育年報1974年(S49)-132/303page
〔高等学校教育課〕
生徒指導は、学習指導と並ぶ重要な教育機能であることを
理解し、生徒の社会的自己実現を図ることを援助するため、
一人一人の個性に即して具体的な指導をするように指導した。
特に次の事項を重点とした。
○ 生徒指導の意義や性格をとらえるための共通理解
○ 生徒指導の本質にそった運営組織機構の工夫
○ 生徒指導の全体計画や部門別計画の整備
○ 集団指導、個別指導の充実徹底
(1)生徒指導主事活動
県内6地区に各1名駐在する生徒指導主事によって、高
等学校における生徒指導の充実と適正化を推進した。
生徒指導主事の服務は、福島県教育委員会訓令第6号に
定められており、主な活動は次のとおりである。
1)地区内高等学校の訪問指導(計画、随時)
2)生徒指導研究学校の指導
3)地区内高等学校生活指導協議会に対する援助
4)関係機関・団体との連携
5)生徒指導関係資料の提供
その他、生徒指導主事が参加するものは、生徒指導講座、
教科外教育活動講習会、生徒指導担当者研究協議会などが
ある。
(2)中学校・高等学校生徒指導講座
1) 目 的
中学校及び高等学校における生徒指導に関する基本的
問題について研修を行い、生徒指導の充実を図る。
2)主 催 文部省、福島県教育委員会
3)期 日 8月19日(月)〜8月31日(土)
4)会 場 福島県教育センター
5)受講者数 中学校50名 高等学校30名
(3)教科外教育活動講習会
1) 目 的
各教科以外の教育活動の領域における問題点を解明し、
生徒指導の充実に資する。
2) 主 題
「学校行事の充実・発展を期するためには、指導計画
の作成や指導方法などに関して、特にどのような点に配
慮することが大切であるか。」
3)期日・会場・受講者数
9月9日(月) 福島工業高校 19名
9月11日(水) 須賀川女子高校 41名
9月18日(水) 若松商業高校 30名
9月25日(水) 富岡高校 32名
(4)生徒指導担当者研究協議会
1) 目 的
高等学校における生徒指導上の諸問題について研究協
議を行い、生徒指導担当者の識見を高め、高等学校生徒
指導の充実改善に資する。
2) 期 日 10月7日(月)〜9日(水) 2泊3日
3) 会 場 福島県教育センター
4) 主 題
「男女の特性と相互のあり方に関する指導はどのよう
に進めたらよいか」
「反社会的行動などの問題行動に走りやすい生徒に対
し、学校生活や社会生活に適応させるにはどのように指
導したらよいか」
「当面する生徒指導上の諸問題について」
5)参加者数 87校から93名
(5)福島県高校生のつどい
1) 趣 旨
このつどいは、県内高校生が次代をになうものとして
誇りと責任についての自覚を高め、かつその使命を果た
すためどのような心構えを持ち、どのような生き方をな
すべきかについて考える機会を作り、高校生としての人
格や識見及び能力を養うための一つの契機にしようとす
るものである。
2)主 催 福島県教育委員会、福島県高等学校長
協会、福島県高等学校生活指導協議会
3)期 日 7月29日〜8月30日 3泊4日
5回 10団
4)場 所 国立磐梯青年の案(猪苗代町)
5)参加者 県内公私立高等学校1学年生 837名
(104校)
6)助言指導者 参加各校の引率教員 95名
7) 内 容
交歓会(学校紹介)、討議(より豊かな高校生活を送
るために、日常の問題にどのように取り組んだらよいか)
講演(県高校長協会県北支部長、県文化センター所長、
県知事、県教育長、県教育委員長)奉仕活動、
レクリェーション、先生と生徒の座談会、野外活動、
キャンドルサービス、反省とまとめ。
3 進 路 指 導
(1)進路指導講習会
1) 目 的
中学校及び高等学校の進路指導に関する必要な専門的
事項について講習を行い、進路指導の充実を期する。
2)主 催 福島県教育委員会
3)期日・会場
昭和49年9月4日(水) 県立安積女子高等学校
昭和49年9月26日(木) 県立白河女子高等学校
昭和49年10月17日(木) 県立福島中央高等学校
4)参加者
ア、中学校 進路指導主事、進路指導担当者、学級
担任の中から1名
イ、高等学校 ホームルーム担任並びにホームルーム
係等2名〜3名
5)参加者数
郡山地区 中学校72名 高等学校49名 計121名
白河地区 中学校18名 高等学校19名 計 37名
福島地区 中学校47名 高等学校38名 計85名
6)講習の内容
ア、進路指導の問題点
イ、進路指導における集団指導と個別指導