教育年報1974年(S49)-141/303page
おける小学校及び中学校において、へき地教育に関する課
題を研究し、へき地教育の改善とその振興に資するため研
究学校を指定し、その地域の研修センターの役割を持ち、
(2)研究指定校一覧
学校名 校長名 研究主題 郡山市立月形小学校 鈴木通男 少人数学級における表現力を高めるための効率的学習のあり方 猪苗代町立市沢小・中学校 若林精一 少人数学級学級の特質を生かした学習指導法の研究 小学校〜複式学級における直接指導と間接指導を効果的にするためには、どのようにしたらよいか。〜 中学校〜一人一人に、学習意欲を持たせるために、個別指導をどのようにしたらよいか。〜 いわき市立上三坂小学校 大杉光夫 少人数学級における学習指導法の研究 〜筋道を立てて考える能力を育てる指導はどうあるべきか〜
3 複式学級学習指導計画作成
(1)趣 旨
年次計画により、本県の実態に即応した小学校、算数科、
理科の複式学級学習指導計画を作成し、複式学級の学習指
導の充実に努めるとともに、へき地教育、過疎地域の教育
等の振興を図る。
(2)作成年次計画
年度 48 49 50 51 52 教科 国語 算数 音楽 体育 家庭 社会 理科 図工 道徳 特活
(3)作成会議
第1回 5月27日(月)〜28日(火)
第2回 7月22日(月)〜23日(火)
第3回 9月25日(水)〜26日(木)
第4回 11月26日(火)〜27日(水)
(4)作成委員会
作成委員は、現場教師及び指導主事をもって構成し、現
場教師からは公立小学校教諭で複式学級担当経験、専門的
識見を有し、執筆能力のあるもの。
算数科6名、理科6名、教育事務所指導主事2名、義務
教育課担当指導主事等で学習指導計画を作成し、複式学級
及び3個学年複式学級を持つ学校185校並びに担当者、市
町村教育委員会、各関係機関に配布し活用を図った。
4 シート式磁気録音機等の
購入補助
複式学級学習指導の能率化を図るため、シート式磁気録音
これら研究の成果を各へき地学校に普及活用させるのが目
的である。
機、オーバーヘッドプロジェクターの購入費のうち、2分1
額を限度として前者20組(録音機、再生機組)と再生機20台、
後者10台分について補助した。
5 県外短期研修
へき地校に勤務する教員の資格の向上を図るため、全国へ
き地教育研究大会、へき地教育指導者講座、へき地教育先進
校視察等に参加する機会を設け、ややもすると見解が狭く、
消極的になりがちなへき地勤務教職員の視野を広め、士気の
高揚に役だてた。
(1)全国へき地教育研究大会
へき地における小学校及び中学校の学校経営、学習指導
と生徒指導の諸問題について研究協議をするとともに、全
国各地におけるへき地教育の状況について理解を深め、研
究成果を交換することによって、へき地教育の充実を図る。
○ 期 日 昭和49年10月28日(月)〜29日(火)
○ 会 場 ・全体会 東京文化会館
・分科会
オリンピック記念青少年総合センター
○ 研究主題
新時代を開発し、主体的、創造的に生きる子どもの育成
へき地小規模校の技性を生かす学校、学級経営と指導を求めて