教育年報1974年(S49)-219/303page

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  90市町村

   第2次調査 昭和49年9月〜10月  100件

   第3次調査 昭和49年11月〜12月   30件

 オ、報告書

   「福島県の彫刻」文化財基礎調査5として刊行。

3)歴史民俗資料調査

 ア、目  的

   県内各地に所在する考古、歴史、民俗の資料を調査

  し、その保存活用の資料とするとともに、国立歴史民

  俗博物館(仮称)の基礎資料とした。

 イ、調査対象(文化庁が選択)

   歴史部門 167点 県文化センター歴史資料館蔵福島藩領村村絵図など

   考古部門 200点 若松城天守閣郷土博物館蔵会津大塚山古墳出土品など

      

   民俗部門 360点 南郷開発総合センター古民具展

       示室蔵灯火用具など

 ウ、調査期間

   昭和49年10月から昭和50年2月までの間に適宜実施

 エ、調査員

   誉田宏、田中正能、五十嵐竹雄、藤田定興、小滝利意、

   永山倉造、竹島国基、岩崎敏夫、和田文夫、

   村川友彦、佐藤耕四郎

 オ、調査の成果品

   文化庁が定めた様式のカードに調査結果を記入し、

  調査物件の写真撮影を行い、カードに添付した。なお、

  文化庁に提出したカードの写し及び写真フィルムは県

  文化センター歴史資料館に保管してある。

4)史跡指定調査

 ア、目  的

   歴史上重要な遺跡の史跡指定を積極的に推進するた

  めの調査を行った。

 イ、調査の対象

   関和久遺跡(西白河郡泉崎村)

 ウ、調査指導

   伊東信雄、岡田茂弘

 エ、調査期間

   昭和49年10月21日〜11月20日

 オ、調査結果

   礎石建物跡3棟、掘立建物跡8棟、大溝2条、堅穴

  住居跡1棟、井戸1、計15の遺構を発見した。出土遺

  物には瓦、土師器、須恵器、鉄製品等多数がある。

 カ、報告書

   「関和久遺跡3」史跡指定調査概報として刊行。

5)民俗音楽調査

 ア、目  的

   県内各地に遺存している民俗芸能に伴うはやしと歌

  のうちから選択、録音採取して保存するとともに採譜

  して、広く活用に資する。

 イ、調査対象

   神楽、田植踊り、獅子舞、念仏踊りなどのはやしと歌

 ウ、調査内容

   県内各市町村に依頼して、しつ皆所在調査を行い、

  779芸能(うち廃絶など263)の現地公開の日時、場

  所などを確認した。これに基づいて、学術的価値の高

  いもの及び保存上緊急を要するもの40を選び、県合唱

  連盟に委託して録音採取して整理するとともに採譜し

  て記録保存した。

 エ、調査期間

   年間を通じて実施

6) 文化財防災調査

 ア、県指定文化財(美術工芸品)防災緊急調査

  (ア)目  的

    防災計画策定の基礎資料を得るため、収納、保管

   の状況、環境、管理状況について調査した。

  (イ)調査対象
調査対象名 所在地 所有者 (管理者)
聖護院道興短冊 銅製釣燈籠 棚倉町大字八槻 八槻淳良
仁王磐若経板木 妙法蓮華経板木 石川町大室 薬王寺
銅製鰐口 石川町下泉 石都都古和気 神社
木造阿弥陀如来坐像 古殿町田口 西光寺
木造地蔵菩薩半跏像 小野町湯沢 地蔵堂
国魂文書 いわき市平菅波 山名隆具
鏡祐血脈 太刀無銘一文字  〃 平一丁目 渡辺登
相馬昌胤請文  〃平旧城跡 野崎理夫
飯野文書  〃 平高月 飯野盛夫
木造釈迦如来坐像  〃 平四波 忠教寺
木造薬師如来及両脇侍像 木造天部立像  〃 平上高久 浄日寺
銅製御正体  〃 平豊間 諏訪神社
木造観音菩薩半跏像 木造扁額  〃 小名浜林城 禅長寺
寺脇貝塚出土品  〃 磐城体育センター いわき市
木造十一面観音立像  〃 常磐上湯長谷 長谷寺
紺紙金字法華経  〃 勿来町関田 松山寺
絹本著色塙己一  〃 勿来町窪田 塙保次
木造釈迦如来坐像阿難尊者 迦葉尊者立像  〃 勿来町山田 楞厳寺
木造金剛夜叉明王立像  〃 勿来町酒井 蔵皇神社
陶棺  〃 勿来町関田 (勿来美術館)
銅製鰐口  〃 田人町黒田 満照寺
金銅製華 鬘木造妙見尊立像  〃 四倉町館下 妙見堂
刺繍阿弥陀三尊 種子懸幅  〃 四倉町薬王寺 薬王寺
木造阿弥陀如来坐像 広野町折木 成徳寺
木造虚空蔵菩薩坐像 川内村上川内 長福寺
紙本著色両界種子曼茶羅 浪江町北幾世橋 大聖寺


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