教育年報1975年(S50)-117/303page

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 学校教育
 第1節 概要

〔義務教育課〕

 1 指導行政の基本方針

 調和と統一のとれた教育課程の編成と、その完全実施によ

り、「豊かな人間形成をめざす生きがい教育」の一環としての学

校教育活動を展開してきた。

 2 指導組織

 義務教育課における指導担当主幹、主任指導主事ほか9名

の指導主事(うち3名高校兼務)と教育事務所における次表

のような配置によって、小・中学校の指導に当たった。

指導区分/教育事務所 県北 県中 県南 会津 南会津 相双 いわき
指導主事数
(指導課長を含む)県
10 10 7 10 4 8 8
同上 市 5 6 0 1 0 1 2
教科等
指導委員数
7 7 8 7 10 8 7
生徒指導委員数 3 4 2 3 1 2 2

 3 学校教育指導の重点

 (1) 確かな学力を身につけさせるとともに、知・情・意・体
   調和のとれた児童・生徒の育成に努めた。

 1) 「学校教育指導の重点」を「学校教育」に掲載し学校

 教育の質的向上を図るとともに、「教材の精選」「教育機器

の活用」について、「教育福島」を通して基礎的・基本的

な学力の育成に努めた。

 2) 教育課程研究協議会を、小・中学校教育研究会と共催

し、教育課程実施上の諸問題の研究と、その改善、充実

に努めた。

 3) 教育課程研究指定校(小・中9校)、へき地教育研究指

定校(小2校)を指定し、指導内容・方法の研究改善に

努めた。

 4) 地域教育研究指定校(2地区)を指定して、地域にお

ける小・中学校教育の一貫性を図るとともに、地域全体

の教育水準の工場に努めた。

 5) 算数、数学現代化講座、理科教育現代化講座、技術・

家庭科実技講習会を開催して、学習指導の現代化に努め

た。

 6) 道徳教育講習会や、生徒指導講習会の開催、道徳教育

研究地区(文部省2地区)、生徒指導研究指定校(2校)

を指定して、道徳教育、生徒指導の充実徹底を図った。

 なお、生徒指導委員(17名)を委嘱して、生徒指導の

徹底に努めた。

 7) 指導職員研究協議会(年2回)、指導職員研修講座(年

1回)、指導課長会(年4回を開催して、各教育事務所と)

指導について研究協議を実施し、指導行政の一体化を図

った。

(2) 教職員の資質と指導力の向上に努める。

 1) 新任教員に対する研修内容を充実し、その使命感の確

立と指導力の向上に努めた。

 2) 中堅、女子教員、教頭、校長等各種研修会の内容を充

実して資質の向上を図った。

 3) 教職咽頭中央研修会に教職員を派遣し、資質の向上に

努めた。

 4) 海外教育事情を視察するため、長期28名、短期92名を

ヨーロッパ、アメリカ、アジア、オセアニアに派遣し、

国際的視野を広め、資質の向上に努めた。

 5) 福島県小学校教育研究等11団体に対し、財政的援助と

主体的研修体制の育成のための指導助言に努めた。

 6) 小・中学校教職員の研究論文を募集し、教職員の自己

研修を奨励し、その専門性の向上を図った。

(3) へき地教育、幼児教育の振興に努めた。

 1) 複式学級担当教員研修会を開催するとともに、へき地

教育研究指定校(2校)を指定し、へき地における学習

指導の改善に努めた。

 2) 「音楽・図工複式学級学習指導計画例」を作成し関係

学校に配布して、複式学習指導の充実を図った。

 3) へき地に勤務する教員45名を、へき地教育課程指導者

講座(福島)へ、全国へき地教育研究大会(東京)へ5

名派遣し、へき地に勤務する教職員の資質向上と、士気

の高揚に努めた。

 4) 複式学級学習指導の能率化を図るため、シート式磁気

録音機、オーバーヘットプロジェクターの購入費のうち

2分の1額を限度として補助した。

 5) 幼稚園教育課程研究集会や、幼稚園実技講習集会等を開

催して、幼稚園教員の指導力の向上に努めた。

 また、幼稚園の教育内容の充実を図るため、「幼稚園教

育指導資料3」を作成し、県内各幼稚園に配布した。

 6) 幼稚園教育課程研究校(文部省)の実践研究の成果

を普及拡充するよう努めた。

〔高等学校教育課程〕

1 指導行政の基本方針

 生徒の能力、適正・進路の多様化に即応したし銅の充実を

図るために、教育内容の重点のおき方にくふうを加えるとと

もに、教育方法の改善をすすめる等、学校教育のいっそうの資質

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