教育年報1975年(S50)-145/303page
3 複式学級学習指導計画例の作成
(1) 趣 旨
年次計画により、本県の実態に既応した小学校、音楽科、
図画工作科の複式学級学習指導計画例を作成し、複式学級
の学習指導の充実・改善に努め、へき地・過疎地域の教育
振興を図ることを目的としている。
(2) 作成年次計画
年度 48 49 50 51 52 教科 国語
社会算数
理科音楽
図工体育
道徳家庭
特活
(3) 作成会議
第1回 5月6日(火)〜7日(水)
第2回 7月2日(水)〜3日(木)
第3回 9月25日(木)〜26日(金)
第4回 11月5日(水)〜6日(木)
(4) 作成委員会及び配布
作成委員は、現場担当教師及び指導主事をもって構成し、
現場教師は公立小学校教諭で複式学級担当経験者で専門的
識見を有し、執筆能力のあるもの。
音楽科6名、図画工作科6名、教育事務所指導主事2名
義務教育課担当指導主事等で委員会を構成し、複式指導計
画例を作成した。
作成後は、複式学級及び3個学年複式学級を持つ学校
181校並びに担当者、市町村教育委員会、各関係機関に配布
し、複式学級学習指導の改善に役立てた。
4 複式教育課程研究協議会
期日 2月23日〜24日 2月25日〜26日 3月1日〜2日 3月3日〜4日 会場 会津若松合同庁舎 原町合同庁舎 郡山合同庁舎 塙町公民館 参加者数 80 20 30 25
(1) 趣 旨
複式学級学習指導計画例をもとに、複式学級担当者を対
象として研究協議し、複式学級学習指導改善の一助並びに
へき地・過疎地球の教育振興と指導者の資質並び児童の学
力向上を図る。
(2) 期日・会場
(3) 内 容
○ へき地教育の動向について
○ 複式学級学習指導の原理について
○ 複式学級学習財導計画例の活用について
5 シート式磁気録音機等の購入補助
複式学習指導の能率化と設備の充実を図るため、シートー
ト式磁気録音機、オーバーヘッドプロジェクターの購入費の
うち、2分の1額を限度として、録音機18台、再生機36台、
OHP10台分に補助した。
6 県外短期研修
へき地校に勤務する教員の資質向上を図るため、全国へき
地教育研究大会、へき地教育指導者講座、へき地教育優良校
視察等に参加する機会を設け、ややもすると見解が狭く、消
極的になりがちなへき地勤務教職員の視野を広め、士気の高
揚に役立てた。
(1) 全国へき地研究大会
1) 趣 旨
へき地における小学校及び中学校の学校経営・学習指
導と生徒指導の諸問題について研究協議をするとともに、
全国各地におけるへき地教育の状況について理解を深め、
研究成果を交換することによって、へき地教育の充実を
図る。
2) 期 日
昭和50年10月22日(水)〜29日(金)
3) 会 場
分科会場 広島県下 13会場
全体会場 広島市公会堂
4) 研究主題
新時代を開発し、主体的、創造的に生きる子供の育成
へき地小規模学校の特性を生かす学校・学級
経営と学習指導のあり方を求めて
5) 参加者
部会 氏名 勤務校 研究課題(分科会) 算数 田中実 福島市立平石小学校 へき地複式における算数科の指導はどうあるべきか 稲垣正仏 いわき市立石住小学校 理科 渡辺金次郎 いわき市立小川小学校戸渡分校 へき地、複式校における理科の指導はどうあるべきか 体育 金田充夫 福島県教育センター へき地小規模校における体育科の指導はどうあるべきか 学校経営 小池昭 義務教育課 へき地性を克服する教育はどうあるべきか