教育年報1975年(S50)-192/303page
イ 生活のムダを見直そう (地域活動の実践)
7) 研究方法
ア 分 散 会
イ 全体発表討議 各分散会代表による発表討議
(4) 婦人会館事業
1) 昭和50年度婦人研修のつどい
ア 趣 旨
急激な社会の移り変わりに伴う日常生活の実態をみ
つめ、とくに極度におびやかされている家庭経済に対
応するため、生活のムダを見なおし、明るく住みよい
健全な家庭と社会をつくるための研究協議をする。
イ 期 日 昭和50年9月10日〜11日
ウ 会 場 福島市飯坂町湯野字湯ノ上18
福島県婦人会館
エ 参加者 定員は40名、県婦連理事の推せん者
30歳〜40歳 将来性に富む若い指導者
オ 内 容
(ア) 主題……「生活の無駄を見直そう。」
衣、食、住について
(イ) 内 容……社交、儀礼等について
冠婚、葬祭、年賀状、暑中見舞、中元
歳暮、病気見舞の返礼等
(ウ) 学習方法…バズセッション、体験発表、意見発表
話し合いに重点をおく、
2) 昭和50年度若人のつどい
ア 趣 旨
生がいを通じた学習、婦人のライフサイクルなどの
面から、次代のにない手となる未婚女性を対象に、健
康にして平和な明るい家庭づくり、社会づくりについ
て研修する。
イ 期日、会場
7月27日 いわき市中央公民館
8月31日 二本松市文化センター
ウ 参 加 者 25歳未満の未婚女性 50名
エ 内 容
(ア) 主題……若人の誇りと、好ましい男女交際のあ
り方について
(イ) 内 容……交際のひろば、各種サークル活動、視
野を広める教養活動、結婚の問題等
(ウ) 学習方法…バズセッション、話し合い、意見発表
全体討議、講演
第4節 家 庭 教 育
1 概 要
近年における社会構造の急激な変化により、家庭の教育的
機能の低下が指摘され、人間の徳性等の基本を培う家庭教育
の振興が重要な課題である。
国及び地方公共団体は、両親等が家庭教育について持って
いる固有の教育権を効果的に行使できるよう、成人教育の一
環として、その学習を促進する条件を整備する任務を持って
いる。
これらの観点にたって、本県においては、家庭教育の振興
を図るため、昭和39年度より、国の施策と相まって「家庭教
育学級」を市町村教育委員会に開設促進して以来、本年度補
助学級328学級、市町村費のみ83学級、計411学級となり、
毎年市町村費のみの学級開設増が図られ、着実にその実績を
あげている。
第2に、幼児期における家庭教育の重要性にかんがみ、昭
和47年度から、「家庭教育(幼児期)相談事業」を実施し、
3歳児を第1子に持つ両親等に対して、はがき通信、テレビ
放送により、幼児期における家庭教育上の諸問題についての
学習資料を、直接家庭に届け、県内26か所で家庭教育上の疑
問点について、直接専門家に個別相談を実施し、幼児期家庭
教育の拡充に実績をあげている。
第3に、本年度より国庫補助学級として、乳幼児期の両親
等を対象として、「乳幼児学級」が開設され、補助学級が22
学級、市町村費のみ12学級、計34学級が市町村教育委員会に
開設され、家庭教育学級とあいまって、家庭教育の拡充に実績
をあげている。
なお、これらの事業の推進に当たっては、次の指導方針に
基づいて拡充を図った。
(1) 家庭教育学級
○ 関係者の理解を深め、開設の増加を図る。
○ 特に、子供の発達段階に応じた学級開設の促進を図る。
○ 家庭教育について、市町村独自の研修会等の開催を促進
し、学級運営等の改善向上に資する。
○ 家庭教育資料を提供し、その効果的活用を進める。
(2) 乳幼児学級
○ 関係者の理解を深め、開設の増加を図る。
○ 学級実施中の乳幼児の保育の設備や方法について改善く
ふうを図る。
○ 学習内容方法の改善充実を図る。
(3) 家庭教育(幼児期)相談事業
○ 事業の趣旨について対象者のみならず、広く県内全般に
周知するようあらゆる機会を活用する。
○ 巡回相談の個所を増設するとともに、方法についても、
くふう改善する。
○ テレビ放送「ちいさな世界」については、特に、対象者
はもちろん、一般に周知徹底を図るとともに、放送内容
の充実を図る。
○ 各種学級における「ちいさな世界」放送利用の促進を図
る。
○ 本事業対象者による「はがき通信」「ちいさな世界」の
輪読・視聴グループの育成を図る。
2 家庭教育(幼児期)相談事業
(1) 趣 旨
幼児期における家庭教育の重要性から、特に3歳児を第
1子に持つ親を対象に、家庭教育上の具体的問題を取り上
げ、これを解決するために専門家等の協力を得て必要な情
報を提供し、また個別的な相談を行い、家庭教育学級・乳
幼児学級の充実とあいまって、本県の家庭教育の振興を図
る。