教育年報1976年(S51)-114/309page
(3) 教育事務所指定へき地校
教育事務所
/支部/区分
/項/小中別小学校 中学校 学 校 数 児 童 数 学 級 数 教職員数 学 校 数 生 徒 数 本校 分校 計 本校 分校 計 本校 分校 計 本校 分校 計 本校 分校 計 本校 分校 計 県北 福島 1 1 100 100 6 6 8 8 伊達 2 2 248 248 14 14 18 18 安達 1 1 116 116 6 6 8 8 1 1 171 171 計 4 4 464 464 26 26 34 34 1 1 171 171 県中 郡山 2 2 658 658 21 21 30 30 1 1 367 367 岩瀬 1 1 95 95 7 7 9 9 1 1 364 364 石川 田村 2 2 166 166 12 12 16 16 計 5 5 919 919 40 40 55 55 2 2 731 731 県南 西白河 1 1 61 61 5 7 7 7 1 1 46 46 東白川 計 1 1 61 61 5 5 7 7 1 1 46 46 会津 北会津 耶麻 両沼 計 南会津 相双 相馬 1 1 75 75 6 6 8 8 双葉 計 1 1 75 75 6 6 8 8 いわき 3 3 242 242 16 16 23 23 1 1 72 72 合計 14 14 1,761 1,761 93 93 127 127 5 5 1,020 1,020
(4) 本県のへき地学校の概要
本県はへき地学校が多く、人事委員会、県へき地教育振
興会指定のへき地学校を合わせると、県全体の学校数に対
して、小学校は33.4%、中学校は22.4%であり、このほか
に教育事務所指定のへき地校が、小学校14校、中学校5校
あり、これを含めれば、本県のへき地学校は全県小中学校
の32.3%になる。
また、へき地学校は、会津地方に多く、次いで阿武隈山系
に分布しており、その多くは小規模校と分校である。
児童・生徒数について見ると、全児童・生徒数に対して
小学校児童数は13.7%、中学校生徒数は9.0%に当たり、
教職員数では14.9%の教職員が、へき地学校に勤務してい
る現状である。
2 へき地教育の振興策
へき地の学校は、概して小規模校であり、かつ分校も多い
ため、複式学級が多い。したがって教育条件の改善充実を図
るとともに、へき地学校に優秀な教員を確保することが緊要
である。
(1) へき地教育の人事行政
「昭和51年度末小・中学校教職員人事に関する方針」に
おいて、「学校教育の充実と教職員の勤務の公平を期するた
め、各教職員が在職期間を通じて、都市・平地・へき地等
の勤務経験をもつよう計画的な交流を推進する」ことを重
点事項にかかげ、へき地と各地域間との計画的な交流を推
進することとした。
また、へき地派遣制度の推進、管理職への昇任に、へき
地学校勤務を、資格要件とするなどの施策もあわせて実施
した。
1) へき地交流
ア 地域区分
県内の地域区分を次のとおりとする。
○ 特A地域 旧4市(福島、郡山、若松、平)の学校
○ A地域市・主要町村の学校
○ B地域特A、A及びC地域以外の学校
○ C地域 へき地の学校(人事委員会、へき地教育
振興会、教育事務所の各指定学校)
イ 交流基準
(ア) 教員については、その在職期間中に2地区以上に
勤務し、その間、へき地学校に5年(人事委員会指
定の1級地については4年、2、3、4、5級地つ
いては3年)以上勤務することを目標とする。
(イ) 昭和28年度以降の採用者のうち、へき地学校勤務
経験のない者については、計画的にへき地学校に転
出させる。
(ウ) 相当期間へき地学校に勤務し、都市又は平地の学
校に転出を希望する者については、優先的に考慮す
る。
(エ) へき地学校の多い会津ブロックとの交流を積極的
に推進する。