教育年報1976年(S51)-116/309page
3 今後の問題点
(1) へき地学校の教職員の充実を図ること。
へき地学校に勤務する教職員の年齢構成からみて、中堅
教員がすくない。このことの解決のため、へき地校に勤務
する教職員の優遇策、地元の受け入れ体制の整備や、へき
地派遣制度等による教職員組織の充実が必要である。
(2) 都市・平地とへき地との人事交流を推進すること。
高度へき地に勤務する教職員の転出についての優先人事
及び、へき地勤務未経験者についての、計画的なへき地転
入等を進めてきたが、今後更に計画的広域的な交流を推進
する必要がある。
(3) 施設・設備の充実と学習指導法の改善を図ること。
教育機器の導入、施設・設備、教材器具等の充実及び、
複式学級学習指導計画例(県版)の活用を図り、学習指導
法を改善し、学習の能率化や個別化を促進し、教育水準の
向上を図る必要がある。
(4) 福島県へき地教育振興会との協力を、いっそう強化する
こと。
本県のへき地教育振興会は、昭和25年県民の友愛精神か
ら発足し、以来20余年間の長きにわたり、へき地教育振興
のために多大の貢献をしてきた団体であり、今後ともさら
に密接な連絡提携のもとに協力体制を強化し、へき地教育
の振興を図る必要がある。