教育年報1976年(S51)-131/309page
1 各種研究指定校の委嘱
本県児童生徒の学力向上と豊かな人間形成に資するため、
教育課程研究指定校を5校指定し、その研究を深めることに
努力した。
(1) 教育課程研究指定校
1) 目 的
小・中学校における教育課程の編成実施上の問題につ
いて調査研究を行い、もって本県小・中学校教育の改善・
充実に資する。
2) 運 営
ア 過去における学習指導研究指定校の研究成果をじゅ
うぶんに取り入れ、効率的な運営に努める。
イ 学校経営全般にわたって診断を行い、問題点のは握
と改善に努め、学力向上の成果をあげる。
ウ 研究計画の立案に当たっては、学校の実情、児童生
徒の実態をよくは握し、具体的な研究主題を設定する。
エ 年度末には研究報告書を作成する。発表会を行った
学校は、研究集録をもってこれに代える。
3) 研究指定校一覧
管内 学校名 校 長 名 研 究 主 題 県北 川俣町立川俣小学校 伊藤武司 一人一人が主体的に学習に取り組む態度を育てる授業の研究
―国語科の読みをとおして、課題に気づき、解決していく方法
を身につけさせるには、どうしたらよいか。―(国語)県中 小野町立小野新町小学校 熊木徳治 デザイン・工作を中心として発達段階に応じた造形表現を高める
ための指導
―特に構想する力を豊かにする面から― (図工)県南 西郷村立小田倉小学校 鈴木正 自主性を育てる望ましい集団活動
―実践力を伸はす学級会活動― (学級会)会津 会津若松市立第三中学校 久保田文雄 豊かな人間を育成するための教育課程の実践は、どのようにすれ
ばよいか―教科・教材の本質に即した指導は、どのようにしたらよいか―
(国、理、体、特)いわき いわき市立平第二小学校 根本篤 一人一人に学習を成立させるために指導内容・方法の質的改善を
どのようにしたらよいか (国語、算数)
〔高等学校教育課〕
1 学習指導法現代化研究協議会
(1) 目 的
能力・適性等が多様化した生徒に対する、学習指導の充
実、強化を促進するため、教科の特性に応じた学習指導法
の改善を図る。
(2) 本年度の研究課題
学習指導の個別化を図るためには、どうすればよいか。
(3) 期日、会場、研究対象教科、参加者数 (合計189人)
地区 期 日 会 場 教科(科目) 参加者数 県中南 11月9日(火) ◎福島県立須賀川女子高等学校 国語 38人 理科 25人 〃 須賀川高等学校 美術 8人 商業 14人 会津 11月17日(水) ◎ 〃 会津女子高等学校 数学 24人 英語 25人 〃 会津工業高等学校 工業 12人 いわき 11月30日(火) 〃 勿来高等学校 社会 19人 音楽 11人 家庭 13人
◎印は全体会場も兼ねる。
(4) 日程及び内容
教科分科会 9:00〜12:00授業研究、研究協議
全体会13:00〜15:20 講 演
(5) 研究授業実施者氏名
教科(科目) 学校名 職名 氏名 国語 県立須賀川女子高等学校 教諭 鈴木京子 理科 〃 〃 〃 小林暢夫 美術 〃 須賀川高等学校 〃 中野瑞弘 伊藤清重 商業 〃 〃 〃 小林敏行 小山隆司 数学 〃 会津女子高等学校 〃 渡部数馬 英語 〃 〃 〃 伏見知子 工業 〃 会津工業高等学校 〃 栗城一雄 社会 〃 勿来高等学校 〃 瀬谷和浩 音楽 〃 〃 〃 豊田優子 家庭 〃 〃 〃 阿部ヨシ
(6) 講師及び演題
埼玉大学教育学部教授 中村次郎
福島県立白河女子高等学校教諭 近藤博
福島県立湯本高等学校教諭 田中晃