教育年報1976年(S51)-150/309page
2) 適切なリポート及びテスト問題はどうあればよいか。
第4分科会 (英語)
1) 通信制の英語の音声面の指導はどうあればよいか。
2) 書く力をのばすための指導はどうあればよいか。
本年度は、出席者全員が研究協議題についてリポート
を作成し、発表を行った。なお、第4分科会において
福島県立福島中央高等学校教頭 斎藤信夫が司会者をつと
めた。
5 福島県高等学校定時制課程修学資
金貸与制度
この制度は、働きながら福島県内の高等学校定時制課程に
在学する生徒で、経済的理由により、修学困難と認められる
者に対し、必要な修学資金を貸与することにより、これらの
者の修学を促進し、教育の機会均等を図ることを目的として
昭和49年度より国からの補助を受け発足したものであり、そ
の実施状況は次のとおりである。
(1) 出願資格
1) 働きながら県内の高等学校定時制課程に在学している
こと。
2) 経済的理由により、著しく修学が困難な者であって、
その者の所得(その者が扶養を受けているときは、扶養
をしている者の所得)が所得税法に基づく課税の対象と
ならないこと。
3) 日本育英会法に規定する学資、又は福島県奨学資金貸与条例
に規定する奨学資金の貸与を受けていないこと。
(2)修学資金の貸与月額
1年生 5,000円
2、3年生 3,000円
(3) 貸与期間
修学資金の貸与を受けた月数を通算して4年以内とする。
(4) 修学資金の返還
貸与契約を解除された日の属する月の翌月から起算して
6月を経過した後、貸与を受けた月数を通算した期間に相
当する期間内に月賦又は半年賦の均等払方式により返還す
る。
また、貸与期間の満了、退学、修学資金の借り受け辞退
の場合も同様とする。
(5) 修学資金の返還債務の免除
修学資金の貸与を受けた者が、高等学校定時制課程を卒
業したとき、又はこれと同等の理由があるものと認められ
るときは、修学資金の返還の債務を免除する。
(6) 昭和51年度貸与状況
1年生 70人
2年生 63人
3年生 68人
第12節 高校教育懇談会
及び学校訪問等
1 高校教育懇談会
(1) 目 的
県教育庁として、県立高等学校の実情をじゅうぶんは握
し、両者の共通理解をいっそう深め、時代の要請にこたえ
得るあるべき姿を求め、強力に県立高等学校の充実発展を
図る。
(2) 期日・開催校
昭和51年6月22日(火) 福島西女子高等学校
9月27日(月) 相馬農業高等学校
11月18日(木) 須賀川高等学校
(3) 出 席 者
教育庁 財務課長、高等学校教育課長、同主幹、
同主任指導・管理主事、同教育事務所、駐在指導
管理主事
学 校 校長ほか全教職員(団体雇用職員を含む)
(4) 懇 談
各実施校において、話し合いがなされた話題の主なもの
は、次のとおりである。
1) 教育行政
ア 休業中などに行う希望参加のキャンプ・スキー教室
など、校外活動の位置づけと責任の所在について。
イ 学校施設の開放についての考え方と、配慮すべき点
について。
ウ 教科科目の選択制の主旨を生かすため、1クラスの
生徒数の下限について。
またこのため授業時数の増加に伴う教員数の増員に
ついて。
エ 農業教育を充実するための、学級あたりの生徒定員
を減少させることについて。
オ 農業に関する学科の生徒募集における、1年生の一
括募集について。
カ 家庭科のグループ又は個人指導を行うための分割授
業について。
キ 県雇用の学校司書の配当について。
ク 生徒募集定員について
ケ 高校の新設及び商業学科の適正な配置について。
コ 通学区域の変更について。
サ 進路指導専任者の配置について。
シ 就職指導面での関係機関と学校との連携方法につい
て。
2) 教育課程・生徒指導
ア 教育課程の編成に当たり、進路・適性・能力に応じ
た選択科目の組み合わせについて。
イ 教科書採択の時期とのかかわりにおける、教科科目
の選択指導について。
ウ 年度始めに必修クラブを編成するに当たり、生徒の
希望を生かした調整の仕方について。
エ 農業高校から国公立大学への進学のための進路指導