教育年報1976年(S51)-269/309page
5) しかり方については、望ましいしつけがなされている。
6) 夜ふかし,朝寝ぼう型の子供が増加している。
7) 忘れ物には、自律的習慣の欠如がみられる。
8) 金銭の自主管理のしつけがよくなされている。
9) 家庭の教育目標は、体、徳、知と知育偏重からの脱皮
現象が認められる。
10) 各学校現場においては、父母の望むことが、学校の教
育目標の中に多く具現され、現代っ子の持つ望ましい特
性を伸ばし、短所を矯正するための合目的的教育目標が
立てられ実践されていた。
第3節 教職員研修
教育センターが、昭和46年度に発足してすでに5年、昭和
51年度は第2期5か年計画の初年度にあたりさらに、教育庁
における研修事業の体系化を図るため教育庁各課と種々検討
を重ねてきた。その結果、
1 指導に関する研修事業は教育センターが担当する。
2 行政に関する研修事業は教育庁各課が担当する。
3 ただし、保健体育に関する実技を伴う研修は、教育セン
ターの施設の関係上、当分の間は保健体育課が担当する。
という基本方針のもとに、各課の研修事業を整理統合して研
修事業の一元化を図ってきた。教育センターに移管された研
修事業は次の通りである。
1 教材研究(国語・社会・音楽・図工・家庭)
2 中学校・高等学校数学現代化講座
3 中学校理科現代化講座
4 中学校技術・家庭実技講習会
5 中学校・高等学校LL講座
7 産業教育実技講座
8 産業教育実習担当教員講座
一方、知育偏重の是正、人間性の回復、人間教育の重視と
いった時代の要請に伴い、教育現場からの要望の強かった
「特別活動」の講座を新たに設け、小・中学校に各一講座ず
つ実施してきた。
また、教育現場の実情にかんがみ研修期間・研修人員・講
座内容等の改善を図った。すなわち、
1 長期研修の年4回(年間20日間)を、すべて年3回(年
12日間)に縮小する。
2 短期ローテーション研修の4泊5日を3泊4日に縮小す
る。ただし、高等学校の情報処理教育講座については、研
修内容の関係上従来通り4泊5日とする。
このほか、研修にライフ・サイクル方式を適用するため
の試みとして、小学校音楽講座の一つを「低学年担当者」
小学校教育工学講座の一つを「初心者」というように対象
を限定して、研修講座に新鮮味を出すよう種々趣向をこら
しながら実施してきた。
昭和51年度における学校種別ごとの講座数や研修人員は
下表の通りである。
講 座 数 研 修 人 員 小 学 校 16 1,018名 中 学 校 17 784 高 等 学 校 17 724 合 計 50 2,526
1 学校経営講座
(1) 学校経営(A)講座
1) 期日・人員等
ア 6月22日〜6月25日 10月12日〜10月15日
1月25日〜1月28日 年間3回の断続研修
イ 小・中・高校の教頭 30名
2) 主な内容
○ 学校経営の意義、機能、計画、組織
○ 教授組織
○ 学校評価
○ 教育研究法と主題研究
○ 文化、経済等の一般教養
3) 講 師
○ 国立教育研究所指導普及部長 日俣周二
○ 郡山女手大学教授 長谷川寿郎
○ 住友金属建材本部営業部長 猿谷雅治
○ 日本銀行福島支店長 北村紀雄
○ 元教育センター研究・相談部長 河野利作
○ 岩代町立新殿中学校長 横内直典
○ 福島市立庭坂小学校教頭 戸田満夫
○ 義務教育課長・主幹 高校教育課主幹
○ 教育センター所長・部長・担当所員
(2) 学校経営(B)講座
1) 期日・人員等
ア 6月8日〜6月11日
9月28日〜10月1日
2月1日〜2月4日
年間3回の断続研修
イ 小・中学校の中堅教員等 31名
2) 主な内容
○ 学校経営の意義、機能、法規、組織、計画
○ 学年・学級経営及び教科経営
○ 研修組織と運営
○ 学習指導とその理論
○ 現代教育の諸問題
○ 教育調査研究法と主題研究
3) 講 師
○ 国立教育研究所指導普及部長 日俣周二
○ お茶の水女子大学教授 森隆夫
○ 郡山女子大学教授 長谷川寿郎
○ 福島民報社編集局長 河田亨
○ 福島市立庭坂小学校教頭 戸田満夫
○ 義務教育課長・主幹
○ 県北教育事務所指導主事