教育年報1977年(S52)-128/357page
(3)教育事務所指定へき地校
小中別
項
区分
支部
教育事務所小 学 校 中 学 学 校 数 児 童 数 学 級 数 教 職 員 数 学 校 数 生 徒 数 本校 分校 計 本校 分校 計 本校 分校 計 本校 分校 計 本校 分校 計 本校 分校 計 県北 福 島 1 0 1 88 0 88 6 0 6 9 0 9 伊 達 2 0 2 224 0 224 13 0 13 17 0 17 安 達 1 0 1 110 0 110 6 0 6 8 0 8 1 1 2 205 168 373 計 4 0 4 422 0 422 25 0 25 34 0 34 1 1 2 205 168 373 県中 郡 山 2 0 2 619 0 619 20 0 20 27 0 27 1 0 1 359 0 359 岩 瀬 1 0 1 98 0 98 7 0 7 9 0 9 1 0 1 348 0 348 石 川 1 0 1 71 0 71 6 0 6 9 0 9 田 村 2 0 2 144 0 144 12 0 12 18 0 18 計 6 0 6 932 0 932 45 0 45 63 0 63 2 0 2 707 0 707 県南 西白河 2 0 2 208 0 208 13 0 13 17 0 17 1 0 1 34 0 34 東白川 計 2 0 2 208 0 208 13 0 13 17 0 17 1 0 1 34 0 34 会津 北会津 耶 麻 両 沼 計 南 会 津 相双 相 馬 1 0 1 69 0 69 6 0 6 8 0 8 双 葉 計 1 0 1 69 0 69 6 0 6 8 0 8 い わ き 4 0 4 296 0 296 21 0 21 30 0 30 1 0 1 67 0 67 合 計 17 0 17 1,927 0 1,927 110 0 110 152 0 152 5 1 6 1,013 168 1,181 (4)本県のへき地学校の概要
本県はへき地学校が多く、人事委員会、県へき地教育振
興会指定のへき地学校を合わせると、県全体の学校数に対
して小学校は33.2%、中学校は22.1%であり、このほかに
教育事務所指定のへき地校が、小学校17校、中学校6校あ
り、これを含めれば、本県のへき地学校は全県小中学校の
32.6%になる。
また、へき地学校は、会津地方に多く、次いで阿武隈山
系に分布しており、その多くは小規模校と分校である。
児童・生徒数についてみると、全児童・生徒数に対して
小学校児童数は7.8%、中学校生徒数は、8.5%に当たり、
教職員数では15.5%の教職員が、へき地学根に勤務してい
る現状である。
2 へき地教育の振興策
へき地の学校は、概して小規模校であり、かつ分校も多い
ため、複式学級が多い。従って教育条件の改善充実を図ると
ともに、へき地学校に優秀な教員を確保することが緊要であ
る。
(1)へき地教育の人事行政
「昭和52年度末人事に関する方針」1の(2)において、「教
育の機会均等の理念に立脚し、地域差、学校差の是正につ
とめ、各学校の教職員組織の充実と均衡化をはかる」こと
を基本方針としてかかげ、これを受けて、「昭和52年度末小・
中学校教職員人事実施要項の二について「交流のための区
分を設定し、すべての教職員が在職期間中に都市、平地、
へき地等の勤務を公平に経験し、学校教育の充実を期する
こととしへき地と各地域間との計画的な交流の推進を図っ
た。
また、へき地派遣制度の改善、管理職への昇任に、へき
地学校勤務を資格要件とするなどの施策もあわせて実施し
た。
1) へき地交流
ア 地域区分
県内の地域区分を次のとおりとする。
○特A地域 旧4市(福島、郡山、若松、平)の学校
○A地域 市、主要町村の学校
○B地域 特A、A及びC地域以外の学校
○C地域 へき地の学校(人事委員会、へき地教育興
興会、教育事務所の各指定学校)
イ 交流基準
(ア)へき地学校勤務については次の基準による。
(ア) 教員については、その在職期間中に別表2によ
る期間勤務する。
(イ) 昭和28年度以降採用者のうちで、へき地学校勤
務の経験のない者については、計画的にへき地学
校へ転出させる。ただし、へき地学校に勤務すべ
き該当者が少ない場合においては、採用年度にか
かわらず計画的にへき地学校に転出させる。これ
がため、当分の間はまず、昭和22年度から昭和27
年度までの採用者であって、へき地学校勤務経験
のない者及びへき地勤務経験の少ない者を重点的