教育年報1977年(S52)-133/357page

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学校教育

  第1節 概     要

〔義務教育課〕

  1 指導行政の基本方針

 社会の進歩と変化に対応し、未来社会を創造する“豊かな

人間形成をめざす生がい教育”の実現を目ざし、調和と統一

のある教育課程に基づく充実した学校教育活動を展開する。

  2 指 導 組 織

 義務教育課の指導担当主幹、主任指導主事ほか10名の指導

主事(うち2名高等学校教育課、1名養護教育室兼務)と教

育事務所指導主事、市教育委員会指導主事及び指導委員によ

って、幼稚園、小学校、中学校の指導に当たった。なお、本

年度から義務教育課に幼稚園教育専任の指導主事が設置され

幼稚園の指導の充実が図られた。
教育事務所
指導区分
県北 県中 県南 会津 南会津 相双 いわき
主導主事数(指導課長を含む) 10 10 7 10 4 8 8
同上市教委 5 7 0 1 0 1 2
教科等指導委員 7 7 8 7 10 8 7
生徒指導委員数 3 4 2 3 1 2 2

  3 学校教育指導の重点

(1)一人一人の児童生徒の個性・能力の望ましい伸長と知・

 徳・体の調和のとれた児重生徒の育成を目指し、指導の重

 点化、教材の精選を進め、教育内容の充実と指導方法の改

 善に努めた。また新学習指導要領の告示に伴い、この趣旨・

 内容の徹底に努めた。

 1)  「学校教育の重点」 「学習指導の展開」 「生徒指導の

  充実」を「教育福島」に掲載し、学校教育の指導の重点

  を明確にするとともに、指導の改善に努めた。

 2) 教育課程講習会を開催し、新学習指導要領の趣旨内容

  の徹底に努めた。

 3) 教育課程研究協議会を、小・中学校教育研究会と共催

  し、教育課程実施上の諸問題の研究とその改善充実に努

  めた。

 4) 教育課程研究指定校(小・中5校)へき地教育研究指

  定校(小2校)を設置し、指導内容、方法の研究、改善

  に努めた。

 5) 道徳教育講習会、生徒指導講座、進路指導講座の開催、

  道徳教育共同研究推進地区(2地区)、生徒指導研究指定

  校(中2校)を指定して、道徳教育生徒指導の充実徹底

  を図った。

 6) 指導職員研究協議会(年2回)指導職員研修講座(年

  1回)指導課長会(年3回)を開催して、各教育事務所と

  指導のあり方について研究協議を実施し、指導行政の一

  体化を図った。

(2)教職員の資質と指導力の向上に努めた。

 1) 新任教員に対する研修を充実し、その資質と指導力の

  向上に努めた。

 2) 教職経験5年の教員に対する研修を行い、指導力の向

  上に努めた。

 3) 中堅教員、教頭、校長等各種研修会の内容を充実し、

  その資質の向上を図った。

 4) 教職員等中央研修会に教職員を派遣し、資質の向上を

  図った。

 5) 海外教育事情を調査するため、長期14名、短期30名を

  アメリカ、ヨーロッパ、アジアに派遣し、識見を広める

  とともに、資質の向上を図った。

 6) 福島県小学校教育団体等11団体に対し、財政的援助と

  研究推進のための指導助言に努めた。

 7) 小・中学校教職員研究論文・実践記録を募集し、教職

  員の研修の奨励と専門性の向上を図った。

(3)へき地教育、幼児教育の振興に努めた。

 1) 複式学級担当教員研修会を開催するとともに、へき地

  教育研究指定校(小2校)を指定し、へき地における学

  習指導の改善に努めた。

 2) 家庭・特別活動の「複式学級学習指導計画例」を作成

  し、関係学校に配布するとともに、これをもとにして複

  式学習指導講習会を開催し、複式学習指導の充実を図っ

  た。               

 3) へき地教育指導者講座(新潟)へ9名、全国へき地教

  育研究大会(和歌山)へ6名、へき地優良校視察(宮城)

  へ5名派遣し、へき地に勤務する教員の資質向上と土気

  高揚に努めた。

 4) 複式学級学習指導の効果をあげるため、シート式磁気

  録音機・オーバーヘッドプロジェクターの購入費のうち

  2分の1額を限度として補助をした。

 5) 幼稚園教育課程研究集会や、幼稚園実技講座、幼稚園

  教育指導者講座を開催して、幼稚園教員の指導力の向上

  に努めた。

   また幼稚園の教育内容の充実を図るため、幼稚園教育

  指導資料「週・日の指導計画例」を作成し、県内の各幼

  稚園に配布した。


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