教育年報1977年(S52)-162/357page
1 へき地教育担当教員研修会
(1)趣 旨
本県の複式学級は、297学級、担当教員317名で、相当
教員のうち3分の1が新しく担当した者である。これら複
式学級相当教員(95名)に対し、複式用教科書の活用のし
かた、各教科学習指導計画の立てかた及び指導方法、シー
ト式磁気録音機の活用のしかた等を中心に研修し、複式学
級学習指導法の改善・向上を図る。
(2)期日と会場
昭和52年8月11日(木)〜13日(土) 3日間
福島県教育センター
(3)指導助言者
○ 義務教育課主幹、主任指導主事、指導主事
○ 川俣町立大綱木小学校教頭 永井俊博
(4)研修内容
○ 複式学級指導上の諸問題
○ 複式学級における国語、音楽、図画工作の学習指導法
○ シート式磁気録音機の活用と操作実習及びシート作成
法
2 へき地教育研究指定校
(1)趣 旨
本県へき地学校における学力向上を図るため、へき地に
おける小学校及び中学校において、へき地教育に関する問
題を研究し、へき地教育の改善とその振興に資するため研
究学校を指定し、その地域の研修センターの役割を持ち、
これらの研究の成果を各へき地学校に普及活用させる。
(2)指定校と研究主題
学 校 名 校 長 名 研 究 主 題 飯舘村立小宮小学校 半谷猛昌 みずから学ぶ力をそたてる学習指導は どうあればよいか。 ―実験観察をとおして探求する力を そだてる理科学習― 都路村立岩井沢小学校 吉田吉太郎 ひとりひとりの考え方を伸ばす学習指導 過程をどのように組織したらよいか。 3 複式学級学習指導計画例の作成
(1)趣 旨
年次計画により、本県の実態に即応した小学校、家庭、
特別活動の複式学級学習指導計画例を作成し、複式学級の
学習指導の改善・充実に努め、へき地・過疎地域の教育振
興を図る
(2)作成年次計画
年 度 48年度 49年度 50年度 51年度 52年度 教 科 国 語 算 数 音 楽 体 育 家 庭 領 域 社 会 理 科 図画工作 道 徳 特別活動 (3)作成会議
第1回 5月23日(月)〜24日(火)
第2回 6月29日(水)〜30日(木)
第3回 11月24日(木)〜25日(金)
(4)作成委員会及び配布
作成委員は、現場相当教師をもって充てた。
家庭科3名、特別活動9名、教育事務所指導主事1名、
県教育センター指導主事1名、義務教育課指導主事等で委
員会を構成し、複式学級指導計画例を作成した。作成後は
複式学級を持つ学校156校並びに各関係機関に配布し、複
式学級指導の改善に役立てた。
作成委員氏名
勤務先 職名 氏名 東和町立木幡第二小学校水舟分校 教諭 穂積文子 高田町立尾岐小学校 教諭 鈴木則子 下郷町立旭田小学校 教諭 渡部マユ 福島市立平石小学校 教諭 熊田正臣 平田村立蓬田小学校乙空釜分校 教諭 中村光晴 郡山市立河内小学校夏出分校 教諭 渡辺恵美子 塙町立那倉小学校 教諭 荒川勝善 鮫川村立青生野小学校 教諭 根本忠義 柳津 町立西山小学校 教諭 鈴木四男 下郷町立楢原小学校 教諭 玉川綾了 飯舘村立飯樋小学校比曽分室 教諭 三瓶昌宏 いわき市立好間第四小学校 教諭 込山三郎 義務教育課 課長 塙保貞 〃 主幹 丑込幸男 〃 主任指導主事 花沢繁 〃 指導主事 加藤茂雄 〃 指導主事 幕田貞一 高等学校教育課(兼務、義務教育課) 指導主事 菅野栄子 県北教育事務所 指導主事 高橋俊彰 県教育センター 指導主事 佐藤清子 〃 研究員 車田喜宏 4 複式教育課程研究協議会
(1)趣 旨
複式学級学習指導計画例をもとに、複式学級担当者を対
象として研究協議を行い、複式学級学習指導改善の一助並
びに、へき地・過疎地域の教育振興と指導者の資質及び児
童の学力向上を図る。
(2)期日・会場
期 日 対 象 地 区 会 場 2月27日 県中教育箏務所管内 郡山合同庁舎 2月28日 いわき教育事務所管内 いわき合同庁舎 (3)内容及び講師
1) 複式学級指導上の諸問題について
義務教育課指導主事 幕田貞一
2) 複式学級学習指導計画例家庭科編の活用について
(兼)義務教育課指導主事 菅野栄子
3) 複式学級学習指導計画例特別活動編の活用について