教育年報1977年(S52)-233/357page
4) 文化財指導者講習会
ア 目 的
文化財に関する知識の普及と愛護精神の高揚を図る
ため、文化財保護の指導的立場にある関係者の参集を
求めて、文化財に関する専門的講習を行い、市町村に
おける文化財保護行政の進展を図った。
イ 主 催
県教育委員会・田島町教育委員会
ウ 期 日
昭和52年5月24日(火)〜25日(水)
エ 会 場
田島町中央公民館
オ 参 加 者
文化財保護行政を担当する市町村職員、市町村の文
化財保護審議委員、又はこれに準ずる者、小・中・高
校の教員、文化財保護団体の関係者。約240名。
カ 講習内容
(ア)講 義
(ア)福島県の祭礼・法会・年中行事について
東北学院大学教授 岩崎敏夫
(イ)遺跡保護の問題点
特に福島県における埋蔵文化財を
中心として
奈良国立文化財研究所長 坪井清足
(ウ)民具の取り扱いについて
文化庁主任文化財調査官 木下忠
(イ)映 画
(ア)縄文時代
(イ) 奥会津の木地師
(ウ)研究協議(部会・全体会)
(ア)ア 部会
史跡・埋蔵文化財の保護について
司 会 塩川町公民館長 大川原栄喜
事例発表 石川町教委社教主事
近内長重
(イ)イ 部会
民俗文化財の保護について
司 会 いわき市文化財調査委員会
和田文夫
事例発表 東和町教委社教主事
関和彦
(ウ)全体会
司 会 田島町文化財保護審議会
田島町立桧沢中学校長
五十嵐徳三
(エ)現地研修
三匹獅子舞公開(田島町指定)
竜福寺蔵種字曼茶羅他(田島町指定)
糸沢問屋
奥会津地方歴史民俗資料館 (県指定・旧南会津郡役所)
5) 文化財愛護モデル地域活動
文化庁では、全国的に文化財愛護モデル地区を指定し
文化財愛護地域活動の普及を図っている。
本県では、会津坂下町が昭和51、52の両年度指定を受
け、地域に即応した活動を展開した。
ア 文化財学習活動
少年文化財教室、文化財講座、文化財めぐり
イ 学校における文化財学習等
町内の中学校、高等学校においてクラブ活動の中に
文化財の調査、研究活動を取り入れた。
ウ 各種団体による実践活動
町内にある文化財保存団体等が中心となり、講演会
展示会、発表会等を実施した。
エ 広報活動
町広報紙を活用し、文化財の普及並びに愛護思想の
高揚を図った。
オ そ の 他
文化財防火訓練、防火施設等の点検、管理状況査察
所有者等への指導を実施した。
6) 文化財防火デー
毎年1月26日を文化財防火デーと定めているが、県内
各消防署等の協力を得て、次の市町村で防火訓練、防火
診断、査察を行うとともに、県教育委員会においても、
広報媒体の活用により文化財の防火に対するけいもうを
行った。
福島市、二本松市、桑折町、国見町、梁川町、保原町、
霊山町、月舘町、飯野町、大玉村、本宮町、白沢村、岩代町、
東和町、郡山市、須賀川市、三春町、小野町、滝根町、
大越町、船引町、長沼町、鏡石町、岩瀬村、天栄村、石川町、
玉川村、平田村、浅川町、古殿町、白河市、喜多方市、
塩川町、山都町、会津坂下町、河東村、会津高田町
新鶴村、金山町、田島町、下郷町、桧枝岐村、伊南村、
南郷村、只見町、相馬市、新地町、鹿島町、小高町、
いわき市。計50市町村。
7) 民俗音楽出版
ア 目 的
本県内に遺存している民俗芸能にともなう囃子と歌
について、録音採譜したものを出版し、社会教育、学
校における音楽教育への資料として活用を図る。
イ 対 象
神楽、田植踊、獅子舞、念仏踊などの民俗芸能にと
もなう囃子と歌のうち、昭和49〜51年度における民俗
音楽調査で対象とした100曲。
ウ 出版方法等
採譜した曲の音譜、歌詞等について、福島県合唱連
盟に委託したものである。
8) 文化財展示公開施設
施設名 組織 住所 福島県美術博物館 県立 福島市春日町 福島県歴史資料館 〃 〃 本宮町立歴史民俗資料館 町立 安達郡本宮町 開成館 市立 郡山市開成 須賀川市立博物館 〃 須賀川市池上町 船引町歴史民俗資料館 町立 田村郡船引町