教育年報1977年(S52)-320/357page
当センターの研究活動の成果を紀要にまとめた。
内容は次のとおりである。
1) 実験・観察教材の検討と機器、材料のくふう
○ 生物電気観測のためのパルス発振機の製作
○ Ne原子のエネルギー状態を測定するフランク・ヘ
ルツ実験装置
○ 高校有機化学教材、アニリンの合成とその検出法
○ ダイオードを用いた整流・平滑波形観察装置、はん
だごて過熱防止装置のくふう
2)学習指導の問題点と改善策
○ 中学校社会科における地歴並行学習の現状と研究課
題
○ 中学校数学の教材研究の方法
○ クラブ活動(英語)に関する諸問題の分析とその対
策
第6節 情報処理教育生徒実習
1 中型電子計算機の実習
近年、電子計算機の利用を中心とする情報技術の進展は産
業経済界をはじめ、わが国社会の各分野に大きな影響を及ぼ
し、いわゆる情報化社会が展開されつつある。
そこで、生徒が将来、このような時代に主体的に対処して
いけるように、情報処理教育推進の核として教育センターが
設置されたもので、その果たすべき役割は、今後ますます大
きいものとなるであろう。
(1)来所利用
共同利用施設としての教育センターを、授業の延長とし
て利用する県立高校が年々増加の傾向にあることは喜ばし
なかでも、商業科、工業科などの生徒が多数利用してい
るが、最近、普通科の生徒も増加のきざしを示しており注
目に値する。
(2)遠隔地のため来所できない生徒のために、郵送による
(メール方式)OMR利用の道を開いている
本年度の利用は、商業科延べ1,299人、工業科延べ4人
普通科延べ24人、計延べ1,327人であった。
2 NC工作機械の実習
主に工業高校の機械科系の生徒が、センターに設置されて
いる数値制御工作機械を利用しており、本年度は、4校延べ
628人が実習を行った。
今後とも各学校と有機的な連携を保ちながら、密着した指
導態勢をとり、ますます実習の効率を高め、情報処理教育へ
の関心と意欲の推進を図りたい。
県内高等学校生徒のセンター利用状況
利用数
学科別学校数 延べ人数(人) 県立高校 商 業 科 5校 623 (32%) 工 業 科 6校 1,289 (67%) 普 通 科 1校 16 ( 1%) 計 12校 1,928 (100%) そ の 他 1校 90 合 計 13校 2,018