教育年報1978年(S53)-242/372page
た第33回国民体育大会には、延べ471名を派遣したが、天皇
杯37位という史上最低の成績に終った。しかしこの中にあっ
て、漕艇少年女子(喜多方女子高)が優勝したのをはじめ、
自転車少年男子1万mポイントレース(穂積尚男・学法石川
高)、成年男子4千m速度(添田広福・中央大)、ウェイトリ
フティング成年男子100kg級(後藤良一・後藤組)で個人優
勝を果したことはまことにりっぱであった。
一部の種目を除き、本県スポーツ界はここ数年低迷状態が
続いており、本県競技力向上について抜本的見直しが急務で
ある。
本年度行われた各種国際大会に延べ11名の選手を派遣する
とともに、日独スポーツ少年団同時交流事業を積極的に支援
し、国際親善につとめた。
7 体育施設の整備
県総合運動公園建設事業は、公園内民有地の買収を行った
ほか、取付道路の改良・舗装工事、防護棚工事、外周道路工
事等を施工した。
なお、同公園内に設置した県営庭球場を6月19日より開場
し、全国高等学校総合体育大会庭球競技会場として使用した。
県営荻野漕艇場は、全国高等学校総合体育大会漕艇競技会
場として、既設艇庫、桟橋の補修並びに競技用艇の購入等
施設設備の整備を図り実施した。
野外活動センターについては、既設屋内便所の補修整備、
キャンプ用テントの購入等を行った。
スキーセンター関連として、スキーリフトロープの切詰、
ジャンプ台の緑化工事を行った。
市町村の体育施設整備は、国庫補助金を得て市町村立小中
学校水泳プール29か所、町民プール1か所、体育館2か所、
運動場3か所、野球場4か所、コート2か所、柔剣道場2か
所が新設されたほか、運動場照明施設1か所、学校体育施設
開放施設7か所の整備が図られた。
第2節 保健体育関係表彰
本県における体育・保健・安全・給食の各分野で、特に貢
献のあったかたがた及び団体が文部大臣・県教育委員会・各
関係団体等より表彰された。
受賞者及び団体は、次のとおりである。
1 体 育 関 係
(1)文部大臣表彰体育功労者(53年10月6日)
氏名・住所 役 職 名 主 な 功 績 鈴木武雄
いわき市いわき市陸上競技協会長
福島県陸上競技協会副会長県中体連、県高体連の理事長として連盟発展の基礎つくりに尽力。
いわき市陸上競技協会長として率先選手養成強化にあたり優秀選手育成に顕著である。(2)福島県教育委員会表彰(53年11月3日)
1)文化功労者
氏名・住所 役 職 名 主 な 功 績 海野篤之
福島市財団法人福島県体育協会副会長・
福島県野球連盟、福島県野球審判協会会長・
東北野球連盟会長第七回国体の誘致・信夫丘野球場の建設・県体育協会の法人化。
県野球連盟・審判協会の設立・本県野球、東北野球の発展と社会
体育の振興に尽力した。2)体育功労者
氏名・住所 役 職 名 主 な 功 績 斎藤重千代
福島市福島県水泳連盟会長 戦後30年にわたり本県水泳の普及向上につとめるとともに選手の
育成強化にあたり昭和35年国体水泳競技の本県開催に尽力した。細谷光
須賀川市日本自転車競技連盟評議員
福島県自転車競技連盟副会長体操、マラソン、自転車競技にオリンピック選手を育てる等数多
くの優秀選手を育成するとともに自転車競技等の普及に尽力した。星弘美
会津若松市会津若松市学校医歯薬連絡協議会長 30年にわたり学校医として、児童・生徒の健康つくりに専念する
とともに、学校医、学校歯科医、学校薬剤師三者連合協議会を結
成し学校保健活動の推進充実につとめた。高坂覚治
棚倉町東白川郡剣道連盟会長 郡剣道連盟会長として青少年の育成指導とスポーツ普及振興につ
とめた。3)保健体育優良団体
団 体 名 結成年月日 代表者名 主 な 活 動 桑折町スポーツ協会 昭42.4.1 半谷政八 協会設立後各種体育行事をとおして住民の親睦と同時に健康の増
進につとめるとともに体育施設の整備と利用をはかり、地域住民
の体力づくりに寄与した。