教育年報1979年(S54)-104/319page
を構成する。
4) 作成員の構成
幼稚園長、教諭及び指導主事をもって構成する。
5)内 容
領域別指導展開事例集「社会」
8 へき地教育
本県におけるへき地学校数は、第3章第1節の6へき地対
策(1)へき地学校の状況、(2)へき地教育の振興策の項で述
べているが、県全体の学校数に対して、小学校は32.9%、中
学校は236%を占めている。また、その分布を地域別にみる
と、へき地学校の431%が会津方部、270%が県中南部、215
%が浜方部、84%が県北方部となり、会津方部に高度へき
地指定が目だつのが本県へき地の特色である。
これらのへき地、山村、過疎地域の教育振興を図るため、
下記の事業の実施に努めた。
(1)へき地教育担当教員研修会
1)趣 旨
複式学級担当教員に対し、複式学級学習指導計画及び
複式用教科書、並びにシート式磁気録音機の活用のし
方等を研修し、複式学級学習指導法の改善を図るととも
に、へき地教育の振興に資する。
2)期日・会場
昭和54年8月2日〜8月4日 (3日間)
於 福島県教育センター
3)講 師
田村郡都路村立岩井沢小学校 校長 吉田吉太郎
4)指導者
義務教育課長、主幹、主任指導主事、指導主事
5)講 演
「へき地学校経営の実践と複式指導」
6)講義・演習
○ へき地における学校教育上の諸問題
○ 教育課程の改訂と複式学級の指導
○ 複式学級における教科(国語、理科、図画・工作)
の学習指導
○ シート式磁気録音機の操作とシート作成
○ 複式学級における効果的な授業の進め方
(2)中学校免許教科外教科担当教員研修会
1)趣 旨
中学校免許教科外の教科を担当する教員を対象として、
学習指導に関する研修を行い、指導力の向上と教育活動
の充実に資する。
2)主 催
福島県教育委員会
3)期日・会場及び実施教科
管内 期日 会 場 教科(参加者数) 県 北 5月9日 福島県教育センター
福島県立福島第一中学校理 科(5) 6月7日 美 術(7) 7月10日 保健体育(19)
管内 期日 会 場 教科(参加者数) 県 中
県 南
5月8日 郡山市立桃見台小学校
郡山市立郡山第三中学校国 語(22) 5月9日 社 会(19) 5月11日 理 科(15) 保健体育(21) 会 津
南会津
5月9日 会津若松市立第三中学校 理 科(15) 5月10日 美 術(21) 5月11日 保健体育(17) 相 双 6月18日 原町市文化センター
相馬郡小高町立小高中学校社 会(10) 6月28日 理 科(8) 7月3日 保健体育(21) いわき 5月24日 いわき合同庁舎
いわき市立小名浜第二中学校社 会(11) 5月30日 理 科(11) 5月31日 保健体育(20) 4)指導助言者
義務教育課指導主事
各教育事務所指導主事
5)研修内容
○ 教科の特質と学習指導
○ 目標・内容・指導計画について
○ 単元(題材)の指導計画の立案について
○ 教材研究のしかたについて
○ 指導技術について
○ 教材の特質と指導過程の検討
○ 学習指導案のたて方
○ 授業の見方と評価のし方
○ 授業参観と授業研究
(3)へき地教育研究指定校
1)趣 旨
本県へき地学校における学力向上を図るため、へき地
における小学校及び中学校において、へき地教育に関す
る問題を研究し、へき地教育の改善とその振興に資する
ため研究学校を指定し、その地域の研修センターの役割
をもち、これらの研究の成果を各へき地学校に普及する。
2)指定校と研究主題
学校名 校長名 研 究 主 題 舘岩村立舘岩小学校 斎藤典久 学習意欲をたかめるための指導はどのようにしたらよいか
―算数科・特別活動を中心として―いわき市立田人第二小学校 西牧宏樹 複式少人数学級の特性を生かした学習指導法の研究
―豊かな表現を自覚しながら書きすすめる作文指導―(4)複式学級教材構成資料の作成
1)趣 旨
複式学級の学習効果を高めるため、年次計画により本
県の実態に即した教材構成資料を作成し、教育機器の活