教育年報1979年(S54)-172/319page
でも、継続性の面でも困難な領域であり、公民館を中心とす
る学級、講座のほかに、社会通信教育、図書館等施設利用の
学習、放送利用の学習などの拡充を図った。
さらに、高齢者の学習機会拡充のため、市町村における高
齢者教室や高齢者人材活用事業の実施を促進するとともに、
指導者の資質向上を図るため高齢者教育指導者研修会を7会
場で実施した。
婦人教育については、婦人学級、婦人講座の開設促進を図
るとともに、民間婦人教育指導者の資質向上と養成確保を図
るため、婦人教育指導者研修会を実施し、その振興充実に努
めた。
PTA及び婦人団体等成人団体の育成に当たっては、PT
A指導者研修会、婦人団体指導者研修会を中核として、団体
の民主的運営、本来的な活動の助長に努めるとともに、関連
行政や他団体との連携を深め、活動の充実を図るよう指導を
してきた。
2 PTA指導者研修会
(1)趣 旨
PTAが、子どもの幸せと健全育成を図っていくために
は、会員相互の話し合いや組織的な学習や実践が必要であ
り、さらに、関係機関、団体との連携を図ることが望まれ
ている。
これを効果的に進めるための研究を深め、指導者として
の資質の向上を図り、PTA活動の促進に資する。
(2)期日、会場、参加者
(小・中学校PTA) 8月6日・7日 福島市市民会館 333名 9月5日・6日 船引町公民館 104名 9月3日・4日 白河市中央公民館 136名 7月27日・28日 喜多方市立第一中学校 163名 7月5日・6日 只見町只見公民館 133名 6月19日 楢葉町公民館 168名 10月5日 7月6日 いわき市文化センター 105名 10月2日 小名浜第一小学校 (高等学校PTA) 11月6日・7日 福島市市民会館 103名 8月17日・18日 学法石川高等学校 152名 9月12日・13日 会津若松市文化センター 126名 10月18日・19日 福島県海浜青年の家 86名 11月15日・16日 いわき市文化センター 147名 (3)講 師
福高大学教授 佐藤利雄 元福島県立会津女子高等学校母 小林貞治 郡山女子大学短期大学部助教授 小森澄憲 福島大学助教授 河野義章 日本女子工業高等学校長 佐藤信 財団法人福島県海浜青年の家所長 佐藤保太郎 全日本家庭教育研究会対話主事 神野忠雄 群馬大学名誉教授 永杉喜輔 福島家庭裁判所主任調査官 大戸昭次 長野県篠ノ井旭高等学校長 若林繁太 (4)助 言 者
県教育庁社会教育主事、指導主事、小・中・高校長、同
教頭、市町村教育委員会社会教育担当者、学識経験者
(5)研究協議内容及び方法
1)研究主題
「人間性豊かな子どもを育てるために、PTAはどの
ように活動すればよいか」
2)研修内容、方法
ア 講義、分散会討議、シンポジューム・フォーラム
(ア)勤労や奉仕の心を育てるには、家庭や地域でどの
ように進めればよいか。
(イ)学級、学年PTAの活動を活発にするにはどのよ
うに進めればよいか。
(ウ)会員の教養活動を活発にするにはどのように進め
ればよいか。
(エ)子どもたちの健全育成を図るため、地域環境づく
りをどのように進めればよいか。
イ 講 演
「人間性豊かな子どもを育てるための家庭の役割」
(6)日 程
3 成人大学講座
(1)趣 旨
県内の高等学校・短期大学等の専門的教育機能を活用し
て地域の成人層の文化的欲求の高まりに対応する一般的教
養、または専門的知識・技術に関する学習の機会を拡充す
る。
(2)開設期間、開設校、講座内容、受講者数
開設期間 開 設 校 講 座 内 容 時間数 受講者数 54.11.24〜55.2.9 福島県立安達東高等学校針道校舎 食生活の今日的課題 28時間 48名 54.10.25〜54.12.15 福島県立船引高等学校 消費と料理 24時間 45名 54.11.26〜54.12.1 福島県立白河実業高等学校 これからの新しい農業技術 24時間 56名 54.9.22〜54.11.17 福島県立会津短期大学 日本における経営管理と労働法 24時間 32名 54.8.3〜54.8.23 福島県立田島高等学校 郷土の園芸 24時間 29名 54.6.16〜55.2.23 福島県立相馬高等学校 ふるさとの歴史を学ぶ 32時間 50名 54.9.22〜54.12.15 福島県立平商業高等学校 簿記講座 24時間 82名