教育年報1979年(S54)-177/319page
ア 最近の国際情勢 〜ヨーロッパ・中東をめぐって〜
イ ユネスコ活動のすすめ方
ウ 諸外国における教育事情について
エ ユネスコ協会運営上の課題(事例発表)
オ ユネスコ活動推進上の諸問題(研究協議)
第5節 家庭教育
1 概 要
最近の急激な社会構造の変動により、家庭においても日常
生活や家族構成の変化、価値観の多様化がすすんでいる。そ
の結果、数多くの新しい問題が生じており、家庭教育の充実
が大きな課題となっている。
このため、第1には家庭教育学級の拡充を図った。家庭教
育学級の本年度開設数は53年度より34学級の増加であるが、
とくに乳幼児をもつ親を対象とした学級の育成に努めた。
第2に、家庭教育(幼児期)相談事業を実施した。これは、
幼児期の家庭教育上の諸問題について、3歳第1子をもつ県
内約1,400世帯の親にはがき通信で学習資料を送るとともに、
巡回相談・テレビ放送をおこない、幼児期の家庭教育に効果
をあげた。
第3には、今年度より、今日の家庭教育の課題を検討する
ため、あらたに家庭教育調査研究事業を実施し、地域におけ
るセミナーの開催とともに、家庭教育学級資料を作成した。
この資料を今後十分活用したい。
2 家庭教育研究集会
(1)目 的
家庭教育に関する学習の機会を拡充し、効果的な学習を
するための具体的方策について研究協議をおこない、地域
における家庭教育の振興を図ることを目的とする。
(2)主 催
福島県教育委員会 福島市教育委員会
(3)期 日 昭和54年6月6日(水)
(4)会 場 福島市市民会館
(5)参加者 203名
(6)対 象
1)市町村教育委員会、公民館等の家庭教育担当者
2)家庭教育学級運営委員および学級生代表
(7)講 師
桜の聖母短期大学助教授 樋口勝也
(8)助 言 者
福島県教育庁社会教育課員
福島県教育庁教育事務所員
福島市教育委員会事務局社会教育課員
(9)研修内容
これからの家庭教育学級の運営をどうおこなったらよい
か
(10)学習内容および方法
1)講義家庭教育に期待するもの
2)部会・協議題
第1 家庭教育学級を充実するために企画運営をどのよ
うにしたらよいか
第2 学習内容を精選し、効果的な学習をすすめるには
どうしたらよいか
3 家庭教育(幼児期)相談事業
(1)目 的
幼児(3歳第1子)の親を対象とし、幼児期の家庭教育
に関する具体的な学習資料の提供ならびに個別的な相談指
導をおこない、幼児期における家庭教育の充実に資する。
(2)実施主体
福島県教育委員会
(3)協力機関
市町村教育委員会
(4)実施時期
昭和54年5月〜昭和55年3月
(5)対 象
県内の3歳児を第1子に持つ親 14,000名
(6)事業の内容
1)はがき、ちらしによる相談指導(年間9回)
2)巡回による相談指導(県内23会場)
3)テレビ放送利用による相談指導
(7)各種委員会
1) 企画運営委員会
ア 本事業の企画運営を適切に推進するため、企画運営
委員会を設置する。
イ 企画運営委員会は、本事業全般の企画運営ならびに
はがき通信、巡回相談に関する方針や要項、テレビ放
送による相談指導に関する方針や実施要項を策定する。
ウ 企画運営委員
氏 名 役 職 名 堀口知明 福島大学教育学部教授 菊池章夫 〃 西久保禮造 〃 庄司他人男 〃 助教授 大原徳明 福島県立医科大学教授 須永秀子 福島市立福島第二幼稚園主任教諭 見野晴美 主 婦 辺見正治 福島市教育委員会教育長 塚原喜智 福島テレビ報道制作局長 有川勲 福島県保健環境部公衆衛生課長 熊坂嘉助 福島県生活福祉部児童家庭課長 2) はがき通信指導班委員会
ア はがき通信による指導を行うため、はがき通信指導
班を設置する。
イ はがき通信指導班は、はがきならびにちらしによる
通信指導の企画運営にあたる。
ウ はがき通信指導班委員
氏 名 役 職 名 西久保禮造 福島大学教育学部教授 関口はつ江 郡山女子大学短期大学部助教授 鈴木仁 福島県立医科大学助教授