教育年報1979年(S54)-289/319page
第6節 情報処理教育生徒実習
1 電子計算機の実習
センターにおける生徒実習は、文部省の情報処理教育セン
ター設置要項(昭和45年11月)に基づくもので、主として県
立高等学校の生徒を対象として行い、昭和47年度から実施し
ている。
センター利用の方法には 来所しての利用と郵送による利
用の二通りかある。後者は本県か広域県なので、遠隔地の学
校の利用に対処してとられた方策の一つである。
(1)来所しての利用
教育課程の教科 科目のなかに、情報処理教育をとり入
れている学校が、年次計画の一環として、センター利用の
生徒実習を実施している。
なかでも、商業科 工業科の生徒の利用が多く、全体の
97.7%を占めている。
本年度は、商業科、工業科ともに利用延べ人数が増加し
ており、喜ばしい傾向である。
反面、最近、遠隔地からの利用が減少している。
県内高等学校生徒の電子計算機利用人数
利用数
学校別学校数 実 人 数 延 べ 人 数 県内高校 商業科 5 798 (52.5%) 807 (40.0%) 工業科 6 696 (45.8%) 1,164 (57.7%) 普通科 1 25 (0.7%) 47 (2.3%) 計 12 1,519 (100.0%) 2,018 (100.0%) (2)郵送方式の利用
遠隔地のため、来所できない生徒や、電子計算機を設置し
していない学校のために、郵送によるOMR利用を実施し
ている。
本年度の利用は、3校 延べ人数140人であった。
2 数値制御工作機械の実習
工業高等学校 機械科の生徒が、センターの数値制御装置
と工作機械(フライス盤)を利用しての実習で、本年は3校
延べ311人の実績であった。