教育年報1979年(S54)-294/319page

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(2)郷土資料の収集

  県内出版物は、国 県 市町村から刊行されるいわゆる

 地方行政資料、自費出版の形で民間から出される短歌、俳

 句、詩等、地元の出版社から出されるものなど多彩である。

  本年度中に収集したものは1,640冊に及ぶが、この中に

 は猪苗代、河東、棚倉、霊山、田島、飯舘等の町村史、ま

 た「保健婦40年史」 「福島県警察風土記」等の労作を含ん

 でいる。

  2 図書館資料の整備

(1)蔵書の検討

  蔵書構成については、館内に収書委員会をもうけ、慎重

 に資料の収集に当たっているが、より適切な蔵書構成を図る

 ために、専門家による蔵書診断を年次計画で進めている。

 本年度は社会科学部門について実施したが、委員は次のと

 おりである。

  小島定   福島大学助教授   政治学
  下平尾勲   福島大学教授    経済学
  小林真一     福島大学助教授  経営学
  市川佳宏   福島大学助教授   社会学
  庄司他人男   福島大学助教授   教育学
  木口勝弘  県立福島西女子
高等学校教諭 
民俗学

  政治学を担当された小島氏は、地域の事を軸にしつつ、

 広く国際関係まで視野を広げた図書の収集を目指すべきだ

 と提言している。

(2)蔵書目録の刊行

  所蔵資料の全県的な活用を図るため、毎年編さんされて

 いるものであるが、本年度は53年度に受入れた3,426冊に

 ついて増加図書目録として刊行、市町村教育委員会、公民

 館、市町立図書館等に配布した。

 第3節 館 内 奉 仕

  1 利 用 状 況

 利用の中心をなす館外個人貸出について見ると、登録者数

で27%、貸出冊数が33%と、それぞれわずかながら減少

した。これは登録者の職業別を見ると分るが、大学、高校、

中学生及び各種学校生が、いずれも前年度を若干下回ったた

めである。福島大学の松川移転、高校生の活字離れなどが要

因として考えられる。しかし逆に主婦や無職は増加の傾向に

ある。〔表2〕

表2 館外個人貸出登録者数

                (昭和54 4〜55 3)
区   分 構成比
学生 大 学 491 543 1,034 2,174
58.6
高 校 188 411 599
中 学 190 228 418
各 種 36 87 123
勤  め  人 562
(12)
253
(1)
815
(13)
22.0
区  分 構成比
自家営業 102 18 120 3.2
主   婦   425
(20)
425
(20)
11.4
無   職 107 72 179 4.8
1,676 2,037 3,713
(46)
総数に対して
34.3
児  童     1,939
(31)
 
合  計     5,652  
 

 ( )内は家族券による登録者数

 利用された図書を分類別に見ると、政治 経済 社会問題

教育などの分野を含む社会科学部門、絵画・工芸 趣味・ス

ポーツなどの芸術部門の増加が目立ち、時局問題への関心と、

余暇善用としての趣味 娯楽への傾斜が見てとれる。〔表3〕

表3 館外個人貸出利用図書冊数  (昭和54 4〜55 3)
分 類 別 冊  数 構成比
0 総   記 712 0.9%
1 哲学宗教 1,450 2.0
2 歴史地理 2,899 3.9
3 社会科学 5,212 7.0
4 自然科学 1,884 2.5
5 工学・工業 1,692 2.3
6 産   業 751 1.0
7 芸   術 3,120 4.2
8 語   学 484 0.6
9 文   学 19,461 26.0
  児   童 37,068 49.6
74,733 100

 開館日数 273日

 一日平均貸出冊数 274冊

 2 調査相談業務

 調査相談業務の中心は 調査依頼に対する回答事務であるが、

全体の件数では前年度を91%ほど下回った。

 調査依頼の内容は、従来、個人・団体 物事の内容、書誌

に関することなど、質問の類型によって分析していたが、本

年度は初めて職業別による利用者層の分析を試みた。その結

果によると、やはり、官公庁及び民間企業と、それらに所属

する者が552%でもっとも多いことか分った 学生が172%で

これに次ぎ、主婦93%、自営業76%と続く。


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