教育年報1980年(S55)-116/289page
(3)募集停止
学 校 名 課 程 学科名 学級数 年 度 東白川農商高等学校 全日制 畜産科 1 昭和56年度 福島農蚕高等学校 定時制 農業科 1 〃 第2節 学校教育
1 概 要
(1)指導行政の基本方針
生徒の能力・適性・進路・興味・関心等に応じた教育指
導の充実を図り、調和のとれた人間の育成をめざして、学
校教育活動が活発に展開されるよう努める。
昭和55年度には、前年度の反省に基づき、次のような重
点目標を設定してその達成に努めた。
1)生徒の実態等に応じて、学校が主体性をもって、多様
な教育課程の編成や実施を行い、特色ある学校づくりが
できるよう指導援助する。
2)指導内容の精選と構造化に努め、生徒一人一人を生か
す指導方法のくふう改善が図られるよう指導援助する。
3)生徒指導の組織・体制を点検し、共通理解・同一歩調
を基盤とした指導が展開されるよう指導援助する。
4)中途退学者の減少及び生徒非行・生徒事故の防止に努
める。
5)教職員の資質と指導力の向上に努める。
6)科学技術教育、産業教育、情報処理教育の充実と施設
設備の整備を図る。
(2)指導組織
高等学校教育課長を中心に、次の人員が一体となって、
それぞれの分掌に従い、企画・運営・指導助言に当たった。
主 幹 1名
主任指導主事 1名
指導主事 16名
うち、駐在指導主事 6名
また、県立学校教諭16名を学校教育指導委員に委嘱し、
各教科の指導活動の充実強化を図った。
(3)学校教育指導の重点
前記の基本方針に基づき、指導の重点を次のように設定
し、指導の充実を図った。
1) 新学習指導要領の趣旨徹底を図る。
ア 教育課程講習会及び新科目講習会の実施により、趣
旨の徹底を図るとともに、それにかかわる諸問題の研
究協議を行った。
イ 教育課程研究会議を開催し、特別活動に関する諸問
題を種々の面から検討し、手引書(特別活動編)を作
成した。
ウ 文部省指定研究学校(習熟度別指導、勤労体験学習)
の研究発表の実施により、その成果の普及に努めた。
エ 新科目(理科1、現代社会、工業基礎)の研究推進
校を指定し、研究実践の推進を図った。
オ 教務主任会を開催し、新教育課程の編成と具体的展
開について研究協議を行った。
カ 訪問指導により、特色ある学校づくりの一環として
の新教育課程の編成と指導法の改善等について指導助
言を行った。
2)指導内容の重点化と教材の精選構造化をすすめる
各種研修会、学校訪問等を実施し、下記事項の徹底に
努めた。
ア 教科科目の目標を明確にとらえ、指導内容を重点化
して基礎学力の充実を図ること。
イ 教材の特性に即して指導法の多様化と学習指導の個
別化に努めること。
ウ 学習効果を高めるための評価の方法について研修し
改善を図ること。
3)生徒指導の充実を図る。
ア 校内における指導体制の確立を期し、研究推進校を
指定するなどして、教職員の共通理解と同一歩調によ
る生徒指導の充実に努めた。
イ 生徒指導担当者研修会、その他各種講習会の開催や
指導資料第13集の刊行により指導力の向上を図った。
ウ 生徒の問題行動の事例を分析検討し、家庭における
指導のためのパンフレットを作成した。
エ 生徒指導推進地域の指定により、関係諸団体が一体
となった地域ぐるみの生徒指導の推進に努めた。
オ 学校における教育相談活動の充実改善を図った。
4)進路指導の適正化に努める。
進路指導主事研修会、進路指導講座等を実施し、下記
事項の徹底に努めた。
ア 日常の接触や諸調査・諸検査の実施を通して生徒の
能力・適性・進路希望等を的確に把握すること。
イ 生徒の自己理解の促進に努めること。
ウ 進路に関する情報や資料の収集と活用の促進に努め
ること。
エ 組織的・計画的な進路相談の充実を図ること。
(4)教職員の資質の向上と学校運営管理の充実
1) 現職教育の充実
ア 校内における研修体制を確立し、計画的・継続的に
充実した研修を実施した。
イ 研究会、講習会等への積極的参加を図り、研修効果
を高めるよう努めた。
ウ 自己研修を充実して、教職員として能力が効果的に
発揮されるよう努めた。
2)学校管理運営の適正化
ア 適正な学校運営の努力目標を定め、その到達度を客
観的に評価できるよう努めた。
イ 校務運営機構は、学校規模に応じ、適正な運営とそ
の機能が、じゅうぶんに発揮できるよう研究に努めた。
ウ 管理職者は学校管理運営について、適切な指導助言
を積極的に行うように努めた。
エ 諸表簿の処理と保管、設備、備品の管理と活用に努
めた。
オ 学校事務の責任分担を明確にし、正確、敏速、円滑
に処理するよう努めた。