教育年報1980年(S55)-269/289page
(6)福島県標準学力診断検査問題による学力分析報告書
県内各小学校が全県的立場から自校の児童の学力の実態
を把握・診断し、教育計画や学習指導の改善に役立てよう
とした。研究報告書として刊行した。
(7)理科教材・空中写真・立体視鏡・理科1・物理教育研究、
理科移動教材の『手引』を発刊した。
第6節 情報処理教育生徒実習
1 電子計算機の実習
センターにおける生徒実習は、文部省の情報処理教育セン
ター設置要項(昭和45年11月)に基づくもので、主として県
立高等学校の生徒を対象として、昭和47年度から実施してい
る。
センター利用の方法には、1)来所しての利用と、2)郵送に
よる利用とがある。後者は、本県が広域県なので、遠隔地の
学校の利用に対処してとられた方策の一つである。
(1)来所しての利用
教育課程の教科・科目のなかに、情報処理教育をとり入
れている学校が、年次計画の一環として、センター利用の
生徒実習を行っている。
来所しての利用状況(県内高等学校生徒)
学 科 学校数 実人数 延べ人数 商業科 5 655(41.2%) 655(33.0%) 工業科 6 921(57.9%) 1,302(65.7%) 普通科等 2 15(0.9%) 25(1.3%) 計 13 1,591(100.0%) 1,982(100.0%)
(2)郵送による利用
遠隔地のため、来所できない学校や、電子計算機を設置
していない学校の生徒実習のために、郵送によるOMR利
用を実施している。
本年度の利用は、2校・延べ人数150人であった。
2 数値制御工作機械の実習
工業高等学校・機械科の生徒が、センターの数値制御装置
と工作機械(フライス盤)を利用して行う実習で、本年度は、
3校・延べ人数343人であった。