教育年報1980年（S55）-285/289page

福島県文化センター

第1節　概　　　　　要

　福島県文化センターは、地方自治法第244条第1項の規定

に基づき、県民の文化の振興をはかることを目的として設置

されたもので、福島県文化会館、福島県美術博物館、

福島県歴史資料館の三つの施設をもって構成されている。

　県は昭和45年9月開館当初から、このセンターの管理運営

を財団法人福島県文化センターに委託し、同法人はこの施設

の設置目的に沿って各種の文化事業を展開し、あるいは資料

の収集、整理、保管、調査研究等を行うほか、この施設をそ

の管理のもとに一般県民の文化活動の場として利用に供して

いる。

　1　業　務　内　容

　福島県文化センターを構成する各施設の業務内容は、概ね

次のとおりである。

(1)文化会館

　○文学、音楽、演劇、舞踊等の芸術の振興に関すること。

　○社会科学、自然科学等の学術の振興に関すること。

　○文化会館の施設、設備の利用に関すること。

(2)美術博物館

　○美術資料の収集、保管及び展示に関すること。

　○美術資料に関する専門的又は技術的な調査研究に関する

　　こと。

　○美術資料に関する講演会、講習会等の主催及びその開催

　　の援用力に関すること。

(3)歴史資料館

　○県に関する文書資料、考古資料、民族資料その他の歴史の

　　資料の収集、整理、保管及び展示に関すること。

　○歴史資料の利用に関すること。

　　歴史資料に関する講演会、講習会、研究会等の主催及びそ

　　の開催の援助に関すること。

　2　運　　　　営

　文化センターを構成する各施設は、財団法人福島県文化センター

の事務組織によって運営されており、文化会館は企画

課、美術博物館は美術資料課、歴史資料館は歴史資料課がそ

れぞれ相当してその業務を行い、文化センター館長が全体を

統轄している。

　昭和55年度は開館10周年という一つの節目を迎えた年でも

あり、過去の業績を振り返り今後更に特色ある地方文化施設

づくりをめさすとともに、建設10年を経て損耗のはけしい諸

設備の更新などを含めて次の事項に重点を置いて館の運営に

当った。

　(1)開館10周年記念事業の展開

　(2)「動く文化センター」としての事業活動の拡充

　(3)大ホール音響設備の抜本的な改善

　(4)各種資料の調査、研究及び紀要、収蔵目録の作成

　尚文化センターの事業運営に関して、館長の静間機関とし

て専門委員会が設置されており、年4回委員会を開いて事業

の企画、実施について館長の諮問に応している。

　財団法人福島県文化センター専門委員

　　佐藤光(委員長)　　　菊池貴晴

　　庄司吉之助(副委員長)　高橋良一郎

　　磯崎康彦　　　　　　　高野広治

　　岩崎敏夫　　　　　　　武田知行

　　大竹正三郎　　　　　　本多隼男

　　笠原美禰　　　　　　　増田忍石

　　春日部たすく　　　　　室井康弘

　　亀井正道　　　　　　　山川忠義

　　河田亨　　　　　　　　山口充

　　菅野忠良　　　　　　　渡辺到源

　　斎藤正夫

第2節　施設・設備の概要

　1　施　　　　　設

所　在　地　福島市春日町5-54

敷地面積　21,600m²

建築面積　5,850m²

建築延面積　11,335m²

構　　造　鉄骨、鉄筋コンクリート造り

　　　　　地下1階、地上3階・塔屋1階

竣　　　工　昭和45年9月1日

施設の概要

(1)本　　　館

　地階=中央監視室、空調・電気機械室、奈落

　1階=大ホール(1,951席)、小ホール(448席)

　　　　リハーサル室(109m²)、和室(20畳2室)

　　　　楽屋(4室)、浴室(2室)、視聴覚室(108席)

　1　　会議室(24名)、ITV室、事務室、収蔵庫等

　2階=会議室兼展示室(466m²)、事務室、収納室、食堂等

　3階=展示室(505m²×2室)、ギャラリー(363m²)、

　　　　事務室、倉庫等

(2)歴史資料館

　1階=展示室(180m²)、消火機械室、消毒室

　2階=事務案、研究室、閲覧室、マイクロフィルム室

　　　　文書庫(272m²)等

　3階=文書庫(272m²)、文化財収蔵庫(455m²)

　2　設　　　　備

(1)一般設備

　空気調和設備=冷暖房、換気設備

　給排水衛生設備=給排水、ガス

　防災設備=スプリンクラー、ドレンチャー、ガス消火設備

　　　　　　(炭酸ガス及びハロンガス)、消火栓、非常用放送設備、

　　　　　　避難誘導設備、煙・熱感知器等