教育年報1981年(S56)-163/308page
このため、家庭教育に関する学習の機会をもうけるとと
もに、その内容・方法について工夫改善に努めている。ま
た、家庭・学校・地域の連携によりいっそう学習の充実を
はかっている。
まず第1に家庭教育学級では、1小学校区1学級の設置
を目標とし、とくに市町村の自主設置学級の増加に努めた。
また、家庭教育研究集会を開催し、学習内容・方法につ
いて研究協議をおこない、家庭教育学級の充実を目ざして
いる。
第2には、家庭教育相談事業を実施している。県内の3
歳第1子をもつ親を対象として、はがき通信・巡回相談・
テレビ放送を行い効果をあげている。
第3には、家庭教育調査研究事業を実施し、今日の家庭
教育上の課題を分析検討した。この結果を家庭教育資料と
して学級関係者に配布し、活用をはかっている。
2 家庭教育研究集会
(1)趣 旨
社会環境の変化のなかで、家庭教育の充実が強くのぞま
れている。そのためには地域における学級活動をさかんに
することが必要であろう。この集会は家庭教育学級におけ
る学習内容・方法について研究をすすめ、その活用をはか
ることを目的とする。
(2)主 催
福島県教育委員会 郡山市教育委員会
(3)期 日 昭和56年7月14日(火)
(4)会 場 郡山市視聴覚センター
(5)参加者 265名
(6)対 象
1)市町村教育委員会、公民館等の社会教育担当者
2)家庭教育学級リーダー
(7)講 師
国立中央青年の家事業課長 宮本一
(8)研修テーマ
家庭教育学級充実のために、放送・映画・スライド等
をどのように活用したらよいか。
(9)内容および方法
1)講義
魅力ある学習をすすめるための教材のつくりかた・
つかいかた
2)部会協議
ア 放送を利用した学習のすすめかた
イ 映画を利用した学習のすすめかた
ウ TP・スライド等を利用した学習のすすめかた
部会においては家庭教育資料の内容に関連させて協
議する。
3 家庭教育(幼児期)相談事業
(1)趣 旨
幼児(3歳第1子)の親を対象とし、幼児期の家庭教
育に関する具体的な学習資料の提供と個別的な相談指導
を行い、幼児期における家庭教育の充実をはかる。
(2)実施主体
福島県教育委員会
(3)協力機関
市町村教育委員会
(4)実施時期
昭和56年5月〜昭和57年3月
(5)対 象
県内の3歳児を第1子に持つ親 13,000名
(6)事業の内容
1) はがき、ちらしによる相談指導(年間5回)
2) 巡回による相談指導(県内23会場)
3) テレビ放送(15分カラー26番組)
(7)各種委員会
1) 企画運営委員会
ア 企画運営委員会は、本事業全般の企画運営ならび
にはがき通信・巡回相談・テレビ放送による相談指
導の方針や実施要項を策定する。
イ 企画運営委員
氏名 役職名 堀口知明 福島大学教育学部教授 菊池章夫 〃 西久保橿造 〃 庄司他人男 福島大学教育学部助教授 鈴木仁 福島県立医科大学助教授 須永秀子 福島市立福島第二幼稚園主任教諭 梅津絹子 主婦 辺見正治 福島市教育委員会教育長 塚原喜智 福島テレヒ報道制作局長 丸子一夫 福島県保健環境部公衆衛生課長 猪股浩二 福島県生活福祉部児童家庭課長 2) はがき通信委員会
ア はがき通信委員会は、はがきならびにちらしによ
る通信指導の企画運営にあたる。
イ はがき通信委員
氏名 役職名 西久保豊造 福島大学教育学部教授 関口はつ江 郡山女子大学短期大学部助教授 鈴木仁 福島県立医科大学助教授 山脇道子 福島市立野田保育所長 須永秀子 福島市立福島第二幼稚園主任教諭 遠藤久江 福島県立会津短期大学助教授 3) 巡回相談委員会
ア 巡回相談委員会は、巡回相談指導の企画運営なら
びに相談事例についての研究を行う。
イ 巡回相談委員
氏名 役職名 庄司他人男 福島大学教育学部助教授 河野義章 〃 小森澄憲 郡山女子大学短期大学部助教授 林偕子 〃講師 渡辺俊彦 福島女子短期大学助教授