教育年報1981年(S56)-276/308page
現率を推測した。さらに、過去3年間に来所した登校拒
否のケースをタイプ別に分類し、発症タイプとして多い
事例をとりあげ、テストバッテリーの組み方や指導方針、
指導(治療)方法等を研究した。研究紀要第49号で刊行
した。
(6)その他研究資料として「学級担任・H・R・Tのため
の学校教育相談入門」、「高等学校社会科『現代社会』の研究
(年間指導計画と展開例)」、「高等学校『理科1』指導のてびき」
を刊行した。
第6節 情報処理教育生徒実習
1 電子計算機の実習
センターにおける生徒実習は、文部省の情報処理教育セ
ンター設置要項(昭和45年11月)に基づくもので、主とし
て県立高等学校の生徒を対象として、昭和47年度から実施
している。
センター利用の方法には、1)来所しての利用と、2)郵送
による利用とがある。後者は、本県が広域県なので、遠隔
地の学校の利用に対処してとられた方策の一つである。
(1)来所しての利用
教育課程の教科・科目のなかに、情報処理教育をとり入
れている学校が、年次計画の一環として、センター利用の
生徒実習を行っているご
来所しての利用状況(県内高等学校生徒)
学 科 学校数 実 人 数 延 べ 人 数 商業科 5 599(40.3%) 599(29.7%) 工業科 5 889(59.7%) 1,421(70.3%) 普通科等 0 0 0 計 10 1,488(100%) 2,020(100%) (2)郵送による利用
遠隔地のため、来所できない学校や、電子計算機を設置
していない学校の生徒実習のために、郵送による利用を実
施している。
本年度は、年度途中で電子計算機組織をFACOM-M160Fシステム
に更新したので、利用は、1校・延べ人数
19人であった。
2 数値制御工作機械の実習
工業高等学校機械科の生徒が、センターの数値制御装置
と工作機械(フライス盤)を利用して行う実習で、本年度は、
3校・延べ人数332人であった。