教育年報1981年(S56)-281/308page
きている状況にある。こうした形が全県下に徹底されるま
で、"あづま号"の巡回はねばり強く続けられなければな
らないであろう。
本年度の各コースの利用状況は〔表12〕のとおりであり、
巡回回数、人口密度、それぞれの市町村の運用方法等によっ
て冊数の差はあるが、総体的には昨年とはあまり変りない。
市町村別利用状況
市町村名 駐車場数 団体数 貸出冊数 市町村名 駐車場数 団体数 貸出冊数 市町村名 駐車場数 団体数 貸出冊数 福島市 14 37 12,979 浅川町 1 1 802 本郷町 1 1 109 飯町町 4 16 1,134 玉川村 2 2 330 会津高田町 1 7 1,364 川俣町 2 4 482 石川町 1 1 171 湯川村 1 1 253 伊達町 5 12 1,423 古殿町 1 1 300 昭和村 1 1 229 桑折町 3 12 977 平田村 3 4 1.000 下郷町 1 1 500 国見町 8 20 1,779 塙町 1 1 566 田島町 1 1 54 保原町 2 2 485 矢祭町 1 1 181 舘岩村 1 1 102 梁川町 2 4 253 東村 1 1 501 檜伎岐村 2 2 400 霊山町 3 3 778 中島村 1 2 435 伊南村 1 1 1,924 月舘町 2 2 723 泉崎村 2 2 536 南郷村 1 1 590 安達町 2 3 632 矢吹町 1 1 218 只見町 3 3 1,071 二本松市 8 21 3,759 西郷村 2 2 589 飯舘村 1 1 1,957 大玉村 2 5 2,077 表郷村 1 2 924 原町市 1 4 681 本宮町 6 32 3,371 白河市 1 9 353 相馬市 2 2 5,546 白沢村 2 3 452 河東町 2 2 820 鹿島町 1 1 306 岩代町 4 13 2,160 西会津町 5 10 1,589 新地町 2 10 692 東和町 2 4 767 高郷村 3 3 433 浪江町 3 4 478 小野町 1 1 869 山都町 1 1 222 葛尾村 1 1 210 滝根町 3 5 1,266 塩川町 1 1 330 双葉町 1 1 108 大越町 3 4 609 喜多方市 1 1 1,029 大熊町 1 1 440 船引町 1 1 360 北塩原村 4 6 1,543 富岡町 1 1 317 都路村 3 4 1,101 北会津村 1 1 327 楢葉町 1 1 90 常葉町 2 2 320 三島町 1 1 335 広野町 1 1 100 三春町 2 4 784 柳津町 1 1 311 いわき市 2 2 785 岩瀬村 3 4 895 会津坂下町 1 1 175 長沼町 2 2 553 新鶴村 1 1 368 2 親子読書文庫
年々僅かづつ文庫の数を増やしてきたが、今年度は、文
庫数はそのままにして、内容の更新、補充を行いながら、
文庫の受入先をなるべく、地域のボランティアにおろして、
その市町村の関係者と協力して運用するという方向づけを
行った。
その結果、地域文庫22、小学校7、公民館2の計31文庫、
16,000冊の図書を運用した。本来こうした文庫は読書施設
関係者が行わなければならないことではあるが、自らの力
不足故にボランティアの手に委ねているという姿になって
いる。然し配本のたびに、県立図書館と市町村の関係者、
それに実際に運用するボランティアの母親達が、運用上の
問題点について、話し合いを行い、励し合うことによって、
図書館が当初めさした方向で活発に運用されるようになっ
てきた。これらの文庫の外に県下には更に多くの母親達の
手による文庫が数多くあるが、これらはすべて、母親達の
子どもの健やかな成長を願う善意によるものであって、図
書館関係者は勿論のこと、教育行政に携わるものも、その善
意にすがるだけでなく、もっと積極的な方策を諾しなけれ
ばならないと、配本のたびに思われる。"3年をひとつの
目やすとして、あとは市町村の手で実施してほしい"とい
う図書館の意図も、なかなか実現までは道のりが遠いよう
である。本年度の実施先は次のとおりである。
県北 国見町 国見町親子読書文庫
桑の実親子読書文庫
保原町 ぞうさん文庫
白沢村 糠沢小学校