教育年報1982年(S57)-137/316page
5) 研修の組織化、体系化を図る
(イ) 研修会等への参加を計画的に進めるとともに、研修
内容の普及と発展に努める。
(ロ) 校内の研修体制の充実を図り、研修目標に応した体
系化に努め、組織的な研修活動を推進する。
(ハ) 研究指定校の研究や、最新の研究成果等を組織的に
とり入れ、校内研修を効果的に推進する。
6) 進路指導の充実を図る
(イ) 進路指導は卒業学年に偏らないよう、全学年にわた
る計画を立て、系統的な指導に努める。
(ロ) 障害児が、自己の障害を理解して進路を設計できる
よう、資料等を活用し、計画的な指導に努める。
(ハ) 進路の決定に当たっては、関係機関と密接に連携し、
保護者の意志も反映した、適切な指導に努める。
7) 地域社会の啓発を図る
(イ) 全職員の協力のもとに、地域社会の啓発に努める。
(ロ) 交流教育を通して、一般の保護者にも障害児に対す
る正しい理解を得られるよう、啓発に努める。
(ハ) 学習発表会、作品展示会等を通して、養護教育に対
する理解と協力を得ることに努める。
(ニ) 養護教育関係機関及び団体等との協力関係を保ち、
広報活動を活発にし、地域社会の啓発に努める。
8) 教育施設、設備の整備を図る
(イ) 教育効果を高めるため、教育施設、設備の充実を図
るとともに、教育環境の適正な維持管理に努める、
(ロ) 火災等の事故防止の徹底を期し、関係機関と連携し、
安全設備の適正な維持管理に努める。
<各教科等指導の重点〉
1) 適切な指導計画の作成を図る
(イ) 指導計画の作成に当たっては、小・中・高等学校の
学習指導要領に留意した計画の作成に努める。
(ロ) 学習指導要領の趣旨にそって、基礎的、基本的事項
に、内容を精選するとともに、領域・教科を合わせた
指導や、適切な指導形態の組み合わせ等の創意工夫を
加えた、指導計画の作成に努める。
(ハ) 一人一人の障害の種類、程度に応して、指導の個別
化と、評価を適切に行い、指導法の改善に努める。
2) 指導法、教材教具等の研究開発を図る。
(イ) 一人一人の実態に応じた指導法の開発、持に日常の
指導に直結する実践的研究に努める。
(ロ) 心身障害児の調査、検査法等の技術の研修を行い、
障害児の実態を把握した指導の充実に努める。
(ハ)教材教具等に関する研究、特に児童生徒の特性に応
した教材教具の創作研究と、その活用に努める。
(ニ) 視聴覚教材や資料等の、効果的な活用に努める。
3) 身辺処理の確立、社会的自立を目指す指導の強化を図
る。
(イ) 児童生徒の個人資料を整備し、実態を正しく把握し、
個別化された指導方針による指導に努める。
(ロ)学校生活のあらゆる場を、日常生活指導の機会とし
身辺処理の確立に努めるとともに、学校の指導が家庭
で生かされるよう、家庭との連携に努める。
(ハ) 社会的自立の意欲を高める指導に努める
(ニ) 校外学習、実習等の指導の充実を図り、積極的に社
会に参加しようとする態度、習慣の育成に修める。
4) 評価の観点の明確化を図る。
(イ)一人一人の評価の観点を明確にし、評価の結果が次
の指導に生きるよう、評価法の改善に努める。
(ロ) 評価の意義、方法について、共通理解を図り、教育
活動の充実に資するよう、評価の改善に努める。
5) 健康の保持増進、安全生活を守る習慣と態度の育成を
図る。
(イ) 心身の健康状態の観察や調査を計画的に進めるとと
もに、情報・資料を収集整理し、その活用に努める。
(ロ) 体力と運動機能の向上を図るため、教育活動全体を
通して、適切な体育活動の実践に努める。
(ハ) 交通事故防止の訓練や、安全な遊びの指導等、危険
から身を守る方法の具体的な指導に努める。
2 現 職 教 育
研修会、講習会の概要は、下表のとおりである。
(1) 教職員の研修
名称 期日 期間 会 場 参 加 人 数 研 修 内 容 養護教育教養講座 5.10〜5.11 2日 県教育センター 115人 講演「軽度心身障害児の就学指導と特殊字級の設置
運営をめくる講問題」
・福島県養護教育の現状と課題
研究協議「心身障害児の適正就学」
「特殊学級設置運営上の諸問題と効果的対応」養護教育新採用教員
研修会(第1次)4.19〜4.24 6日 県立盲学校10校 40人 ・教育目標と教育方針
・校務分掌と運営
・教育課程
・授業案作成と実施〃(第2次) 5.6〜5.8 3日 県教育センタ― 40人 講演「私の経験を通して教育を語る」
・数職員の服務と勤務
・生徒指導
・教材研究の基本と進め方