教育年報1984年(S59)-125/287page
(イ) 進路指導は、全学年にわたって一貫した指導が実施
されるように努める。
(ウ) 進路に関する情報、資料を収集整理して活用し、保
護者とともに進路理解に努める。
(エ) 福祉等関係機関と連携を深め指導の充実に努める。
8)地域社会の啓発を図る。
(ア) 全職員の協力のもとに、地域社会の啓発に努める。
(イ) 授業公開、学習発表会、作品展示会等を通じて、障
害児に対する正しい理解を広めることに努める。
9) 教育施設、設備の充実を図る。
(ア) 教育効果を高めるため、教育施設、設備の充実を図
るとともに、教育環境の適正な維持管理に努める。
(イ) 火災等の事故防止の徹底を期し、関係機関と連携し、
適正な維持管理に努める。
<各教科指導の重点>
1)指導計画の適正化を図る。
(ア) 学習指導要領に準拠し、適切な指導計画の作成に努
める。
(イ) 基礎的、基本的事項に精選した指導計画の作成に努
めるとともに、指導形態に創意主夫を加える。
2) 指導内容の充実を図る。
(ア) 障害の実態に応じ、個別に到達目標をたて、指導の
実践的研究を推進し、指導の充実に努める。
(イ) 学習集団の効果的な構成を工夫するなど、指導方法
の向上に努める。
(ウ) 教科書や教材教具等に関する研究に努め、児童生徒
の特性に応じた活用に努める。
(エ) 視聴覚教材や資料等の効果的な活用に努める。
3)社会的自立を目指す指導の強化を図る。
(ア) 児童生徒の個別資料を整備し、実態を正しく把握し、
個別化された指導に努める。
(イ) 学校生活のあらゆる場を、日常生活指導の機会とし
てとり入れるとともに、学校の指導が家庭で生かされ
るよう、家庭・施設との連携に努める。
(ウ) 交流活動、実習等の指導の充実を図り、積極的に社
会活動に参加しようとする資質を育成する。
4)評価の観点の明確化を図る。
(ア) 一人一人の評価の観点を明確にし、評価の結果が次
の指導に生きるよう、評価法の改善に努める。
(イ) 指導結果からの評価のみでなく、指導過程において
も適切に評価し、指導に生かす研究・改善に努める。
(ウ) 学習指導要領の趣旨にそった評価について、全職員
の共通理解を図り、評価法の改善に努める。
5) 健康の保持増進、安全生活を守る習慣と態度の育成を
図る。
(ア) 心身の健康状態の観察や調査を計画的に進めるとと
もに、情報・資料を収集整理し、その活用に努める。
(イ) 体力と健康・安全の保持増進については、学校の教
育活動全体を通じて、適切な体育的活動の実践に努め
る。
(ウ) 危険から身を守る方法について、具体的に指導する
とともに、安全な遊びの指導に努める。
2 現職教育
研修会、講習会の概要は、下表のとおりである。
(1)教職員の研修
名 称 期 日 期間 会 場 参加
人数研 修 内 容 養護教育教養講座 59年6月18日
〜19日2日 県教育センター 97 講演「特殊学級の望ましい姿について」 講義「障害児教育の質的充実」 「学校教育における養護教育の課題」 研究協議「心身障害児の適正就学・特殊学級運営の諸問題」 養護教育新採用
教員研修会
(第1次)59年4月16日
〜21日6日 県立盲学校
ほか13校27 ・各校の教育課程について ・校務分掌と運営 ・授業案の作成と実施 養護教育新採用
教員研修会
(第2次)59年5月14日
〜16日3日 県教育センター 27 講演「生徒の生きがいと教育」 講義「教職員の服務・勤務、教職員団体について」 「教材研究のすすめ方」 研究協議「学習指導のすすめ方」(障害種別ごと) 養護教育新採用
教員研修会
(第3次)59年8月22日
〜24日3日 県教育センター 29 講演「各種障害事例における学習指導」「教師論」 講義「教育課程と指導計画」 「心身障害児の医療と教育」 研究協議「授業案作成における留意事項」 養護教育新採用
教員研修会
(第4次)59年11月12日
〜17日6日 県立盲学校
ほか13校28 ・各種会議の計画と運営 ○学校災害と事故防止 ・学校事務と諸表簿の管理 ○授業案の作成と授業の実施 養護教育新採用
教員研修会
(第5次)60年1月16日
〜19日4日 県教育センター 27 講演「情緒的変動と教育効果について」 「障害児教育に携わる教師の心構えについて」 講義「生活指導、進路指導、教育評価、行動変 容について」
「肢体不自由児」「慢性疾患」「脳器質障害の医学」