教育年報1984年(S59)-228/287page

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  の引上げ

   最高限度額が450,000円に引き上げられ、昭和59年4月

  分以降の掛金の標準となる給料について適用することと

  された。

(4)年金改革の動き

  年金制度の改革について、国は、昭和59年2月に「公的

 年金制度の改革」について、次のような閣議決定を行い公

的年金制度改革の具体的内容と手順を推進している。

 1) 昭和59年において、国民年金、厚生年金保険及び船員

  保険制度について次の措置を講ずる。

   国民年金の適用を厚生年金保険の被保険者及びその配

  偶者に拡大し、共通の基礎年金を支給する制度とすると

  ともに、厚生年金保険は、基礎年金の上乗せとして、報

  酬比例の年金給付を行う制度とする。なお、船員保険の

  職務外年金部分は、厚生年金保険に統合する。

   これらの年金制度における給付と負担の長期的な均衡

  を確保するため将来の給付水準の適正化を図る等の措置

  を計画的に講ずるとともに、婦人の年金権の確立及び障

  害年金の充実等の改革を進める。

 2) 昭和60年においては、共済年金について、上記の基礎

  年金の導入を図る等の改革の趣旨に沿った制度改正を行

  う。

 3) 上記1)及び2)の改革は、昭和61年度から実施する。

 4) 昭和61年度以降においては、以上の措置を踏まえ給付

  と負担の両面において制度間の調整を進める。

  これらの進展に対応して年金現業業務の一元化等の整

 備を推進するものとし、昭和70年を目途に公的年金制度全

 体の一元化を完了させるものとする。

 4 退  会  金

 (財)福島県教職員互助会の昭和59年度における退会金の給付

概況は、次のとおりである。
給付件数 給  付  額
796件 182,268,800円

  第4節 保健・厚生事業

  1 県及び共済組合の共催事業

(1)へき地巡回検診

 1)検診車による検診(17年目)

   県人事委員会指定のへき地学校に勤務する教職員及び

  その被扶養者を対象として、公立学校共済組合東北中央

  病院の巡回検診車に医師及び医療技師が同乗し、12市町

  村、19会場にてのべ15日間検診車を運行して検診を実施

  した。

   検査項目は内診、(聴打診・血庄測定)、尿一般検査、

  胃部間接撮影、肝機能検査のほか、医師の診断により心

  電図検査等を行った。
検査種別/結果 検査結果 受診者  受検者に対する率
異 常
な し
要注意 要治療 異 常
な し
要注意 要治療
肝機能検査 424人 63人 6人 493人 86.0% 12.8% 1.2%
血 圧 測 定 435 49 9 493 88.2 99 1.9
尿  検  査 475 14 0 489 97.1 2.9 0
胃間接撮影 429 41 0 470 91.3 8.7 0
心電図検査 473 19 1 493 95.9 3.9 0.2

  なお、巡回検診地は、南会津方部、西会津方部、いわ

 き山間方部の三地区で実施した。

2) 血液による健康検査(14年目)

  県人事委員会指定のへき地学校のうち「巡回検診車に

 よる検診」の対象校以外のへき地学校に勤務する教職員

 及びその被扶養者に対し、福島県保健衛生協会に委託し

 て血液採取による健康検査を121校、809名を対象として

 実施した。
検査種目/結果 検査結果 受診者  受診者に対する率
異 常
な し
要注意 要治療 異 常
な し
要注意 要治療
循環器検査 567人 65人 52人 684人 82.9% 9.5% 7.6%
心臓肝蔵機能検査 620 27 37 684 90.6 3.9 5.5
膵蔵機能検査 669 11 4 684 97.8 1.6 0.6
動脈硬化症検査 497 172 15 684 72.7 25.1 2.2
進行性炎症検査 672 10 2 684 98.2 1.5 0.3
貧 血 検 査 625 39 20 684 91.3 5.7 3.0
栄 養 状 態 624 39 21 684 91.2 5.7 3.0

 3) 人間ドックによる健康検査(3年目)

   県人事委員会指定のへき地学校のうち2級地以上の学

  校に勤務している35歳以上の教職員を対象に実施した。

    検査実施人員 34人

(2)婦人科検診

 1) 子宮頸ガン検診(16年目)

   女子教職員を対象として福島県保健衛生協会に委託し

  て、巡回検診車により県内26会場を設定し実施したほか、

  市町村で実施する一般住民検診においても検診を行っ

  た。

   検診項目は問診、視診、細胞診である。
該 当
者 数
(A)
申 込
者 数
(B)
受 診
者 数
(C)
受診率 異 常
な し
要精検 子宮ガン
C/A C/A

8,544

3,883

3,177
%
37.2
%
818

3,141

20

16

2) 乳ガン検診(8年目)

  35歳以上の女子教職員を対象として、福島県保健衛生


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