教育年報1984年(S59)-267/287page
福島県会津少年自然の家
第1節概 要
会津少年自然の家は、恵まれた自然環境の中で、集団宿注
指導等を行うことにより、心身ともに健全な少年を育成する
ために、昭和56年4月に開所された。
少年自然の家は、、家庭教育・学校教育・社会教育がもつそ
れぞれの教育機能を統合した教育施設で、次のような教育目
標を掲げ、その達成に努めてきた。
「心豊かで、自ら生活を創造し、実践するたくましい福島っ
子を育てる」
(1)自然に親しむ活動を通じて、自然の恩恵にふれ、自然
を愛する心や、敬けんの念を育てる。
(2)集団宿泊生活を通じて、自律心、協調心を養い、規律
を守り、責任を重んじ、進んで奉仕する態度を育てる。
(3)野外活動を通じて、たくましい体力と根性を育てる。
1運営委員会
所長の諮問機関である運営委員会の開催状況は、次のとお
りである。
(1)第1回運営委員会(昭和59年7月18日開催)
内 容
1) 昭和58年度利用状況
2) 昭和58年度利用統計調査結果
3) 昭和59年度重点目標と実践事項
4) 昭和59年度利用申込み状況
5) 昭和59年度主催事業
6) 昭和59年度予算概要
7) 少年団体の利用促進
8) 主催事業の効果的推進
(2)第2回運営委員会(昭和60年2月13日開催)
内 容
1) 昭和59年度事業実績
2) 昭和59年度利用状況
3) 昭和59年度主催事業の実績と反省
4) 昭和59年度施設設備の充実状況
5) 昭和60年度利用申込み状況(学校関係)
6) 昭和60年度主催事業計画
7) 施設設備の充実と環境保全
(3)運営委員会組織
運営委員会の委員は次のとおりである。
氏 名 役 職 名 岩田弘 喜多方市子ども会育成会連絡協議会長 大久保春男 福島県小学校長会両沼支会長
(河沼郡会津坂下町立坂下小学校長)大和田弘 福島県公民館連絡協議会副会長
(会津若松市中央公民館長)◎菊地行雄 会津坂下町長 照井蔵人 北会津地区社会教育委員連絡協議会長
◎印 議長 ○印 副議長
氏 名 役 職 名 長谷川四朗 福島県子ども会育成会連合会顧問
(社会福祉法人会津児童園長)○星輝雄 福島県市町村教育委員会連絡協議会常
任委員(会津若松市教育委員会教育長)吉田俊夫 福島県PTA連合会副会長
(会津若松市連合PTA会長)渡部多吉 福島県中学校長会副会長
(会津若松市立第二中学校長)和田光豊 福島県議会議員
(商工労働文教委員会副委員長)
2 昭和59年度重点目標と成果
(1)集団宿泊生活の充実
1) 利用団体の研修の充実を図り、連携を強化して、指導
援助と利用の促進に努めた。
2) 利用団体の自主的・自発的な態度の助長に努め、活動
の充実を図った。
3) 利用団体の効果的な研修活動に必要な活動プログラム
の工夫にとりくみ、新しい活動種目の開発と指導資料の
整備に努めた。
4) ボランティアの養成に努め、各種活動への活用を図り、
利用団体の研修活動の充実に資することができた。
(2)施設・設備の充実
1) フィールドアスレチックの補修、野外活動コースの整
備に努め、活動の充実を図った。
2) 第2キャンプ場の造成を進め、整備された野営場で活
動の効果を高めることができた。
3) 環境整備の一環として、眺望の良好な新堤上に望遠鏡
1基を設置し、今後の活動に役立つことになった。
4) キャンプ場、ロッジ、本館周辺の植栽に努め、環境の
緑化整備を図り、樹木名の標示を進めた。
5) ハンドホールの補修工事を完了した。
(3)広報活動の強化
1) 特色ある所報の発行と各種の広報活動を通じて、施設
の特色、活動状況の紹介等、施設利用の促進に努めた。
2) 各報道機関、市町村教育委員会並びに社会教育関係
機関、学校及び社会教育関係団体との連携を密にして施
設利用の啓蒙に努めた結果、利用者延人数は開所以来最
高の6万1,000余名を記録することができた。
(4)主催事業の効果的運営
1) 当所を利用する小・中・養護学校、社会教育関係団体
(少年団体等)の指導者を対象に、効果的な利用を図る
研修会を開催し、集団宿泊指導者としての指導力と資質
の向上に努めた。
2) 少年たちの豊かな自然体験をめざして「自然にいどむ