教育年報1985年(S60)-235/279page
まえて一
〇検査の処理とテストバッテリー
○発達期の心理1
○問題行動の気づきと対処のし方
3) 主な講師
○元千葉教育相談クリニック所長 向後正
○福島県立医科大学神経精神医学講座助手
星野仁彦
(3) 学校カウンセラー講座(中級)
1) 期日・人員
ア 共通 前期 7月1日〜7月4日
後期 11月11日〜11月14日
イ 小学校教員 5名 中学校教員 20名
高等学校教員 10名 養護学校教員 1名
2) 主な内容
○検査の処理とテストバッテリー1)2) ○感受性訓練
○カウンセリング実習1)2) ○児童思春期の精神医学
○ロール・プレイングの基礎 ○自律訓練法の基礎
○行動療法の基礎一行動カウンセリグをふまえて一
○学校教育相談の諸問題と事例研究、発表 ○交流分析
3) 主な講師
○明治学院大学教授 神保信一
〇福島県立医科大学神経精神医学講座助教授
八島祐子
(4) 学校カウンセラー講座(上級)
1) 前日・人員等
ア 共通 前期 6月17日〜6月20日
中期 9月30日〜10月3日
後期 1月27日〜1月30日
イ 中学校教員 20名 高等学校教員 9名
養護学校教員 1名
2) 主な内容
○教育相談の現状と課題 ○カウンセリング実習1)2)3)
○カウンセリングテーマ研究1)2)3)、研究発表
○学校カウンセリングの理論と実際 ○行動療法の実際
○ロール・プレイングの実際1)2) ○思春期の精神医学
○検査の処理とテストバッテリー
○自律訓練法とバイフィードバック1)2)
○グループカウンセリング
○家族カウンセリングの進め方
3) 主な講師
○筑波大学教授 原野広太郎
○立教大学教授 平木典子
○新潟大学教授 内山喜久雄
○山形大学助教授 末廣晃二
〇福島県立医科大学神経精神医学講座助教授
八島祐子
第3節教育研究
1 学校の教育目標と教育課程に関する研究
(1) 研究の要点
学校の教育目標は、学校のあらゆる教育活動を通して達
成すべき教育の「指針」である。各学校では、教育目標の
重要性について一人一人の教師が十分に認識した上で、教
育課程を編成し実践していくことが必要であるが、教育目
標の具現に関しては多くの問題点が指摘されている。
本研究は、この問題の解決を目指し、第1年次は教育目
標に対する教師の意識や指導計画等への具体化の程度につ
いての実状をアンケートによる実態調査によって把握し、
その結果の分析・考察を行った。第2年次の本年度は、小
学校を対象として教育目標の具体化に関する資料事例の収
集・検討を行い一般化を図った。
(2) 研究主題
学校の教育目標と教育課程に関する研究(3年研究)
(3) 研究の概要(第2年次)
1) 学校の教育目標具体化に関する資料収集
○研究協力校一小学校14校
2) 資料の検討及びモデルプランの作成(14事例)
○教育目標検討の例 ○教育課程編成への具体化の例
○各教科・道徳・特別活動の目標への具体化の例
○授業案への具体化の例 他10事例
3) 教育目標の具体化に関しての理論追究
○教育目標の系列と構造化 ○授業実践への筋道
2 学習指導と評価
「関心・態度」の評価に関する研究(2)
(1)研究の趣旨
1)「学習指導と評価」に関する研究の意義
第一には、評価は指導のスタートであるとする考え方
を基本としたこと。第二には、評価の対象を認知的、技
能的側面の目標に限定するのではなく、情意的側面の目
標にまで広げて考えること。
2) 「関心・態度」を取り上げた理由
第一には、知識教育偏重を是正し、「人間性豊かな児童
生徒の育成」をめざすために、情意的な側面の評価の重
要性を再認識したこと。第二には、「関心・態度」の高ま
りがそのまま学習意欲や積極的な学習行動につながると
考えられること。
(2) 昨年度の研究の内容
昨年度の「関心・態度」の評価にかかわる理論的な研究
及び小学校社会科における実践的な研究の概要を述べた。
(3) 研究の手順
○教科における「関心・態度」のとらえ方にかかわる理論
的研究
○「関心・態度」の目標の設定や分析の方法に関する研究
○評価計画の立案及び評価法の選定
○検証授業の実施
○検証授業の分析
以上の手順で小学校音楽科と中学校英語科を取り上げ