教育年報1985年(S60)-238/279page

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県内各学校の教師の研究活動並びに教育実践に寄与できるよ

う教育図書・資料の収集・整理に努め、教育に関する図書・

資料センター的機能を果たし得るよう努力してきた。

(1) 教育図書・資料の収集・整理・保管

  教育図書は、本年度663冊の増加を図り、蔵書数は22,429、

 冊となった。特に、教育課程に関する図書の充実、'基本図

 書、教育相談に関する図書の充実に努めた。

  教育資料については、全国の各教育機関や研究機関との

 交流・支援などによって、紀要・研究報告書などの収集に

 努めるとともに、県内各研究物などについても積極的に収

 集し、合わせて524冊にのぼり、総資料冊数は、18,877冊に

 なった。

  教育関係定期刊行物については、県費購入及び寄贈など

 により、104種類で、総冊数は23,591冊常備することができ

 た。

  上記の整理、保管については、図書はNDCにより、教

 育資料は原則として、都道府県指定都市教育研究所長協議

 会作成による「教育資料分類基準」により分類・配架した。

(2) 教育図書・資料の利用

  本年度の利用者は、当教育センターの研修者をはじめ、

 県内教職員・高校生・大学生・一般教育研究者など192名、

 図書・資料貸し出し冊数719冊であった。

  教育資料の貸し出しについては、一人2冊以内・3週間

 と規定しているので、この規定に従って実施してきた。

(3) 教育センター所報ふくしまの発行

  県内各学校め教育実践に関する資料及び研究の情報を提

 供するため、当教育センターにおける研修・研究・調査・

 相談事業の成果を中心に編集し、第71号〜第75号を刊行し、

 県内公立小・中学校並びに県立各学校及び県外資料提供機

 関への配布を行った。

(4) 教育資料件名目録の発行

  全国の教育センター並びに教育研究機関からの紀要など

 の中から、研究論文が10ページ以上のものを分類して2,388

 件にのぼる資料件名目録第10集を刊行し、県下各教育委員

 会及び公立諸学校に配布し、活用を図った。

(5) その他のサービス

 1) 文献・資料などのコピーサービス 所外依頼 84件

 2) レファレンスサービス      所外依頼 48件

 3)文献・資料などの貸し出し     所外依頼 719件

 2 教育資料の刊行

(1) 教育課程の実施に関する研究(研究紀要第63号)

(2) 生徒指導に関する研究(研究紀要第64号)

(3)「関心・態度」の評価に関する研究(研究紀要第65号)

(4) 中学校理科の学習指導に関する研究(研究紀要第66号)

(5) 事例を通した教育相談の進め方に関する研究(研究紀要

第67号)

(6) その他の資料

 1) 不登校の児童生徒に対する指導援助のために一その

  1一

 2) 資料1-9情報処理教育

 第6節 情報処理教育生徒実習

 1 電子計算機の実習

 センターにおける生徒実習は、文部省の情報処理教育セン

ター設置要項(昭和45年11月)に基づくもので、主として県

内高等学校の生徒を対象として、昭和47年度から実施してい

る。

 センター利用の方法には、1)来所しての利用と、2)郵送に

よる利用とがある。後者は、本県は広域県なので、遠隔地の

学校の利用に対処してとられた方策の一つである。

(1) 来所しての利用

  教育課程の教科・科目のなかに、情報処理教育をとり入

 れている学校が、年次計画の一環として、センター利用の

 生徒実習を行っている。

 来所しての利用状況(県内高等学校生徒)
学 科 学校数 実  人  数 延 べ 人 数
商業科 6 853(47.5%) 1,729(55.7%)
工業科 5 922(51.4%) 1,254(40.4%)
普通科等 1 20(1.1%) 120(3.9%)
合  計 12 1,795(100%) 3,103(100%)

(2 )郵送による利用

  遠隔地のため、来所できない学校や、電子計算機を設置

 していない学校の生徒実習のために、OCRシートを使用

 して郵送による利用を実施している。

  本年度の利用は、4校・延べ人数426人であった。

 2 数値制御工作機械の実習

 工業高等学校機械科の生徒が、センターの数値制御装置と

工作機械(フライス盤)を利用して行う実習で、本年度は、

8校・延べ人数1,154人であった。



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