教育年報1985年(S60)-240/279page

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 開構造」「明治園芸史」「日本林業の発展と森林組合」

 「日本の山村」「アイヌ芸術」「日本音楽と芸能の源流」

 「江戸の芸能と文化」「源氏物語の国語学的研究」「近世和歌撰集集成」

  「新興俳句表現史論攷」「日露戦後文学の研究」等の図書が

 ある。

  参考図書の主なものとしては、「東西交渉史文献目録」

 「日本産蝶類文献目録」「環境科学辞典」「伝統的工芸品技術事典」

 「日本歌謡事典」「日本漢文学大事典」等がある。

  全集・資料集の主なものでは、「日本仏教宗史論集」

 「村田正志著作集」「憲政党党報(復刻)」「戦前期社会事業史料集成」

 「農村漁村経済更生運動史資料集成」「コダーイ芸術選書」

 「日本芸能史」「中村草田男全集」等がある。

  美術書では、「京都国立博物館蔵仏教彫刻」「中国の美術」

 「日本古版画集成」「現代日本の陶芸」等がある。

(2) 郷土資料の収集

  本年度は、岩代町・鏡石町・矢祭町・大熊町・田島町・

 小野町・下郷町・楢葉町・三春町・磐梯町の各町史をはじ

 め、県および市町村発行行政資料の収集について特に留意

 した。また、「奥会津のざっと昔」「魚影が奔る会津のイワナ釣り」

 「本宮のわらしっこ」「尾瀬が呼ぶ」「福島の一流品」

 等の親しみやすい資料の収集にもつとめた。

  県人の著作では、「この愛なくば」「私のなかの愛と死」

 (大石邦子)、「詩集幻景」「絲綱之路」(草野心平)、

 「詩と時代1961-1972」(長田弘)、「待賢門院璋子の生涯」

 (角田文衛)等がある。

(3) 視聴覚資料の収集

  16ミリフィルムでは、「古寺山の自奉楽」

 「相馬をよみがえらせた富田高慶」等がある。     

  レコードでは、「花の歌姫」「夜の調べ」(関屋敏子)、

 「フルート・メッセージ・フロム・ヨーコ」(大和田葉子)、

   「日本一の蔵太鼓」等がある。また本年度は、県広報広聴課よ

 り県政広報テレビ番組ビデオの移管を受けた。内訳は、

 茶の間の県政(FTV)311点(昭和50〜57年度分)、

 こんにちはふくしま(FCT)256点(昭和50〜57年度分)とな

っている。

(4) 児童図書研究図書の収集

  本年度は、収書方針と収書範囲を具体的にきめ、調査研

 究・読書相談等に応えうるような資料を網ら的に収集し

 た。収書内容については、文学教育・読書指導に関する成

 人向け出版物と、保存を目的にした研究素材としての児童

 向け出版物の分野から収書を行った。後者については今後

 も整備につとめる方針である。

  収集した図書の一部には、「国語教材と児童文学」「児童

 文学と国語教育」等がある。研究資料としての児童図書で

 は、教科書に出ている本、戦争文学等を収集した。

(5) 逐次刊行物の整備

  出版界の状況とも呼応して、最近はますます迅速で多様

 な情報・資料の入手を求める傾向が増大しており、それら

 の要望に適するものとして逐次刊行物の整備が急務となっている。

上記アンケート調査の結果でも、雑誌については、

 専門雑誌、科学技術情報資料、紀要・研究報告書等の高度

 で専門的な学術誌が求められている。大学紀要・研究報告

 書等、約150種を収集・整備し、その記事索引の作成と、参

考資料の整備に着手した。

 新聞については、地元紙のマイクロフィルム化により、

汚・破損の防止につとめるとともに(郷土関係連載記事の

クリッピング等によって、利用者の利便を図っている。

  なお、受人れ状況は〔表1〕のとおりである。

〔表1〕資料の受入れ整理状況       昭和60年度
区    分 購 入 寄 贈 編 入 管理換
―般図書(館内) 12,700 2,802 152 15,654
〃 (館外) 4,701 1,217 5,918
児童図書(館内) 10,559 151 10,710
〃 (館外) 4,453 1.417 ―  5,870
小  計(館内) 23,259 2,953 152 26,364
〃 (館外) 9,154 2,634 11,788
合     計 32,413 5,587 152 38,152

 2 蔵書目録の刊行

 所蔵資料の全県的な活用を図るため、毎年編さんしている

もので、本年度は増加図書目録(昭和58〜59年度)を刊行し

た。この目録は昭和58年4月から、60年3月までの間に増加

した図書約3万冊を収録したものであり、市町村教育委員会、

公民館、市町村立図書館等に配布した。

 第3節 館 内 奉 仕

 1 調 査 相 談

 調査相談は、図書館活動の一つで、第二線図書館にとって

は重要な役割をもつ業務である。

 当館では、「福島県立図書館調査相談業務規程」にその範囲

を定め、図書館資料の検索、資料の紹介など、利用について

の協力を行っている。

 調査相談は、来館した利用者からの依頼と、電話及び文書

による依頼を受け、それぞれの部門(郷土、社会、人文、自

然、逐刊、児童)毎に調査し、回答を行っている。本年度の

調査相談の件数は〔表2、3〕のとおりである。

〔表2〕記録された参考質問の分析     (単位:件)
区分 郷土 一般 逐次刊行物 児童
人文 社会 自然
口頭 926 152 395 230 630 125 2,458
電話 775 81 270 85 325 65 1,601
文書 165 19 2 3 41 230
計  1,866 252 667 318 996 190 4,289
1,237



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