教育年報1985年(S60)-265/279page
財団法人福島県海浜青年の家
第1節 概 要
福島県海浜青年の家は、めぐまれた自然環境のなかで、青
少年たちの集団宿泊研修活動をとおして、規律・協同・友愛・
奉仕の精神を体験的に会得させ、心身ともに健全な青少年を
育成することを目的として、昭和50年5月に開設された県の
社会教育施設である。
当所のめざす教育目標は次のとおりである。
○規則を守り、規律ある生活態度を養う。
○相互連帯意識を高め、協同の精神を養う。
○人格を尊重し合い友愛の精神を養う。
○勤労と責任を重んじ、進んで奉仕する態度を養う。
○心身をきたえ、自己を高めようとする態度を養う。
1 役員及び職員組織
(1) 理事・監事
役 職 氏 名 所 属 理事長 佐藤昌志 福島県教育委員会教育長 副理事長 酒井信人 福島県海浜青年の家所長 常務理事 丹治成男 福島県海浜青年の家次長 理 事 高城勤治 福島県総務部長 理 事 村岡房之助 福島県教育庁教育次長 理 事 今野繁 相馬市長 理 事 鈴木完一 福島県社会教育委員の会議議長 理 事 太田緑子 福島県青少年教育振興会長 理 事 塚本利勝 福島県教育庁社会教育課長 監 事 近藤三男 福島県総務部財政課長 監 事 大塚和美 福島県教育庁財務課長
(2) 職員組織
職名 所長 次長兼庶務課長 指導課長 主事 指導主事 保健技師 運転手兼用務員 計 数 1 1 1 1 4 1 1 10
(3) 運営委員
氏 名 所 属 ◎阿部智義 相馬市教育委員会教育長 ○井上篁 福島県公民館連絡協議会副会長 祓川文悟 福島県青少年婦人課長
◎印 委員長 ○印副委員長
氏 名 所 属 金田浩一 福島県教育庁社会教育課主幹 小泉弘 福島県高等学校長協会代表 星重良 福島県中学校長会代表 太田豊秋 福島県青少年団体連絡協議会代表 草野淳乗 相馬市青年会議所代表 村岡まゆみ 相馬市青年協議会代表 種村英明 海浜青年の家友の会長
2 昭和60年度重点目標と成果
(1) 青少年研修の充実
○創立10周年にあたる6月に、開所以来の総延利用者40万
人を達成した。
○教育施設としての機能充実と、その発揮につとめたため、
利用者の躍進的な増加、前年度に比べ4千人強、約10%
の伸びを実現した。
○開所10年間の最高、延利用者総数4万5千人台を記録し
た。
○在学青少年に対して教育効果を高めるため、学校との連
携を密にして適切な指導援助につとめたので、小・中学
校の利用が、前年に比べ15%と増加、高等学校も4%の
増加をみた。
○学習要求に応じた研修内容の開発につとめたので、より
長期の宿泊研修を実施する団体が増えた。総利用団体数
にしめる2泊以上の団体数の率は、前年度55%に対し、
本年度は63%と増加した。
○研修団体の自主・主体性を尊重し、適切な指導援助を与
えたので、所期の目的を成就したとする団体が多かった。
(2) 主催事業の効果的運営
○年間3回開催される「集団宿泊指導担当者研修会」では、
集団宿泊の意義、効率的な研修の要領、自ら体験した各
種野外活動などから、引率指導者の資質向上が図られた。
○好評な恒例事業である「親と子・海浜のつどい」では、
海水浴・砂の芸術、キャンプファイヤーに加えて、今年度
は、テントでのキャンプ、ナイトハイクなどの新たな行
事が加えられたため、野外活動や野営をとおしての親子
の絆はいちだんと深められた。
○国際青年年にあたる「勤労青年のつどい」は、"始めよう
今、見つめよう未来"のテーマのもとに、趣向をこらし、
恒例のヨット・カヌーの海洋活動や先輩の講演に加えて、
参加者が自由に語り合う討議と、野馬追祭典の螺貝隊や
地元民の郷土民謡の友清出演などもあった「海浜青年フ
ェスティバル」のキャンプファイヤーは、若人の情熱を
いやがうえにも燃えたたせた。
○定員を上まわる申込のあった「レクリエーション指導者