教育年報1987年(S62)-048/225page

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   少ない傾向にある。今後中堅教員を計画的にへき地に配

   置していく必要がある。

    また、へき地に勤務する教職員の優遇策や地元の受入

   れ体制の整備充実にいっそう努力する必要がある。

 2) 都市・平地とへき地との人事交流を推進すること。

    へき地勤務未経験者を解消するため、これまでも計画

   的に平地、へき地の交流を推進してきたが、なお都市部

   に未経験者が多い。今後いっそう計画的、広域的交流を

   推進する必要がある。

  3) 施設・設備の充実と学習指導法の改善を図ること。

    教育機器の導入、施設、設備、教材教具等の充実及び

複式学級教材構成資料(県版)の活用を図り、学習指導

   法を改善し、教育水準の向上を図る必要がある。

 第2節 学校 教 育

  1 概     要

(1) 指導行政の基本方針

   第3次福島県長期総合教育計画の第1期実施計画の3年

 度に当たり、「未来をひらく、心豊かな、たくましい人間」

  の育成をめさし、重点施策「豊かな人間性と創造性をはぐ

  くむ学校教育の推進」の具現に努めた。特に、学校生活を

  ゆとりのあるしかも充実したものとし、児童生徒の自己教

 育力の育成、個性と創造性の伸長、基礎・基本の徹底、更

  には、国際化・情報化社会に対応した教育等に力点を置い

  た創造的な教育活動の展開を図った。

(2) 指 導 組 織

  義務教育課指導担当主幹、主任指導主事の外9名の指導

  主事と、各教育事務所指導課長、指導主事、各市・町教育

 委員会指導主事及び指導委員によって、幼稚園、小学校、

  中学校の指導に当たった。

  県北 県中 県南 会津 南会津 相双 いわき
指導主事数 8 9 7 9 5 7 8
(指導課長を含む)
市・町教育委員会 9 12 1 4 0 2 7
指導主事等数
教科等指導委員数 7 7 8 7 10 8 7
(養護教育を含む)
生徒指導委員数 3 4 2 3 1 2 2
学校体育指導委員数 2 2 1 2 1 1 1

(3) 学校教育指導の重点

  現行学習指導要領による教育が実施されてから、小・中

 学校において、それぞれ8年目、7年目を迎えた本年度は、

 教育活動の一層の質的充実を目指し、教育課程の改善充実、

 生徒指導の充実を図った。

 1) 教育内容・方法の改善充実に努めた。

  ア 学校教育の指導の重点を明確にし、広報誌「教育福

   島」で具体的な課題や改善に役立つ実践例を紹介した。

  ○学校教育指導の重点(2・3月号)、○へき地教育

  の充実(5月号)、○生徒指導の充実(6月号)、

  ○豊かな人間性をはぐくむ学校教育の推進(8月号)、

  ○進路指導の充実(9月号)、○道徳教育の展開(11

  月号)、○学習指導の展開(12月号)、○教職員研究

  論文(1月号)

 イ 小学校・中学校教育課程運営改善講習会を開催し、

  各教科主任等を対象に、各学校が編成した教育課程の

  検討と運営改善についての研修を行い、学習指導要領

  の趣旨の徹底と教科運営の改善充実に努めた。

 ウ 教育課程研究協議会を小・中学校教育研究会との共

  催で開催し、教育課程実施上の諸問題を研究し、その

  改善充実に努めた。

 エ 各種研究学校(地区)を指定し、指導内容・方法の

  改善充実に努めた。

  (ア) 教育課程研究指定校(小学校2校、中学校2校)

  (イ) へき地教育研究指定校(小学校1校)

  (ウ) 勤労生産学習研究指定校(小学校2校、中学校1

   校)

  (エ) 国際交流推進研究指定校(小学校1校、中学校1

   校)

  (オ) 進路指導研究指定校(中学校1校)

 オ 道徳教育振興会議、道徳教育校長等指導者養成講座

  を開催するとともに、道徳教育の研究学校(地区)を

  指定し、道徳教育の改善充実に努めた。

  (ア) 道徳教育協同推進地区(1地区)

(イ) 道徳教育学校・家庭連携推進校(小学校2校、中

   学校1校)

 力 特別活動実践講座を開催し、特別活動指導上の諸問

  題を研究し、その改善充実に努めた。

 キ 指導職員の資質向上のため、研修の充実に努めた。

  (ア) 指導職員研究協議会(2回)

  (イ) 指導職員研修講座(1回)

(ウ) 指導課長会議(3回)

2) 教職員の資質と指導力の向上に努めた。

 ア 教職員研修の充実に努めた。

  (ア) 幼・小・中新採用教員・事務職員、教職経験者、

   新任教務主任、新任教頭、新任校長等の研修会の実

   施

  (イ) 中央研修講座への派遣

  (ウ) 教員海外派遣の実施

  (エ) 長期研修生(内地留学)の派遣

  (オ) 教育研究団体に対する援助と指導

  (カ) 自主的研究グループヘの援助

  (キ) 教職員研究論文の募集

  (ク) 英語指導助手の学校訪問指導

3) へき地教育、幼児教育の充実に努めた。

 ア へき地教育担当教員、免許外教科担当教員の研修の

  充実と、指導力の向上に努めた。

  (ア) へき地教育担当教員研修会

  (イ) 中学校免許外教科担当教員研修会

  (ウ) へき地教育指導者講座、全国へき地教育研究大会



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