教育年報1987年(S62)-185/225page
図書目録等の成人向け資料と研究素材としての児童向け図
書等が中心で、特に後者については、同一テーマの著者別、
訳者別等に収集を行った。また、本年度話題になった絵本、
物語の収集をも行った。
(5) 逐次刊行物の収集と整備
各分野の調査研究に新聞・雑誌の資料的価値が重要視さ
れ、その利用が年々増加するなかで、利用者のニーズに応
えるべく学術誌10種を追加収集し、一層資料の充実と整備
を図った。
〔表1〕 昭和62年度に受入れた新聞・雑誌は次のとおりであ
る。
区分 購入 寄贈 計 新聞 15種 48種 63種 雑誌 221 700 921 計 236 748 984
また、協力事業の一環として、新たに県内公共図書館の
購入雑誌の現状を調査し「橿島県公共図書館現行購入雑誌
一覧」を作成し、県内各公共図書館に配布した。
新聞については、汚・破損防止のため地元紙のマイクロ
フィルム化を行った。
また、郷土関係連載記事のクリッピングを合冊整理し、
利用の便を図った。
〔表2〕 資料の受入整理状況
昭和62年度
区分 購入 寄贈 編入 管理換 計 館内 一般図書 5,833 4,498 164 - 10,495 〃
(児図研)*390 1 - - 391 児童図書
(児図研)423 - 34 - 457 児童図書
(児童室)721 235 - - 956 郷土資料 898 3,633 227 - 4,758 館外 一般図書 1,827 451 - - 2,278 児童図書 2,819 1,012 - - 3,831 計 12,911 9,830 425 - 23,166
*児図研=児童図書研究室
2 蔵書目録の刊行
本年度は、昭和60年4月から61年3月までに受入れた一般
図書資料約11,200冊を収録した一般資料の『増加図書目録
・昭和60年度』を刊行した。
また、各方面からその刊行が待望されていた『福島県立図
書館雑誌・新聞目録』を発刊した。この目録は、昭和62年12
月末現在当館が所蔵する雑誌・新聞計2,916タイトルを収録
したものである。
直接来館できない利用者=県民の便に、またサービス・ネ
ットワークの整備充実の一環に、大いに活用されることを期
待して、市町村立図書館、公民館図書室等の読書関係施設に
配布した。
第3節 館 内 奉 仕
1 調 査 相 談
「福島県立図書館調査相談業務規程」にその範囲を定め、
図書館資料の検索、参考文献の紹介、専門機関等についての
情報提供など、利用についての協力を行った。
これは、来館した利用者からの依頼と、電話、文書による
依頼をうけ、各主題によって、郷土、社会、人文、自然、逐
次刊行物、児童の各コーナーが調査し、回答をするものであ
る。
今年度の調査件数は次のとおりである。
〔表3〕 記録された参考質問の分析
(単位:件)
区分 郷土 一 般 逐次刊
行 物児童 計 人文 社会 自然 口頭 811 321 445 388 709 212 2,886 電話 782 180 286 113 307 75 1,743 文書 149 16 9 8 2 4 188 計 1,742 517 740 509 1,018 291 4,817 1,766
2 館 内 閲 覧
郷土資料、一般資料、参考図書、新聞、雑誌、特許公報類
など、約10万冊を公開し、利用に供した。
また、利用の便を図るため、次の閲覧目録や備えている。
・カード目録〜書名、著者名、分類
・冊子目録〜主題別、郷土、文庫、増加図書
(自由閲覧別のため館内閲覧の利用統計はない。)
3 館外個人貸出
時間的余裕をもてない人々が、自宅等でゆっくり調査・研
究(読書)に役立てるため、個人貸出を行った。
いつでも、とこでも利用できるように、一部資料(参考図
書、貴重図書など)を除き、ほとんどの資料を貸出の対象と
している。本年度の利用は次のとおりである。
〔表4〕 館外個人貸出利用者数
区分 人員 構成比 勤め人 8,637 37.7% 自家営業 1,111 4.9