教育年報1992年(H4)-183/225page
第14章 福島県立図書館
第1節 概 要
1 運 営 方 針
「図書館の図書館」として、機能の充実を図り、県内公共
図書館等が、対応困難な事項等に積極的に援助を行うととも
に、情報化時代における図書館として、県民の学習活動に対
し、より多くの資料の収集整備に努め、開かれた図書館とし
て、県民に広く資料や情報の提供を行い、調査研究のための
援助に努めた。
(1) 図書館資料の収集・整備
名部門の、基本図書及び参考図書について、計画的に収
集を行い整備充実に努めた。
特に、郷土資料については、悉皆収集に努め、その利用
促進を図った。
(2) 調査相談機能の充実
1) 調査相談業務の強化
利用者の調査研究を効果的に援助するため、主題別閲
覧体制の充実強化を図るとともに、各種調査相談に迅速
的確に対応するため、二次資料の整備に努めた。
2) 相互貸借の推進
図書館資料の利用機会の拡充を図るため、県内外図書
館等との連携を密にし、図書館間相互の貸借による資料
の提供に積極的に努めた。
(3) 児童図書館研究の推進
市町村立図書館・公民館図書室に対し、児童奉仕のあり
方や、運営の方向性を与えるため、児童図書研究資料の収
集に努め、市町村立図書館・公民館図書室職員の研究学習
の場を提供するとともに、地域・親子読書文庫等の育成に
努めた。
(4) 協力事業の推進
1) 職員研修の充実
県内の図書館関係職員について、専門職員としての資
質の向上を図るため、研修の充実に努めた。
2) 読書活動指導者の養成
県内名地に広がりを見せている読書活動の環の、なお
一層の充実強化のため、地域における読書活動指導者の
養成に努めた。
3) 協力車業務の充実
図書館サービス業務の拡充を図るため、県立図書館と
他の公共図書館との連携を強化し、図書館ネットワーク
の確立とその機能強化に努めた。
(5) 図書館未設置地域に対する奉任
図書館未設置町村を対象に、移動図書館車「あづま号」
を定期的に運行させ、図書資料を提供するとともに、読書
施設の運営相談、読書グループの育成等図書球活動の促進
に努めた。
また、図書館未設置町村内の家庭文庫・地域文庫等を対
象に、巡回指導、資料貸出しを行い、親と子の家庭内での
読書習慣の形成に努めた。
さらに、市町村に対する図書資料の一括貸出の実施等、
全県的な読書普及活動に努めた。
2 図書館協議会
(1) 協議会委員
〔任期:平成3年7月18日〜平成5年7月17日〕
条項 氏名 役職名 第1号 *佐藤晃暢 福島県中学校長会事務局長 相樂達 福島県高等学校長協会幹事 山本ナカ 福島県婦人団体連合会長 *三瓶剛男 福島県公民館連絡協議会長 松本正典 福島県青少年団体連絡協議会長 第3号 高橋啓子 福島県社会教育委員 第5号 望木昌彦 福島県議会議員 堀口知明 福島大学名誉教授 *菅井哲夫 日本放送協会福島放送局長 小林忠道 福島県商工会議所連合会常任幹事 (議長)堀口知明 (副議長)相楽達
*平成4年7月17日任命(前任者の辞任による)
(2) 会 議
1) 第1回〔平成4年8月6日 於:県立図書館〕
(議題等)
・平成4年度当初予算の概要及び事業計画について
・平成3年度県立図書館の利用状況等について
2) 第2回〔平成5年2月12日 於:県立図書館〕
(議題等)
・平成5年度運営方針について
・平成5年度当初予算案及び事業計画の概要について
・平成4年度県立図書館の利用状況等について
・資料購入費の現況等について
・県立図書館業務電算化構想について
3 職員研修〔マンスリーセミナー〕
県立図書館職員が、幅広い分野と高度な知識を習得し、そ
の資質の向上を図ることを目的に、毎月各方面から講師を招
き、研修会を開催した。
また、職員以外にも門扉を開き、毎回20〜30名の参加を
見た。
(1) 第1回〔2月4日開催〕 参加51名
・講 師 中川寛子(蓬莱ボランティアの会)
・テーマ 「命をみつめて」