また、家庭学級等で子どもの読書・絵本との出会いの大切

さをアピールした。

　8　複写サービス

　申し込み件数、枚数共年々上回ってきている。明治・大正

・昭和前期に出版された資料は紙質も悪く、コピー熱のため

汚・破損が懸念される。

　非所蔵資料については、国立国会図書館等関係機関へ依頼

して、利用者に当該資料を提供した。

　〔表8〕　複写利用状況

区分	自館処理	他機関依頼	計
件数	10,421	51	10,472
枚数	120,240	1,218	121,458

　9　展　　　示

　図書館利用者の拡大と地域文化の再発掘・評価を意図する

展示活動は、企画委員会の計画に基づき、館外関係者の協力

も得て計6回開催した。

　本年度実施した展示会の概要は以下のとおりである。

(1)　「復刻『風俗画報』」展　(平成4年4月11日〜6月3日)

　　明治22年から大正5年にかけて発刊された、わが国グラ

　フ雑誌の先駆けである『風俗画報』の復刻版計517冊のう

　ちの主要なもの10O冊を展示した。

(2)　「オリンピックとスペイン関係図書」展

　　　　　　　　　　　(平成4年6月9日〜8月5日)

　　バルセロナ・オリンピックおよび、コロンブスの

　アメリカ大陸到着500年に因み、オリンピックの歴史と現状・課題

　を扱った図書、それにスペインを総体的に知るための各分

　野の主要図書計100冊を紹介した。併せて第1回の

　アテネ・オリンピックからのポスター(縮刷)を展示、また目録

　を作成して参考に供した。

(3)　「『集古十種』」展　(平成4年8月7日〜9月30日)

　　松平定信の編纂した、江戸時代後期の古宝物等の図解

　『集古十種』(和本85冊、国書刊行会発行の大型本4冊)

　計89冊の図書と、関係資料、パネル等約20点を展示した。

(4)　「受賞児童図書」展(平成4年10月2日〜12月1日)

　　児童文学賞の代表的賞といわれる「赤い鳥文学賞」

　「絵本ニッポン賞」「野間児童文芸賞」の三賞を名々受賞した、

　第1回から平成3年までの図書計100点を展示し、案内し

　た。

(5)　「みちのく伝統こけし」展

　　　　　　　(平成4年12月4日〜平成5年2月3日)

　　こけし蒐集家所蔵の、東北各県の伝統こけし200本を借

　用・展示するとともに、当館所蔵関係図書50点、および

　写真パネル、解説文パネル等を展示、さらに展示目録を配

　布して大きな反響を呼んだ。

(6)　「新着郷土資料」展

　　　　　　　　　　　(平成5年2月5日〜3月31日)

　　本県にとって"未来への遺産"ともいえる郷土資料の新

　着分から、主要なもの約80点を展示・紹介し、併せて収

　集への協力を呼びかけた。

第4節　館外奉仕

　1　移動図書館の巡回

　図書館未設置町村の、図書館活動の促進を図ることを目的

として、資料の援助や公民館図書室の運営相談を行った。

本年度の利用状況は、次のとおりである。

　〔表9〕　平成4年度移動図書館「あづま号」利用状況

コース名	巡回 回数	延べ日数	町村数		貸出冊数
			貸出 巡回	事務 連絡
伊達	2	6	7	0	4,518
安達	2	4	6	0	3,890
岩瀬石川	2	6	6	0	2,551
田村	2	4	4	1	1,827
東・西白	2	8	6	1	2,849
会津1	2	8	6	2	3,141
会津2	2	8	9	0	4,805
南会津	2	8	5	2	2,009
相双	2	8	6	4	2,302
計	18	60	55	10	27,892
			65

　
　2　親子読書文庫

　親と子の読書をとおして家庭の中に読書習慣を形成し、豊

　かな情操と心身の健全な成長を図ることを目的とし、親子読

　書文庫活動の推進に適当と思われる文庫を、町村をとおして

　指定し、協力援助を行った。

　設置団体数は20。内訳は家庭文庫4、地域文庫7、幼稚

　園保育所文庫9、貸出は12,000冊。

　県北　伊達郡川俣町　　　ゆずり葉文庫

　　　　　　　　〃　　　 　　せせらぎ文庫

　　　　　　　　〃　　　　　 ふれあい文庫

　　　　　　〃　月舘町　　 　下手渡文庫

　　　　　安達郡岩代町　　 　田沢読書グループ

　県中　岩瀬郡長沼町　　　なかよし文庫

　　　　　石川郡石川町　　　 谷沢保育所文庫

　　　　　　〃　平田村　　　 さくら文庫

　　　　　　〃　浅川町　　　 うさちゃん文庫

　県南　西白河郡中島村　 中島幼稚園文庫

　　　　　　〃　　表郷村　　 アトリ文庫

　　　　　　〃　　　　　 たけのこ文庫

　会津　耶麻郡山都町　　　相川文庫

　　　　　　〃西会津町　　　 森野文庫