教育年報1993年(H5)-196/235page

[検索] [目次] [PDF] [前][次]

5 郷 土 資 料

 直接来館して調査研究する利用者の他に、文書や電話等に

よる県内外からの調査依頼が増加している。調査依頼事項も

多分野にわたり、内容も専門化、高度化している。

 また、文献資料の複写依頼件数、枚数ともに大幅に増加し

た。

6 逐次刊行物

 調査依頼の件数も増加し、内容も高度化した。雑誌論文、

新聞記事の調査等、数多く寄せられ、当館で対応しきれない

ものについては、類縁機関との相互協力により対処した。

 7 児 童 奉 仕

 子供の豊かな読書生活を願い、利用者のために様々な活動

を行った。

 図書の貸出返却・調査相談業務の他に、特集コーナーを設

け、作家・作品の紹介及びリスト作成を行い、読書のきっか

けを作った。

 事業として「四季のおはなしかい」を定着させ、手作りの

影絵等の上演を行い、子供が楽しく本と出会う機会を作った。

 また、見学に訪れた幼稚園・小学校の子供たらには、施設

見学の他に、読書の動機付けとして紙芝居・読み聞かせを行

ったり、家庭学級等でお母さん方に、子供の読書・絵本との

出会いの大切さをアピールした。

 8 複写サービス

 申し込み件数、枚数共年々上回ってきている。明治・大正

・昭和前期に出版された資料は紙質も悪く、コピー熱のため

汚・破損が懸念される。

 非所蔵資料については、国立国会図書館等関係機関へ依頼

して、利用者に当該資料を提供した。

 〔表8〕 複写利用状況
区分 自館処理 他機関依頼
件数 11,181 62 11,243
枚数 128,776 1,711 130,487

 9 展   示

 利用の開発・拡大と地域文化の再発掘・再評価を意図する

展示活動は、年間企画に基づき6回開催した。

(1) 「『復刻版・写真週報』」展

            (平成5年4月11日〜6月2日)

  昭和の戦時期に内閣情報部より国策グラフとして刊行さ

 れたものの復刻版18冊を展示した。

(2) 「みつめてみれば―土の下―」展

            (平成5年6月4日〜8月4日)

  絵本「地面の下のいきもの」を基本に、そこに出てくる

 生き物たらに関する絵本や児童書61点を展示・紹介した。

  また、展示図書目録を作成、配布した。

(3) 「地図資料」展  (平成5年8月6日〜10月6日)

  珍しい地図、古い地図、日常生活に密着した地図等、い

 ろいろな地図約60点、及び参考図書、地球儀等を展示する

 とともに、参考資料を作成し配布した。

(4) 「野口英世資料」展

           (平成5年10月1日〜12月1日)

  野口英世の伝記関係図書80冊、それに関係機関や関係者

 の協力を得て、彼の遺髪、貴重な写真等計50点を展示・紹

 介して多くの注目を集めた。

(5) 「干支(えと=1994年=犬)の本」展

       (平成5年12月3日〜平成6年2月2日)

  94年の千支である「犬」に関する一般資料を主体に、犬

 の資料コレクションとして貴重な「井筒文庫」、児童図書、

 絵本等を加え、計190冊、さらに干支の玩具、置物等を展

 示した他、参考資料を作成・配布し、タイムリーな企画と

 した話題となった。

(6) 「新着郷土資料」展

           (平成5年2月4日〜3月31日)

  将来にわたりますます貴重さを増す郷土資料を、新着分

 から120冊展示し、理解と収集への協力を呼びかけた。

第4節 館 外 奉 仕

 1 移動図書館の巡回

 図書館未設置町村の、図書館活動の促進を図ることを目的

として、資料の援助や公民館図書室の運営相談を行った。

 本年度の利用状況は、次のとおりである。

 〔表9〕 平成5年度移動図書館「あづま号」利用状況
コース名 巡回数回 延べ日数 町村数 貸出冊数
貸出巡回 事務連絡
伊達 2 6 8 0 3,929
安達 2 4 5 0 2,130
岩瀬石川 1 3 6 0 1,278
田村 2 4 2 2 1,198
県南 2 6 5 1 1,994
会津1 2 8 9 0 5,214
会津2 2 6 6 0 2,580
南会津 2 8 5 2 1,928
相馬 1 2 3 0 821
双葉 1 2 3 0 563
17 49 52 5 21,635
57



[検索] [目次] [PDF] [前][次]

Copyright (C) 2000-2001 Fukushima Prefectural Board of Education All rights reserved.
掲載情報の著作権は福島県教育委員会に帰属します。