5 郷 土 資 料
直接来館して調査研究する利用者の他に、文書や電話等に
よる県内外からの調査依頼が増加している。調査依頼事項も
多分野にわたり、内容も専門化、高度化している。
また、文献資料の複写依頼件数、枚数ともに大幅に増加し
た。
6 逐次刊行物
調査依頼の件数も増加し、内容も高度化した。雑誌論文、
新聞記事の調査等、数多く寄せられ、当館で対応しきれない
ものについては、類縁機関との相互協力により対処した。
7 児 童 奉 仕
子供の豊かな読書生活を願い、利用者のために様々な活動
を行った。
図書の貸出返却・調査相談業務の他に、特集コーナーを設
け、作家・作品の紹介及びリスト作成を行い、読書のきっか
けを作った。
事業として「四季のおはなしかい」を定着させ、手作りの
影絵等の上演を行い、子供が楽しく本と出会う機会を作った。
また、見学に訪れた幼稚園・小学校の子供たらには、施設
見学の他に、読書の動機付けとして紙芝居・読み聞かせを行
ったり、家庭学級等でお母さん方に、子供の読書・絵本との
出会いの大切さをアピールした。
8 複写サービス
申し込み件数、枚数共年々上回ってきている。明治・大正
・昭和前期に出版された資料は紙質も悪く、コピー熱のため
汚・破損が懸念される。
非所蔵資料については、国立国会図書館等関係機関へ依頼
して、利用者に当該資料を提供した。
〔表8〕 複写利用状況
区分 自館処理 他機関依頼 計 件数 11,181 62 11,243 枚数 128,776 1,711 130,487 9 展 示
利用の開発・拡大と地域文化の再発掘・再評価を意図する
展示活動は、年間企画に基づき6回開催した。
(1) 「『復刻版・写真週報』」展
(平成5年4月11日〜6月2日)
昭和の戦時期に内閣情報部より国策グラフとして刊行さ
れたものの復刻版18冊を展示した。
(2) 「みつめてみれば―土の下―」展
(平成5年6月4日〜8月4日)
絵本「地面の下のいきもの」を基本に、そこに出てくる
生き物たらに関する絵本や児童書61点を展示・紹介した。
また、展示図書目録を作成、配布した。
(3) 「地図資料」展 (平成5年8月6日〜10月6日)
珍しい地図、古い地図、日常生活に密着した地図等、い
ろいろな地図約60点、及び参考図書、地球儀等を展示する
とともに、参考資料を作成し配布した。
(4) 「野口英世資料」展
(平成5年10月1日〜12月1日)
野口英世の伝記関係図書80冊、それに関係機関や関係者
の協力を得て、彼の遺髪、貴重な写真等計50点を展示・紹
介して多くの注目を集めた。
(5) 「干支(えと=1994年=犬)の本」展
(平成5年12月3日〜平成6年2月2日)
94年の千支である「犬」に関する一般資料を主体に、犬
の資料コレクションとして貴重な「井筒文庫」、児童図書、
絵本等を加え、計190冊、さらに干支の玩具、置物等を展
示した他、参考資料を作成・配布し、タイムリーな企画と
した話題となった。
(6) 「新着郷土資料」展
(平成5年2月4日〜3月31日)
将来にわたりますます貴重さを増す郷土資料を、新着分
から120冊展示し、理解と収集への協力を呼びかけた。
第4節 館 外 奉 仕
1 移動図書館の巡回
図書館未設置町村の、図書館活動の促進を図ることを目的
として、資料の援助や公民館図書室の運営相談を行った。
本年度の利用状況は、次のとおりである。
〔表9〕 平成5年度移動図書館「あづま号」利用状況
コース名 巡回数回 延べ日数 町村数 貸出冊数 貸出巡回 事務連絡 伊達 2 6 8 0 3,929 安達 2 4 5 0 2,130 岩瀬石川 1 3 6 0 1,278 田村 2 4 2 2 1,198 県南 2 6 5 1 1,994 会津1 2 8 9 0 5,214 会津2 2 6 6 0 2,580 南会津 2 8 5 2 1,928 相馬 1 2 3 0 821 双葉 1 2 3 0 563 計 17 49 52 5 21,635 57