教育年報1995年(H7)-217/256page

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2 館内奉仕

約13万6千冊の開架図書をはじめ全蔵書が容易に、そして

自由で快適な環境のもとに閲覧できるよう、案内・表示の工

夫や的確な利用者対応に留意した。

また、利用者の図書館要求を把握し、できるだけそれらを

運営に反映させるために努力した。

3 館外個人貸出

一度の来館にっき、1人4冊以内で2週間の館外貸出を行

い、非所蔵資料は「予約制度」により提供し、遠隔地の利用

者には最寄りの図書館に返却可能な制度を設けるなどいつで

も、どこでも、誰にでも、求める資料が確実に入手でき、し

かも利用しやすい条件づくりに努めた。

館外貸出利用者数の割合は一般57%、児童43%、館外利用

図書冊数の割合は、一般54%、児童46%であった。

〔表4〕館外個人貸出利用者数
区分 人数 構成比(%) 区分 人数 構成比(%)
勤め人 9,696 41.5 学生・生徒 6,607 28.2
自家営業 1,048 4.5 小計 23,378 100.0
主婦 2,986 12.8 児童 17,884
無職 3,041 13.0 合計 41,262       一

〔表5〕館外個人貸出利用図書冊数
分類 冊数 構成比(%) 分類 冊数 構成比(%)
総記 1,222 1.9 語学 1,033 1.6
哲学宗教 3,225 4.9 文学 14,117 21.6
歴史地理 6,712 10.3 郷土資料 3,621 56
社会科学 10,882 16.7 雑誌 1,889 2.9
自然科学 6,364 9.8 小計 65,211 100.0
工学工業 5,953 9.1 児童 56,479
産業 3,185 4.9 合計 121,690
芸術 7,008 10.7      

〔表6〕入館者数・登録者数
開館日数 入館者数 1日平均 登録者数(児童)
280 241,380 862 14,504(5,582)

4 特別貸出

現行の「館外個人貸出」のみでは対応できない事態に対応

するための制度で、対象者、貸出資料、冊数、期間などの面

で配慮を行うものである。

〔表7〕特別貸出状況
貸出先 件数 冊数
官公庁関係 49 171
図書館その他 14 69
会社・事業所 4 7
報道関係 7 30
学校 24 98
一般利用者 59 137
157 512

5 郷土資料

福島県詩人文庫(約2,500冊)をパソコンを使って整理し、

冊子目録も作成して関係機関に配布した。

調査相談ではFAXによる早急な依頼が増加しており、短

時間で充実した回答ができるよう努めた。

6 逐次刊行物

調査依頼の件数も増加し、内容も高度化した。雑誌論文、

新聞記事の調査等、数多く寄せられ、当館で対応しきれない

ものについては、類縁機関との相互協力により対処した。

7 児童奉仕

子供の豊かな読書生活を願い、利用者のために様々な活動

を行った。

図書の貸出返却・調査相談業務の他に、特集コーナーを設

け、作家・作品の紹介及びリスト作成を行い、読書のきっか

けを作った。

事業として「四季のおはなしかい」を定着させ、手作りの

影絵等の上演を行い、子供が楽しく本と出会う機会を作った。

また、見学に訪れた幼稚園・小学校の子供たちには、施設

見学の他に、読書の動機付けとして紙芝居・読み聞かせを行

い、家庭学級等で母親達に、子供の読書・絵本との出会いの

大切さをアピールした。

8 複写サービス

申し込み件数、枚数共年々上回ってきている。明治・大正・

昭和前期に出版された資料は紙質も悪く、コピー熱のため汚・

破損が懸念される。

非所蔵資料については、国立国会図書館等関係機関へ依頼

して、利用者に当該資料を提供した。

〔表8〕複写利用状況
区分 自館処理 他機関依頼
件数 12,324 105 12,429
枚数 144,564 1,728 146,292


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