教育年報1995年(H7)-233/256page

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第17章 福島県郡山少年自然の家

第1節 概  要

郡山少年自然の家は、恵まれた自然環境の中での生き生き

とした野外活動や集団宿泊活動を通して、情操や社会性を豊

かにするとともに、心身を鍛練し、もって健全な少年の育成

を図ることを目的として、昭和47年8月に開所して以来、延

べ利用者が103万人を超えた。

郡山少年自然の家は、学校教育・家庭教育・社会教育が持

つそれぞれの教育機能を統合・補完するとともに、生涯学習

時代に対応し開かれた社会教育施設として、次のような教育

目標を掲げ、その実現に努めてきた。

《教育目標》

○自ら進んで、楽しく活動をくり広げられる少年

(自主性と創造性)

○自然を愛し、人を愛する豊かな心をもつ少年

(思いやりと情操)

○みんなと協力し、助け合い、励まし合う少年

(社会性と協調性)

○体力を高め、健康を増進して、働くことに喜びを

もつ少年

(健康な体と実践力)

1 運営委員会

(1)第1回 運営委員会(平成7年7月13日開催)

(2)第2回 運営委員会(平成8年2月7日開催)

(3)運営委員会の組織

運営委員会の委員は、次のとおりである。
氏名 役職名
石沢春信 福島県子ども会育成会連合会副会長
◎太田緑子 福島県青少年教育振興会会長
金澤隆夫 福島県小学校長会理事
国馬善郎 郡山女子大学短期大学部助教授
佐藤憲保 福島県議会議員
舘美文 福島県市町村教育委員会連絡協議会常任委員
○丹治勇 郡山市教育委員会教育長
中村日出彦 福島県中学校長会理事
橋本弘一 福島県公民館連絡協議会会長
早川敬介 福島県PTA連合会副会長

氏名は五十音順 ◎印 議長 ○印 副議長

2 平成7年度重点目標と成果

(1)魅力ある施設づくり

1)利用団体が研修成果を高め、利用者に充実感をもたら

すためには、施設の特色を生かした研修活動の推進が必

要である。

そこで、利用団体の指導者と連携を密にし、研修活動

の計画・実践に対して助言・援助を行うとともに、事前

研修会への参加、事前打合せや実地踏査・下見等を奨励

し、各団体が主体的に研修を推進できるようにした。

2)プログラムの編成にあたっては、研修生の興味関心や

体験等、実態に即した独自性をもった活動を奨励した。

さらに、利用者が自然や友とのふれ合いを一層深める

ため、ゆとりある日程と弾力的な活動の推進を促した。

3)利用団体指導者の声をアンケートにより集約し、分析

することにより改善に生かした。

(2)施設・設備の整備

1)研修活動に必要な設備・用具を常に点検することを心

掛けるとともに、エリア内の点検についても、週の初め

には実施し、利用団体が主体的かつ効果的に活用できる

よう配慮した。

2)利用団体の自主的研修推進と施設・設備の積極的な利

用のため、研修用具類は打合せ室にまとめて準備してお

き、利用団体が主体的に搬出・返納できるようにした。

3)野営場にテントパレットを7台設置したことで、初心

者でも容易にテントの設営・撤収ができるようになった。

4)エリア内にある研修用の表示板を、木に針金で固定し

ていたものから針金をひもに交換したり、杭を打って取

り付けたりした。

(3)研修活動の改善と開発

1)利用団体の研修のねらいの多様化に合う活動の改善を

図った。

入所時の打ち合わせの段階で、活動が有意義に展開さ

れるべく助言を行い、効果的な研修につながるよう努め

た。その結果、団体の年齢構成・人数・研修のねらいを

考慮し、1つの活動時間の中に数種目の活動を取り入れ、

ローテーションで活動に取り組むなど、活動時間を有効

に活用することができた。

2)新研修活動の取り入れ

既存の研修種目の一層の充実促進を図るとともに、新

しい研修種目の開発に努めた。本年度は、火を囲み語ら

いを通し、友達との友情を深める活動として『ボンファ

イヤー』を取り入れた。さらに、自然の中で遊びながら

五感を駆使して自然と触れ合う活動として『ネイチャー

ゲーム』を加えた。

(4)主催事業の効果的な運営と改善・充実

1)各主催事業の内容については、マンネリ化しないよう

運営面・内容等についてねらいに即して検討し、改善を

しながら実施した。

『指導者の研修』では、各団体の計画した活動種目の

実技研修を実施した。その結果、利用時には主体的な研

修推進に役立てている団体が増えてきた。

『親子のつどい』は、夏の『親子キャンプのつどい』

冬の『親子雪のつどい』と2回実施した。どちらも人気


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